その言葉を合図に、スティーブは一突き強くジェシーに押し込み、ぐっと腰を突きだした。その突きを受け、ジェシーの股間は上を向く形にせり上がった。あの角度だと、まさに子宮口にスティーブの亀頭が密着しているに違いない。
スティーブは動物のような大きな唸り声を上げ、僕の妻にスペルマを注入し始めた。射精の噴射があるたびに股間をぐっと押しつける。下腹部でジェシーの恥骨を叩きつけているように見えた。
受精の時間は2分以上も続いた。そのほとんどの間、ジェシーは深いオーガズムを感じ続けているようだった。ふたりの身体は隙間がないほど密着していたので、ふたりの体液は内部に留まり溢れ出ることはなかった。覆いかぶさっていたスティーブが身体を起こし、引き抜き始めた瞬間、すさまじいことが勃発した。
スティーブが引き抜き始めると、彼の出した体液とジェシーの出した体液が隙間から溢れだした。その両方ともジェシーの子宮に閉じ込められていたのだろう。ぐったりと仰向けになったままのジェシーの膣口から、間欠泉のようにシロップ状のどろどろが噴出し、それが1分近く続いたのだった。
しかし、たとえそれだけ多量に噴出したとしても、中に出された量の一部にすぎないのは想像に難くない。いまのジェシーが妊娠しやすい時期になっていないこと、それを祈るほか僕にできることはなかった。
「まったく、なんて娼婦だ」
スティーブはそう吐き捨て、ソファから降りた。彼はジェシーを振り返ることすらせず、もう用は済んだと言わんばかりに、自分の服を着て、元の場所に戻った。
その頃までには、店の客が減ったのか、店のスタッフが何人か部屋に入ってきていた。トニーとジョンは充分休憩を取ったようで、もう一回、ジェシーとやりたくなっていたらしい。ふたりは最初にジェシーを浴室に案内し、身体を洗い流してくるよう指示した。ジェシーはすぐに戻ってきた。体力も回復し、さっぱりときれいになったように見えた。
「次は誰?」
ジェシーは「娼婦」の役にすっかり嵌まっているらしい。
トニーがソファに仰向けになった。ジェシーは彼にまたがり、自分から挿入した。
「おい、スティーブ! 困るよ、お前。お前のせいで、この娼婦の穴、すっかりゆるゆるになってしまったぜ」
トニーはそう文句を言い、それからジェシーに「もっと締めつけろよ」と命令した。ジェシーはそれなりに努力したのか、その後は、彼は満足している顔になった。
ジョンはジェシーの後ろの位置について、再びアナルに挿入した。ふたりともその態勢で数分間、出し入れを繰り返した。ジェシーは再びダブル挿入をされ、感じまくっていた。本当にダブル挿入が大好きなようにしか見えなかった。
これが始まって5分くらい過ぎた時、ジョンが僕に椅子から立って、ペニスを出せよと言った。そしてペニスを妻の口に持って行けと。
言われたとおりにペニスをジェシーの口元に近づけると、彼女は顔を背け、僕を拒否した。
軽蔑しきった顔で僕を見上げ、「私、あんたに買われた女じゃないわ!」と言った。
僕はその言葉が信じられなかった。
「そいつはOKだ、ジェシー。ビルは俺の客だ。俺の客をフェラで逝かせてやれ」
するとジェシーはすぐに態度を変えた。僕のペニスを嬉しそうに口に咥えこんだ。そして、僕にこれまでで最高のフェラをしてくれたのだった。長年の夫婦生活の中でも、最高で、しかも何ら戸惑いもためらいも感じない、あけすけなフェラチオをしてくれた。良かった理由には、ジェシーがふたりの男に突きまくられていたので、しょちゅう声をあげていたことがあるかもしれない。あるいは、ただ彼女が淫乱娼婦の役を演じることでこの状況に対処していただけかもしれない。
ともかく僕は最高のフェラチオを受け、たった2分ほどで射精をし、ジェシーは一滴残らずすべてを飲んだ。そのすぐ後にジョンはジェシーのアヌスから抜け出て、汚れたペニスを彼女に食べさせた。彼のスペルマもすべて飲み下し、さらにはすべての汚れをきれいに舐め取った。そして、その1分後、同じことをトニーにもしてあげた。
僕は文字通り出し切り、現実に起きていることについて完全に混乱しきっていた。いったい何が起きているのか、分からなくなっていた。元の椅子に座り、ただ茫然とジェシーの姿を見つめていた。
ジェシーはジョンとトニーとの絡みを終えた後、引き続き店のスタッフ5名とソファやビリヤード台の上で行為を続けた。その男たち誰にとっても彼女は払ったお金に値する奉仕をしたのは確かだ。
約束の時間は2時間だった。ジェシーは、その2時間が過ぎたと告げられると、今度は自分からボランティアを申し出て、まだ相手をしていないスタッフ全員の面倒も見ると言った。
ようやく全員を相手とし、ことが終わった時、結果として、ジェシーは合計16人の男たちとセックスをし、すべての穴に数えきれないほどの射精を受けた状態となっていた。最後の男が終結を宣言した時、僕の妻は、白濁で覆われたひとつの肉の塊のような姿になっていた。
ジェシーは浴室に行き、身体を清め、服を着た。スティーブは約束通り僕たちをホテルに送ってくれた。ジェシーはもう一度、抱いてと彼に頼んだ。スティーブはリムジンの後部座席で、僕が座るすぐ横でジェシーにセックスをした。この時もジェシーは中に出してと懇願した。ジェシーはまさに妊娠時期にあると、僕はその時、確信した。
ホテルの部屋に戻ったが、ジェシーは僕に指一本触れさせなかった。ベッドに入っても、僕たちは離れたまま眠りに落ちた。
翌朝、僕は快適な刺激に目が覚めた。目を開けると、ジェシーが僕の瞳を見つめながら、僕にフェラチオをしていた。僕がイキそうになると彼女はおしゃぶりをやめ、身体を起こして、僕の上にまたがった。股間が僕の勃起の上に来ように姿勢を整えると、着ているテディの股間のホックを外し、ゆっくりと腰を沈めた。
ジェシーは気が狂った女のように僕の上で激しく身体を動かした。そして僕は5分もせずに、彼女の中に撃ち込んだ。それは彼女がオーガズムの頂点に達したのと同時だった。
絶頂に達した後、ジェシーは崩れるように僕の上に覆いかぶさり、囁いた。
「あなたを愛してる」
僕は彼女をぎゅっと抱きしめ、キスをした。しばらくそうした後、僕はジェシーに言った。
「昨日の夜、僕は君を失ったと思った」
「その通りよ。……でも、それは昨日の夜だけ。私は娼婦で、仕事をしたの。私たち、こうしてまだ生きているわ。そして私はいまは分かってるの。昨日、あなたが私を売り飛ばしたけれども、それでも私があなたをどれだけ愛してるかを」
「妊娠したかなあ?」
「多分」
「どうして?」
「あの時、私は娼婦だったの。お客様が求めることは何でもするの。彼が私の中に出すと決めてくれて、嬉しかった」
「今でも妊娠を求めている?」
「もし妊娠してたら、子供を産むつもり」
「もう一度、娼婦になりたい?」
「イヤ!」
「僕のこと、怒ってる?」
「いいえ。あなたを愛してるわ」
「僕も君を愛しているよ」
おわり