イサベラは緑色の瞳を大きく見開き、父の目を見つめた。その父アランに美しい房毛をぐいと引っぱられ、泣きそうな声を上げた。
「私はあなたを憎みます」
「お前は、わしが修道院に送ったころの柔和で従順な娘ではなくなってしまったな」 とアランは目を陰険に細めた。「ドゥ・アンジェがお前を女にしてしまった。お前もあいつも、そのことへの償いをしなければなるまい」
胴着の薄地を通してではあるが、父親の手が彼女の胸を這い、覆った。イサベラは、冷たくねっとりとしたその手の感触に身の毛がよだつ思いだった。
「お前が従順な娘だったら、ドゥ・アンジェが求婚したら、お前もそれを受けたことだろう。だが、今となっては、わしが自分でお前たちの結婚の面倒を見てやらなければならなくなった。最後にあいつを始末する前にな」
「な、何ですって?」 とイサベラは息を飲んだ。父親の指に乳首を見つけられ、身を強張らせる。その指で勃起した蕾をつねられ、転がされる。イサベラは両手にこぶしを作って耐えた。「ど、どうして?」
「そうすれば、わしはわしが望むものを手に入れられるからだよ。合法的にな。ドゥ・アンジェが突然、逝去すると。その折には、あいつの妻であり、あいつの後継者の母であるお前が、あいつの領地を完全に支配することになるわけだ。お前の子が成年に達するまでな」
イサベラは父親の意図を知り、唖然とした。レオンを殺した後、まだ生れぬ子供を使って、ドゥ・アンジェの領地を支配しようと企んでいるのだ。
あまりの衝撃に、乳首をいじり続け、勃起させてる父親の指の感触すら意識から消えかけていた。イサベラは無理にでも深呼吸し、冷静さを保った。
「生れてくる子が女だったらどうするのですか?」
「性別は関係ない。ドゥ・アンジェの曾祖父が、どちらの性別でも領地を継承できるよう取り決めを変えたのだよ。ドゥ・アンジェの家系は多産の家系ではなかった。そこで曾祖父が先を見越して、ドゥ・アンジェの領地が国王の元へ返還させられることを防ぐ必要があったのだよ。わしらにとっては好都合だった」
「『わしら』などと言わないでください。私はこれには関係しません。父上がレオンの財産を盗むのを手伝うくらいなら、死んだ方がましです!」
「そうなったら、お前の子も一緒に死ぬぞ?」 とアランは愉快そうに言った。そしてイサベラの胴着を撫で、捲れを戻し、立ち上がった。
イサベラの顔からは血の気が失せていた。「だめよ…」 息が荒れていた。「そ、そんなこと、決してさせません!」
「させませんだと? わしにはそうなるとは思えんがな」
アランは、イサベラの両腕に手を乗せた。逃れようともがくイサベラだったが、父親に無理やり立たされた。
イサベラを立たせた後、アランは顔を寄せ、鼻から深く息を吸い、イサベラの香りを堪能した。イサベラは首筋に唇が触れるのを感じ、ぶるぶると身震いした。
「ドゥ・アンジェが死に、わしが合法的に領地を相続した後、お前にたっぷり教え込んでやろうな。わしの分身に、お前の締りの良い女陰やその後ろの穴を繰り返し貫かれる喜びをしっかり教え込んでやろうな」