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ジェシー借金を返す (2) 

僕は彼女に軽くキスをし、口紅を味わった。そしてもう一度キスをし、今度は舌を口の中にさし入れた。ジェシーもキスを返してくれた。そのキスは非常に情熱的なものになった。

長い間キスをしたが、ようやく唇を離すと、ジェシーは冗談まじりに言った。「本当に試合を見に行く気があるの?」

僕は微笑み、いたずらっぽい顔をして見せた。「今すぐ、君をベッドに押し倒して、朝まで覆いかぶさっていたい誘惑に駆られているんだが」

ジェシーは指を僕の頬に当て、なぞりながら僕の瞳を覗きこみ、そしてニヤリと笑った。「ビル? ディナーを食べて、試合を見て、そしてここに戻ってくる。そうしましょう? その後ならいくらでも私をベッドに縛り付けていいわよ」

「分かったよ」と僕は名残惜しそうに言った。そしてちょっと間をおいて付け加えた。「残念だなあ。今夜の君はほんとにとても素敵なんだもの。こんなに今すぐ君を愛したい気持なのに」

今度はいたずらっぽい顔をしたのは妻の方だった。「後で好きなだけできるから…。ね?」

僕たちはまたキスをした。このキスもなかなかやめがたいと二人とも思っていた。ようやく僕たちは顔を離した。ジェシーが身体を離す前に、僕は彼女のブラウスのボタンをもうひとつ外した。それを外すと、僕が買ってあげた赤いブラジャーの縁がかろうじて見える。それにセクシーな胸の谷間も、前よりずっと良く見える。

ジェシーは僕がボタンを外したのを受けて、ビックリした顔をしたが、ボタンを留め直すことはしなかった。僕は大満足。

さて、彼女はスカートの中にどんなものを身につけているんだろう? 僕の思考はそちらの方に移ろっていた。あのブラジャーは、ビキニ・パンティとおそろいになっているはず。チェックしようと妻のスカートを捲りあげたい衝動に駆られたが、彼女がおそろいのパンティを履いているのは確かだろうと、その姿を見るのは後のお楽しみに取っておくことに決めた。

部屋を出て、すぐにレストランに向かった。素晴らしい食事だった。それにジェシーを見る男たちの視線を見るのも、とても楽しかった。妻も男たちの視線に気づいていたし、ずっと頬を赤らめっぱなしだったと言ってよい。彼女が辺りを見ると、いつも男たちの誰かと視線が合い、そのたびに顔を赤らめてしまうからである。

ディナーを終えたのは、試合開始の直前近くになっていた。ホテルのドアマンにタクシーを呼ばせ、その10分後、僕たちはジョー・ルイス・アリーナ(参考)に入ったのである。

すでにスターティング・メンバーの紹介が始まっていたので、僕たちは素早く席についた。ジェシーは、試合が始まる前にトイレに行っておきたいと、一度、席を立った。彼女が観客席の脇の階段を登るとき、二人の男性とすれ違った。二人とも通り過ぎるジェシーをまじまじと見つめ、何度も振り返っていた。

その二人は僕の後ろの列に座ったが、ジェシーのことについてまだ話しをしていて、何てそそられる女なんだろうと言う声が僕にも聞こえた。

この二人の男はジェシーや僕より少し若い感じだった。多分、30代前半だろう。たいていの女性なら、彼らのことをイケメンと言うに違いない。身なりも良い。

ジェシーが戻ってくると、二人はまた彼女についてコメントをし始めたが、ジェシーが僕の隣、彼らの前の列に座ると、その話しをピタリと止めてしまった。僕は、二人が突然、話しを止めてしまったことに、ちょっとくすくす笑ってしまった。二人とも僕が二人の話しを聞いていたのを知っていたわけで、ちょっと気まずく感じたのだろう。

どうやら、二人の気持ちはその通りだったようで、実際、二人のうちの一人が僕の方に寄りかかって、僕に声をかけてきた。

「あなたの奥様について、あんなこと言ってしまって、悪かった。とても綺麗なもんで…」

僕はにやりと笑った。「おいおい、全然気にしてないよ。そうだろ? 綺麗だろ?」

その男は姿勢を元に戻した。その少し後、ジェシーが僕に身体を傾け、「あの人、何の用事だったの?」 と訊いた。僕は、君がとても綺麗だと言ってたんだよと伝えた。彼女は不思議そうな顔で僕を見つめ、そして再び顔を赤らめた。「そんなはずないわ」と言うので、僕は本当だよと頭を振った。

ジェシーは、後ろの男の顔を向け、恥ずかしそうに微笑み、「ありがとう」と言った。


[2013/02/22] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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