2ntブログ



ライジング・サン&モーニング・カーム 第7章 (4) 

さしあたり切迫した欲望を発散させた後も、ノボルはアンジェラの中に包まれたままでいた。だが、今度は彼女の傷を舐めはじめた。いくつもの傷口を舐めつつ、ぐったりしたアンジェラの身体を優しく抱きかかえる。

やがてアンジェラも身体に力が戻ってきたが、それと同時に、彼が依然として勃起したままであり、ゆっくりとではあるが再び出し入れの動きを始めているのを感じた。

変身後は陰茎が敏感になるらしい。ノボルはその部分からの過剰ともいえる刺激に、唸りながら引き抜こうとした。しかし、アンジェラのあの部分はきつく締めつけ、彼を離そうとしなかった。そしてノボルが抜け出ようとすればするほど、かえってアンジェラの陰部は彼に強く食いついて離さない。

アンジェラ自身、その体内をきつく押し広げるノボルの分身を喜んでいた。両腕をベッドについて身体を押し上げ、自らお尻を突き出し、再び絶頂へと向かい始める。

「ああ、いいぃ……、ノブ、お願い! もっとして! もっと、もっと!」

アンジェラがオーガズムにより発作を始めた。それによりノボルは陰茎をぎゅうぎゅう締めつけられるのを感じた。先に強烈なオーガズムを味わった後で、さらにこれである。過剰ともいえる刺激にノボルは遠吠えのような声を上げ、再び射精を迎えた。

二人の絶頂が終わり、やがて情熱の波が収まっていく。アンジェラはがっくりと崩れ、ソファに顔を突っ伏した。

ノボルは彼女の肌を舐め、癒し続けた。それを受けるアンジェラはうっとりとした笑みを顔に浮かべていた。嬉しそうに喉をゴロゴロ鳴らしながら肌を舐める。それはアンジェラにとって信じがたいほど気持ちよく、ゴロゴロという声の振動が身体じゅうに優しく響くのを感じた。

「あなたに再び会えて、こんなに幸運なことはない」 とノボルは甘美なバリトンの声で呟いた。

「私も…」 とアンジェラは、うっとりとしつつ微笑んだ。「ノブ? 私もあなたのようになるのかしら?」

ノボルはアンジェラを抱き寄せ、答えた。「ええ。私は退化した状態で、あなたと愛の体液を交換し合いました。あまりに多量に。もっとも、あなたのDNAが書き換えられて、変化が現れるまでは少し時間がかかるでしょうが」

「私もあなたのような素敵な青い目になれるかしら?」 とアンジェラはサテンのような感触のノボルの顔毛に頬を擦りつけた。

ノボルは顔には出さぬものの心の中で微笑んだ。「残念ながら、そうはならないでしょう。私が感染させた人で、目の色を変えた人はこれまでいません」

ふとアンジェラの心に迷いの暗い影が浮かんだ。「ノブ? 本当に私と関わり合いたいと思ってる? 私のことほとんど何も知らないと思うけど」

アンジェラの顔には汗の跡がついていた。それをノボルは舌を伸ばして舐め取った。舌を刺すピリピリとした味が嬉しい。

「私はあなたを見つけるために4世紀以上も待ったのです。それは長い時間だが、自分が本当に求めるものは何なのかをしっかりと見つめ直すには必要な時間なのです」

ノボルの姿はゆっくりと元の姿へと戻りつつあった。

「あなたこそ、こんな形で私とつながることを本当に望んでいますか?」 とノボルはアンジェラに覆いかぶさり、身体を押しつけた。「私たちはとても長く生き続けることになるのですよ?」

アンジェラは両腕を彼の首に巻きつけ、彼の下唇を甘く噛んだ。「だったら、私たち、これから本当にたくさんセックスできることになるわね」 

それを聞いてノボルの目が泳ぐのを見て、アンジェラはクスリと笑った。

「モチロン[Mochiron]」 とノボルは彼女のまぶたに優しくキスして囁いた。「サランへ[Sarang-heh:愛してます]」

その言葉にアンジェラは目に涙が溢れてくるのを感じた。うつむいて顔を隠しながら、彼女も囁いた。「サランヘ」



[2013/02/05] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する