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デス・バイ・ファッキング 第15章 (15) 


司法省は、何か悪いことをしている企業に当たりをつけて、調査をしているみたい。その調査資料も見つけたわ。でも、そういう悪い企業の中にはホワイトハウスにお友達がいる企業もあって、調査が中止されたり、資料が改ざんされたりしている様子。新聞社の人たち、こういう情報を手に入れたいんじゃないかなあ。

司法長官の持っている暗号化されたファイルのうち、あのラルフ・モリスと言う名前の醜いオヤジに関するファイルを全部集めた。私はまず最初に暗号化されたファイルに目をつける。暗号化されたファイルにこそ、良い情報が潜んでいるものだから。

暗号化ファイルを開けるプログラムはエディに書いてもらった。エディは解読プログラムがちゃんと動くか、すでにテストしている。それにしても司法長官がいまだに64ビットの暗号化を使っているのを知って、思わず笑っちゃった。この男、下劣なばかりか、アホでもあったんだ。もちろんラルフ・モリスについての情報は大漁だった。

まあ、念のため、全部コピーして、超セキュリティが高い私専用のサーバーに保管した。それに加えて、司法長官がそんな品行方正が人じゃないことを示す、変なEメールも全部、丸ごとコピー。

こういうEメールのいくつかをわざと漏えいさせることにしようっと。なんかのやり方でね。データっていじるのが楽しいわ。どんな場所でもお望みの場所に移動できる。明るみになってはイケナイ場所で、そういうデータが出てきてしまうと、みんな大騒ぎを始める。

こういうことをするのが私、大好き。パパやママたちが私がお昼寝をしていると思っている時でも、ときどき、ワシントンの周辺をハッキングして回り、データを動かしたり、コピーしたりしようっと。もうすでに、ホワイトハウスからはスゴイ情報をずいぶん見つけてあるの。あそこの人たち、こういう情報を報道の人たちに知られるの嫌がるんじゃないのかな。

私はウイルスは書かない。パパが、ウイルスっていうのはおバカが書くものだし、下品なものだと言ってたし。私は、ウイルスなんて単細胞すぎると思うわ。簡単に感知されちゃうし、結局はアンチ・ウイルスのプログラムができちゃって、阻止されちゃうんだもの。つまんない。

私は、感知されないことをするのが好き。見つかってもいいけど、それは私が見つかるように仕組んだ時だけ。そっちの方が、ずっと面白いもの。私は自分がしていることをちゃんと知っている。そういうことを私が仕掛けた人たちは、ときどき、どこか変だなと気づくかもしれないけど、何が変で、なぜ変になっているのか、全然分からない。

ホント、ホモサピエンスたちって、からかうと面白いわ。

アンドリューの話し

ワシントンでスキャンダル発生! うわー、司法長官が幼児ポルノが好きだったとは、誰が想像しただろう。ABCは、この情報をいったい全体どうやって手に入れたんだ?

それにエンロン(参考)の亡霊も出てきた。石油関係のメジャー企業の関連会社は全部、政府関係者とズブズブの関係にあるようだ。そうじゃないかと推測していた人はすでにたくさんいたけど、違法な関係にあったという詳細が、USAトゥデイ紙のトップページに出た。どうやら、エミーは公的に「大統領周辺の情報筋」になったようだ。

ほんとつくづく思うが、エミーが僕たちの側の人間で良かった。エミーには司法長官を潰すのに6ヵ月の時間を与えたのだが、彼女はたった3ヶ月でやってしまった。今、政府は揺らいでいる。今の政府がつぶれようがつぶれまいが、僕はどっちでもいい。ともかく、現政府は、立て直しに忙しくて、僕たちのことを気にする余裕がないのだ。

ラルフ・モリスは、非公式的にではあるが、今は司法長官と通じ合った人物であることがバラされている。その結果、司法長官は偽証の罪で逮捕された。今週の日曜日は、うちのEガールたちに『ミート・ザ・プレス』(参考)を見させようと思う。大笑いできるはずだ。


[2013/06/17] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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