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再生 (11) 


次に立ち寄ったのはランジェリー・ショップである。

店内に入った途端、俺の股間のモンスターを鎮めるのに苦労しなければならなくなった。いたるところに展示されてるセクシーな女のイメージのせいもあったが、同時に、様々なランジェリーを身につけた自分のセクシーな姿を想像したせいもあった。

ともあれ、俺は、自分がこんな身体になっても、肉体的に男であった時と変わらず、女の姿をセクシーだと感じたことにほっとしていた。少なくとも、その方面については変わっていなかったのだと。

俺は、店員の女の子に近づき、ためらいがちに、俺の胸に合うブラジャーのサイズを測ってくれないかと尋ねた。その女の子はにっこり笑い、人懐っこいセールストークを始めながら、俺をショップの奥に案内した。どうやら、俺は自分のブラのサイズを知らなくても、そんなに奇異に思われていないらしい。自分のブラのサイズが分からない女性はたくさんいるらしく、女店員は俺を安心させてくれた。

店員はプロらしい手つきで素早く俺のサイズを巻き尺で測り、俺は76センチのCカップだと分かった。その後、店員の女の子はスポーツ・ブラ、プッシュアップ・ブラ、デミカップ・ブラ(参考)、そして非常にセクシーなコルセットと、次々にアイテムを俺に買わせた。俺のショッピング・バスケットにどんどん商品が入ってくるのにつれて、彼女の目に$マークが浮かぶのが見えたが、俺は全然気にしなかった。彼女の助言はとても助かったし、この娘は仕事熱心だと思ったからだ。

パンティも見てみたが、俺の股間についているモノを考えると、たぶん収まりそうもないと思い、躊躇した。だが、実に可愛くセクシーなので、衝動を抑えきれず、3つほどは買ってしまった。

試着室を借り、ブラジャーのひとつを身体につけた。あまり胸がぶるんぶるん揺れないように、その場でつけてしまおうと思ったからだ。じっさい装着してみようとすると、背中に手を回して止めるのが難しい。で、そう言えば、元妻が腰のところで身体の前でホックを止め、それから後ろに回して腕を通していたのを思い出した。確かに、そうすると簡単に装着できる。

ランジェリーショップを出た時には、クレジットカードをかなり使っていたし、両腕にショッピング・バッグをいっぱいに抱える状態になっていたので、とりあえず今日はショッピングはこれまでにし、家に戻ることに決めた。

車に戻り、買い物袋を車に乗せた。その時になって、家に食料がなかったことを思い出し、駐車場の反対側にある食品スーパーに行き、何日かは持つ分の食品を買った。ようやく、再び車に戻った時には、もうへとへとになっていたし、歩きすぎて足が痛くなっていた。

家に向かって車を走らせたが、途中まで来たところで、ある店を見かけた。この店は、これまで何度も前を通り過ぎて、気になっていたのだが、入らずにいた店だった。この店は、一見したところブティックのように見えるのだが、実際はアダルトショップなのである。

その店を見た途端、それまでの疲れも吹っ飛び、俺は笑顔で店の前に車を止め、堂々と店内に入った。

店員は別の客の相手をしていたので、俺は独りで店の中を見て歩いた。そして、俺が求めるモノが並んでるコーナーをすぐに見つけた。アナル・グッズとディルドだ。

まるでおもちゃ屋に入った子供のように、様々な商品に触ったり、手に取ってみたりして、選んだ。結局、尻栓(参考)をいくつか、これは中サイズのものから巨大なものまでと、面白そうなアナル・ディルドを何本か、そして、どうしても誘惑に抵抗できなかった一品、つまり、俺の腕よりも太い30センチの吸盤つきディルドを選んだ。

変身する前だったら、俺はあまりに恥ずかしくて、そもそも、このような店に入ることすらできなかっただろう。だが今はむしろ堂々としていた。女子店員がレジを打っている間、こういう品々を買う自分を自慢しているような雰囲気さえ醸し出していた。


[2013/09/03] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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