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裏切り 第6章 (8:終) 

ヨギ・ベラ(参考)が言うように、まるでデジャブの繰り返しのようだった。前にダイアナとモートンズ(参考)に行ったのだが、この日もアンジーの提案で、僕たちはワッカー・ドライブ(参考)に新しくできたモートンズに行ったのである。内輪でウケていたことがあって、それはMORTON’SのネオンのTが切れていたということ(訳注:「精神薄弱者」の意味のMORONになる)。夜になると、環状線を走る誰もが、ネオンを見て大笑いしていた。

それはともかく、店に入り、コブ・サラダ(参考)を注文したアンジーに、僕も同じものを注文したところ、彼女は不審そうに片眉を吊り上げた。

「いや、ちゃんと僕は食事をしているよ。ただ、正しい食事をしてきてなかったから。もっと食物繊維を取らなくちゃいけないんだ」

「ふーん、食物繊維?」 とアンジーは苦笑いした。「覚えておくことにするわ」

愛らしいラテン系美女からの「説得」はわずかなものだったけど、僕は有名シャンパンを1本注文した。特にこれ見よがしのシャンパンではない。ちょっと良いモエ・ブリュット(参考)だ。アンジーは、僕が食べるサラダの量が彼女の食べる量より少ないことに気づいていたかどうか。たとえ気づいていたにしても、彼女はそれに触れることはなかった。もちろん僕たちはシャンパンを無駄に残したりはしなかったわけで、当然、少なからず酔いが回ってしまった。僕は、職場に戻ってデスクについても、ぐったりしてしまうだろうと言った。

「心配いらないわよ」 とアンジーは請け合ってくれた。「実はね、上の階のシーラに伝言してきたの。今日の午後はあなたは『体調不良』になる予定だからって。私の仕事はデビーが担当してくれるわ。今日の午前の大活躍の後なんだから、誰も私たちを非難しないはず。これは私たちへのご褒美。ふたりで勝ち取ったようなもの」

「私たちって、どういう意味?」

「つまり、あなたは取引で活躍し、私は、勤労意欲とレクリエーション担当として、この1週間、あなたがその頭脳を仕事に向けさせ、心も集中するようにとしっかり管理してきたということ」

「ええ? そうなの?」 と僕は大きな声をあげた。「それはそれは、ご献身、大変ありがとうございました。で? どうやって君は、僕がいつもの僕であるように助けてくれたの?」

アンジーはただはにかんだ笑みを浮かべた。それから深呼吸した。大きな深呼吸。息を吸うのに合わせて、彼女の胸が驚くほど膨らんだ。二つの丸い大きな風船のよう。それが揺れつつどんどん膨らむ。今にも爆発しそうにすら見える。僕は、失礼とは思ったが、黙ったまま、うっとりとして彼女の胸を見つめた。

「例えば、これとか…」 と彼女は小さな声で答えた。

テーブルの下、アンジーが僕の太ももに手を乗せてきた。僕のあそこはすでに勃起していて、サテンのパンティから顔を出してしまっていた。そこをズボンの上から擦ってくる。パンティを履いているのがばれてしまってる…。ひょっとして、コルセットやガーターやストッキングがバレるのでは? その三つとも身につけているのがバレるのでは? 死ぬほど恐ろしい。

「こ、これは…か、可愛かったから…」 と僕は、いつの間にか、うわの空で呟いていた。「だから着てるんだ…君の衣服も全部…とても…いいよ…」

「本当にそう思うの?」 と彼女は呟いた。「ありがとう! 可愛い人! ここではあなたのことそう呼んでも気にしないわよね。私たち二人だけだもの。何と言うか、あなたってとても魅力的な男の人……。いや、それは正しくないわ。あなたはとても若々しくて、ほっそりとしてて、つるつるのお肌で、繊細な感じで… 何と言うか可愛い男の子みたいな…」

彼女の手が蛇のように僕の股間から腹部へと進んできていた。僕は彼女を止めようにも、何もできなかった。アンジーがパッと明るい笑顔になった。部屋全体が明るくなったように感じた。

「…可愛い女の子のように着飾るのが大好きな可愛い男の子みたいな…。『ドラッグ』(参考)のことについて、ちょっと昔は何て言てたかしら? あなたのような可愛い女の子は、必ず可愛い名前を持っているものよね。あなたの名前は?」

いきなり地面が割れて、そこに吸い込まれてしまいたいと思った。僕は目を閉じ、囁いた。

「リサ…」

「リサ!」 アンジーは大きな声で叫んだ。「あなたにすごくピッタリ! リサ、わたしあなたに会えてとても嬉しいわ。私も職場の他の女の子たちと仲良くやってるけど、でも、彼女たちみんなとっても…ありきたりなの。私の言っている意味、分かるでしょう? でも、あなたは違うわ。あなたこそ私が求めてるタイプの女友だち。いつも、あなたのこと、粋で、チャーミングで、自分が持っているものを怖がらずに自慢できて、適切な時期が来たら何をすべきかちゃんと知っている人だと思っていたの。職場にこんな服装をして来なくちゃいけないのって、死ぬほどいやなんじゃない? あなたが本当に求めていることは、自由に解き放たれて、本当に自分が感じているままの服装をしてくることじゃない? そうでしょう? その青い瞳に、透き通った白い肌。あなた、変身すると極上のブロンド美人なんじゃない? そう思うんだけど」

僕は無言のまま頷いた。どうしてアンジーはここまですべて知っているんだろう? どうしてそれが可能なんだろう。ありがたいことに、ランチ時の混雑はだいぶひいていた。こんな話しをしている時、テーブルの周りに人がいたらと思うと…

「アンジー、実は僕は付き合っている人がいるんだ」 と僕は呟いた。

アンジーの瞳が黒いダイヤのように輝いた。

「その通り! あなたは私と付き合ってるわ。そして、私、いま、ものすごくワクワクしてる。これ以上ワクワクすることなんか考えられない。ものすごくクールなことだわ。もう待てない。どうしてもこの効果を最後まで確かめなくちゃ気が済まなくなってきちゃった。ねえ、お勘定、お願い!」

つづく


[2013/01/28] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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