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再生 (1) 

「再生」 Reborn by Mr_Owlow    http://www.literotica.com/s/reborn-4

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これは俺が生まれ変わった時の話しだ。それまで俺がどんな人生を送っていたか、いまははっきりとは覚えていない。だが、あの夜のこととその後の人生については鮮明に覚えている。

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あの夜、俺はとぼとぼ家へ歩いていた。少し酔っていた。

金曜日の夜。この週もオンナの子との出会いを求めてバーに行ったが、全然ダメだった。自分では、そんなにひどいルックスではないと思っている。35歳。ちょっと太り気味だが、背は高いし、肩幅も広く、がっちりした体格だ。男らしい角ばった顎の顔で、よく手入れした顎ひげが自慢だ。

妻に逃げられてからの1ヵ月、俺は毎週、週末は飲みに出かけていた。誰か俺の孤独を癒してくれる人、できれば俺のベッドを温めてくれる人との出会いを求めてだ。俺は、元妻と出会う前は、女の子を引っかけるのがかなり上手かったのを覚えている。それがどういうわけか、いまは全然ダメだ。毎週、毎週、三振の連続なのだ。

多分、これはあの時の光景をしょっちゅう思い出すことと関係があるのかもしれない。俺が家に帰った時、俺の妻が人生最高クラスのオーガズムに達しているのを見た時のことだ。あんなオーガズム、俺には決して与えられないだろう。それほど高レベルの快感に喘いでいる妻の姿。しかも相手は隣の家族の20歳になる娘だった。その娘に股間をむさぼられ、息も絶え絶えになりつつ悶え狂っていた。

こういう話しは、妄想を掻きたてられると感じる人もいるだろうが、俺の場合はダメだった。俺のサラが、他の人にいかされてるのを見ただけで、俺は膝から力が抜けて、がっくり来てしまった。いまだに、そのショックから立ちあがろうともがいている状態なのである。

あの時の光景がしょっちゅうフラッシュバックしてくる。そういう時の俺自身がどんな顔をしているか、自分では想像しかできないが、かなり恐ろしい顔になっているのは確かで、そのせいで、女の子たちが恐れをなして、逃げてしまうのではないか。そう思っている。

玄関前のポーチを上がり、ドアを開けた。だが、家の中に入って驚いた。廊下のつきあたりの裏窓が開いていて、そこから誰かが歩いたような泥や吐いたものがずるずると伸びて浴室に続いていたのである。

「こんちきしょう!」

俺は大きな声で毒づき、玄関ドアを思い切り強く閉めた。そして、クローゼットに行って9番アイアンを取り、浴室に向かった。どこのバカ者か知らんが、ぶちのめしてやろうと思った。酒に酔っていなかったら、たぶん警察を呼んだだろうが、この時の俺は酔っていたし、怒っていたし、悲しんでもいた。泥棒なら、俺の怒りをぶちまけても合法的だろうし、格好の標的だ。

浴室のドアを勢いよく開け、「この野郎!」と怒鳴り、ゴルフクラブを振り上げた。

そこに見たモノに驚き、困惑したが、それも一瞬のことで、次の瞬間、俺の手からクラブがもぎ取られ、何か肉っぽいピンク色のモノにぐいっと引っぱられたのだった。

突然、俺の身体全体が透明なピンクのジェルに包まれていた。そして、俺の鼻孔にそのジェルがじわじわと入ってくる。俺はパニックになり、暴れ出した。

手足をばたばたさせたが、両腕、両脚を何かに掴まれ、いともたやすく身動きできなくされた。ピンクのジェル越しに手足を見ると、紫色の触手が俺の腕と脚に巻きついているではないか。

しかもさらに別の触手も伸びてくる。2本の細い巻きひげのようなものが鼻に入ってきて、急に呼吸ができるようになった。確かに、これでパニック状態は若干収まったと言える。「溺れて窒息死する!」の状態から、「なんてこった、生きたまま食い殺される!」の状態に変わったということだ。これならほんの少しだけだが、制御できるかもしれない。

触手が俺の脚を這いあがってきた。ジーパンを履いていたが、簡単にビリビリ破かれていく。靴もシャツも下着も、すぐ後に同じように破かれてしまい、あっという間に俺は素っ裸にされていた。裸のままピンク色のドロドロに浮かんでいる。

この触手どもは俺の身体を這いまわったが、これが何とも居心地が悪い。何と言うか、肌をずるずると撫でまわし、明らかに俺を興奮させようとしているような愛撫をしてくるのだ。俺は触手にレイプされるのか? そういうのは日本人の女子高生に起きることだろう。俺のような身体のデカイ、アメリカ人の男は対象外だろう! 違うのか!

だがだ、まさにそんなことがこの俺に起きているのだった。また新しい触手の一群が俺の前に出てきた。腕や脚を押さえつけ、撫でまわしているヤツとは別の集団だ。

そのうちの2本には、先端に大きな吸引カップがついていて、俺の胸に直進してきて吸いついた。まるで赤ん坊がおっぱいを吸うように、はむはむと吸っている。何か小さな口のような感じのものが俺の乳首を吸い、舐めていた。これが奇妙なほど気持ちいい。恥ずかしいが、ペニスが勃起し始めているのに気がついた。

3本目の触手は、恐ろしいほど太いペニスのような形をしていて、俺の口に近づいていた。先端で俺の唇をなぞり、中に入ろうとしている。俺は頭を左右に振って、決して入れまいと、唇を固く結んだ。

だが、その時、また別の触手が出てきて、先端の口を開き、俺のペニスを丸ごと根元まで飲み込んだのだった。信じられないような快感が襲ってきて、俺は思わず口を開き喘ぎ声を上げた。口に入ろうとしていた触手は、その隙を狙って、俺の口に入ってきた。


[2013/05/30] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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