まるで何時間も続いたか、ほとんど永遠に思える時間がすぎ、ようやく男はアンジーの口からペニスを抜いた。
すると、すぐさまアンジーはベッドに上がり、四つん這いになった。お尻を男に向けて高く掲げている。アンジーが誘うようにお尻を振るのが見えた。何か男に言ってるのも見える。その言葉はやはり聞こえなかったけれど。
男はベッドに上がり、アンジーの後ろにつき、そのペニスを叩きこむようにして僕の妻に突き刺した。その行為にまったく優しさなどなかった。相手を気づかってゆっくり挿入するなど、気配も見せなかった。最初の接触で、アンジーの愛しい陰唇を亀頭で押し広げ、次の瞬間、男の両太ももが彼女の尻頬に叩きつけられていた。
アンジーは、こんなにも急に突き入れられ、ハッと息をのんだように見えた。それと同時に、彼女の顔には、すでにオーガズムに達していることを告げる表情が浮かんでいた。口を大きく開け、声にならない悲鳴を上げている。悲鳴を上げたくても声が出せないほどの衝撃を受けている顔だった。身体全体がぶるぶる震えている。僕とするときは自分でクリトリスをいじるアンジーだったが、この時の彼女はまったくその助けを得ていない。
その後、男は出し入れを開始した。強く、深々とした出し入れだった。突き刺すごとに、アンジーの肺から空気を押し出しているように見えた。
アンジーが男の方を振り返り、肩越しに何かを言うのが見えた。だが、僕には言葉は聞こえない。ただ、激しくやってとせがんでるのだろうとは、想像できた。
時折、男は彼女の後ろ髪を握り、出し入れするのに合わせて、ぐいぐい引っ張った。また、彼女の尻頬を乱暴に平手打ちすることもあった。遠慮のない強い叩き方で、叩かれた衝撃で彼女の尻肉がぶるぶる揺れるのが見えた。当然、間もなく、彼女の尻頬は薄い赤色になっていた。
この男が妻を犯すのを見ているうちに、僕自身が勃起をしているのに気がついた。僕にはこれは全然理解できなかった。自分の妻が他の男に乱暴に犯されている。それを見て勃起するなんてあり得ないはず。この事実は、僕に何を教えているのだろうか?
このセックスを通して、アンジーは少なくとも3回はオーガズムに達したと思う。それは、彼女の脚の下に流れている液体の量からの推測にすぎないが、それでも、以前、僕に、セックスではオーガズムに達せないと言っていた女性から、こんな量が出てるのである。
ちゃんと時計を見たわけではないが、男は少なくとも20分は打ち込みを続けていた。男はペニスを引き抜くと、アンジーの髪を鷲づかみにして、自分の方を向かせ、前に正座させた。その次の瞬間、男は僕の妻の顔面に射精を始めた。
真珠のような白色の濃い精液がロープのように男のペニスから噴出し、アンジーの顔面に振りかかった。目にも鼻にも白いロープが降りかかり、そこを覆っていく。髪にかかったのもあった。
射精が終わると、男は依然として固いままのペニスを使って、アンジーの顔面にスペルマを塗りたくった。まるで、スライム状の絵の具で絵を描くような感じで。
ちょうどその時、僕は自分自身がオーガズムに達しているのに気づき、衝撃を受けた。履いていたパンティがみるみる濡れてくるのを感じたのだった。触れてもいないのに射精していると、驚いた。
僕自身のオーガズムの波が引いて行くのを感じながら、二人ともいったん休憩に入るのだろうなと思った。まだ夜は長い。これで終わるはずはないだろうと。いつもアンジーは9時過ぎでないと帰ってこない。いまはまだ7時だ。だが、すぐに僕の予想は間違っていたと知らされたのだった。
男は休憩など取らなかった。妻の顔にスペルマを塗りつけた後、またも口に突き入れ、再び腰を使って突き始めたのである。この男のペニスは決して柔らかくならないのだ。ちょっと固さが落ちた程度にしかならないのだ。たった今、多量の精液を顔面に撃ち出したにもかかわらず、あたかも、そんなことがなかったかのように、アンジーの口を犯し始めている。しかも前と変わらぬ強引な激しさで。
僕はそれ以上、見続けることができなかった。窓から目を背け、レンタルしたバンに戻った。アンジーが戻ってくる前に、バンをレンタカー会社に返さなければならないし、自分の車で家に戻っていなければならない。アンジーには僕が外出していたのを知られたくなかった。