だがだ、口に入ってきた触手は、信じがたいほど美味しかったのだ。こんな美味いもの、初めてだった。俺は我慢しきれず、夢中になってヌルヌルの表面を舐めた。時々先端から出てくるドロドロも最高で、中毒性があるのか、思わず飲み込んだ。その飲み込んだゼリー状のものが俺の胃に到達した途端、体の中から全身へ強烈な恍惚感が広がった。あまりに強烈なエクスタシーに髪の毛がぞわっと逆立ったし、思わず、快感の声を漏らしてしまった。
俺は堪らなくなって、貪欲にもうひとくちドロドロを飲み込んだ。すると触手はその機会を利用して、俺の喉の奥へ押し入ってきた。口の中に広がる味も美味しいし、胃に入った後の恍惚感もあまりに素晴らしいので、俺は自分から進んでこの紫色のペニスに喉を犯させた。さらに、そいつにできる限り喜んでもらおうと、喉の筋肉をゆるめながら、舐めたり吸ったり、頭を前後に振ったりしてやった。
そうしている間も、俺のペニスに吸いついた筒状の触手は、そこに吸引を続け、うねうねと上下に動きながら、しごき続けている。女が絶頂に達した時、膣壁がミルク絞りをするような締めつけを示すが、あれを延々と続けられているようなものだ。しかも処女のアナルに匹敵する締りの良さであり、同時に柔らかい舌で亀頭や鈴口の下の敏感な部分を舐められているような感覚もある。その3つが全部そろっているというから堪らない。これだけの快感を与えられたら、普通だったら俺は1分も持たず、射精しているだろう。だが、どういうわけか、俺は射精せず、興奮状態のままでいた。
髭や陰毛のところの肌が、変にくすぐったい感じがした。そのくすぐったさが、頭の髪の毛のところを除いて全身に広がった。
触手が口に入ってきた時から、俺はずっと目を閉じたままでいたのだが、何か変だと気づき目を開けた。俺の体毛や髭がピンク色のドロドロの中、ふわふわ浮いていて、溶けてなくなっていくのが見えた。身体を見たら、全身がすっかりツルツルになっているではないか。
これはどういうことなのか? そんなことを考えていたら、触手が俺の脚を掴むのを感じた。両膝を曲げさせられ、広げさせられている。触手は力が強い。俺は抵抗することもできず、尻を突き出す姿勢にさせられていた。この格好でピンク色のドロドロの中に浮いているのだ。
後ろを見て恐怖に襲われた。太い触手が後ろから近づいてくるのだ。口の中に入っている触手と形は似ているが、ずっと大きく太い。こいつがどこを目指してきてるのか、間違いない。俺はまた暴れ始めた。あの大きさに恐れを感じないわけなどないだろう!
だが、やはりそいつを止めることは無理だった。触手は俺よりずっと強いのだ。すぐにヌルヌルした頭部が俺の無防備のアヌスにくっつき、そこを擦り始めた。押し入るような動きもあるが、ほとんど感じられないほどだった。
急に、学生時代のことが頭に浮かんだ。その頃つきあっていた彼女のアヌスを初めて奪ったときのことだ。俺は彼女のアヌスにペニスを押しつけながら、ゆっくり優しく入れていった。彼女は目に涙を浮かべていたし、ヤメテと懇願していたが、俺は、力を抜いてお尻を突き出すと痛くないんだよと言って、なだめた。実際、その時は俺の言った通りになったし、何回かしているうちに、アナルセックスが彼女の好きなセックス方法になったりもしたのである。
どうしてこのことを思い出したのか。この、俺を押さえつけている生物は俺の記憶を使って、俺にあの時の彼女と同じことをしろと言っているのだと気づいた。
俺は乗り気ではなかったが、仕方ないと観念し、あそこの筋肉をゆるめ、尻を突き出した。突然、巨大な紫色のペニスの頭部が俺の中に入った。俺は急に入れられて、うおっとうめき声をあげた。中に入ってきたものの、3センチくらい中に入ったところで止まっている。俺がその大きさに慣れるのを待っているのだろう。
あそこが信じられないほど広がっている気がした。中がいっぱいいっぱいの感じもする。だが、予想したほど痛みはなかった。軽くつねられているような痛みと鈍痛くらいだった。むしろ、その痛みは、ペニスと乳首と口から生まれてくる快感に対して、ちょうどいいくらいの対感覚となって、むしろ心地よい。