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ライジング・サン&モーニング・カーム 第8章 (11:終) 

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アンジェラは目を覚まし、ノボルが何か寝言を呟いているのに気がついた。身体を起こし、彼の顔を覗きこんだ。そして、目に涙を浮かべているのを見て驚いた。しかも、彼は古い韓国語をつぶやいている!

「ノブ?」 アンジェラは優しくノボルを揺さぶった。「ノブ、起きて!」

「ノーゴーヤ[Noogoo-yah:そこにいるのは誰]?」

ノボルは身体を起こし、アンジェラが目を丸くして彼を見ているのを見た。「ジ・エウン?」 彼は手を伸ばし、彼女の頬に触れた。

「ノブ、私はアンジェラよ」

ノボルは部屋を見回し、ようやく、夢を見ていたことに気がついた。

「すまない、アンジェラ。悪い夢を見ていました。それだけです」 とノボルは時計を見、午前3時であることを知った。

「ノブ、あなたは古い韓国語を話していたわ」 とアンジェラはノボルの瞳を覗きこんだ。「どんな夢を見ていたの?」

「ナンデモナイ[Nan demonai]」 と彼は呟き、アンジェラにキスをした。「おやすみなさい」

歴史に関する注:

イ・スン・シン総督、クウォン・ジュン、ユ・ソン・リョン、ソン・ジョ、チェン・リエン、そしてイ・ヨン・ナムは実在の歴史的人物です。

興味を持った人のために説明すると、イ・スン・シン総督は現実に最初の日本による侵略から朝鮮を守り、彼が指揮した23の海戦で一度も敗北を喫しませんでした。ネルソン提督と同様、彼は勝利を収めようとしたときに亡くなり、戦いが勝利に終わるまで自分の死を公表してはならないとの命令を発しました。彼の軍将としてのスキル、および性格の強さについては、韓国人からも日本人からも同様に称賛されています。

政治的腐敗により彼の死後まで完全には認識されていませんでしたが、彼は過去も現在も韓国で最も偉大なヒーローであることは疑うべくもなく、彼が発案した亀甲船は現代の装甲艦の先駆けとなりました。彼の戦時日誌及び宮廷へ出された覚書は英語に翻訳されており、韓国人はその原本を国宝とみなしています。

本章の歴史的な記述部分は彼に捧げます。

イ・スン・シン総督:1545年4月28日 ― 1598年12月16日

サム・ド・ソー・グウォン・トング・ジャエ・サー・イ・スン・シン・マンセー [Sam Do Soo Gwon Tong Jae Sah Yi Soon Shin Manseh:三道水軍統制使、李舜臣総督、万歳]


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[訳者注:訳者は本章での歴史記述に同意しているわけではないことを、よろしくご了解ください。「歴史認識」の問題ですね。]
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つづく


[2013/08/30] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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