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デス・バイ・ファッキング 第15章 (4) 

僕は、Eガールである僕の娘たちに他の妹や弟たちのことを話した。ディアドラによると、娘たちは、頑張れば、他の妹や弟たち全員の声を「聞く」ことができるらしい。それを聞いて僕は安心したし、ちょっとショックも受けた。

何百人もの心の声を「聞く」というのは大変なことだろうなと思うのだが、娘たちに聞くと、苦痛ではないし、頭の中ではそんなに「雑音」じゃないと言うのだ。相手が一人でも何十人でも、その声を自由にオフにしたりオンにしたりできると言う。それに、その能力を試せば試すほど、だんだん簡単になっていくらしい。

それにしても、娘たちのこの特定の能力について僕は知らなかったわけで、だとすると、ひょっとして娘たちが都合よく僕たちに知らせないでいる他の能力も持っているのではないか。いったいどんな能力を持っているのだろう。

というわけで、僕たちは、いわば、猫を袋の中から出しつつあった(参考)。つまり秘密をバラしつつあったと。建設業者に頼んで、IAMの組織自体にメジャー・リーグ並みのフェンスと警備システムを作らせた。IAMの組織と言っても、もちろん、我が家のことだが。公的なものであれ、民間のものであれ、何か攻撃があるとしたら、僕たち一家が主要な標的になるのは間違いない。番犬としてジャーマン・シェパードを2匹入手した。その犬の訓練はエミーに任せようと思う。訓練が済む頃には、誰もこっそりと僕たちの敷地に入ることはできなくなるだろう。

とは言え、これはおカネがかかることである。幸い、僕は、数年前からエレに株式市場と商品取引市場を観察させていた。ディ・ディとドニーは、エレが3歳の時に、エレに1万ドル与え、遊ばせた。それを聞いた時、僕はおかしなことをするもんだなと思ったが、エレはコツを掴むと、その資金を倍に増やしたのである。結婚する前に多額のおカネを稼いでいた女性ふたりと結婚できて、ありがたいと、その時思った。

というわけで、エレはこの2年ほどデイ・トレードをしていて、かなり好成績をあげている。エレの軍資金は今は150万ドルになっている。この市場では悪くない資金額だ。エレは、いくつかの企業の株式総会に出席させてくれたらもっと稼げると言っている。

エレは、総会に出て、そこに座っているだけでいいと言う。実際は、出席するであろう企業の重役たちの脳をピックアップしたいと思っているのだ。「脳をピックアップする」というのは、もちろん、こっそりとすることを意味しているし、文字通りの意味でピックアップすることを意味してもいる。エレが言うには、株価の操作が行われているのは明白で、その操作に僕たちも割り込んでもよいのじゃないかと言うのである。エレは良心のとがめというものを妹のエマに習っているのだろう。エマには良心のとがめなどない。僕はそれを確信している。


[2013/01/30] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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