それから俺は家に戻り、車から荷物を降ろした。また腹が減ってきたので、買った服やオモチャを試す代わりに、サーモンを焼いてライスと一緒に食べることにした。魚を焼きながら思ったのだが、キッチンをリフォームしなければいけないようだ。必要な器具の半分は高いところにあり、それを取るのにいちいち椅子に乗らなければならない。
料理は美味かったが、この時も半分ほど食べただけで、腹がいっぱいになってしまった。適切な分量を習得できたら、かなり食費が浮くだろう。食事を終えて、食器を洗う時、一緒に買ったおもちゃも洗った。そして電池を入れ、寝室に持っていき、後で遊ぶ時のために、ベッドの上に全部並べて置いた。
洗いものをしている時に、時計を見たが、そろそろガスに会いに行かなければならない。新しい身分証明書をもらってくるのだ。俺は古い名前で小切手に5000ドルと書き、車に飛び乗った。
ガスとの面会は完璧にうまくいった。新しいIDも、運転免許証も、出生証明も、銀行口座も手に入った。口座はもちろん残金ゼロだが、カネの出し入れの記録はついていて、万全だ。さらには役所のコンピュータシステムにも名前が登録されていた。本当に政府系に友だちがいて良かった。政府系とは言ったが、どこだったか、実際は知らない。多分NSAかCIAか、何か3文字のスパイ組織だろう。
ガスは俺を見て、ニヤニヤとし、ちょっと色目を使っていたが、これは変な感じだった。自分の古くからの友だちで酒飲み仲間が、今はギラギラ目を輝かせてこっちをちらちら見てるんだから。
ただ、前もって警告しておいたことが効いてるのか、あいつは具体的には何もしようとしなかった。別れ際、ガスは俺にこう言った。
「あんた、ベンと知り合いで、ほんとに運が良かったぜ。この身分証は合衆国連邦裁判官が証人のために作ってるのと同じくらい鉄壁だからな。ともあれ、ベンに新しい女ができたのを知って嬉しいよ。あんた、今夜は感謝の意味も含めて、あいつを無茶苦茶にヤリまくってやるんだぜ。アハハ」
ガスは悪い冗談を言って、こっちが気分を害するのを狙ったのだろうが、俺はそうする代わりに、ちょっとエロっぽく微笑んで、「ええ、そうするわ」と答えた。
ガスは大笑いして、「もしベンと別れることになったら、俺に電話をくれよな」と言って、去って行った。
家に戻る車の中、あの巨大なディルドのことを思い浮かべていた。そして、笑顔を浮かべながら、「ああ、ガスの言うとおりだ。確かに今夜ベンは無茶苦茶にヤリまくられることになるな」と思った。
運転しながらも、ペニスが大きくなり始めていたし、乳首も尖がって、トップの上からも見えるほどになっていた。途中、どうしても我慢できなくなり、ちょっと乳房をいじりながら運転していて、危うく道を間違えそうになった。
ようやく家に着いたが、すでに巨大な勃起になっていた。車から降りて立ち上がると、勃起がスカートを持ち上げ、身体に直角にテントが立っていた。俺は急いで書類を取り、見られてないかと辺りを見回した。すでに暗くなっていたのはありがたい。俺は素早くダッシュで家の中に入った。
家に入り、書類を玄関わきのテーブルに置き、ドアに鍵をかけた。そしてすぐにセーターを頭から脱ぎ、他の衣類も脱ぎながら寝室へと向かった。寝室へ通じる廊下に、脱ぎ捨てた衣類が点々と落としていく。
ベッド脇に来た時には、すでに素っ裸になっていた。乳首は指抜きほどの大きさになっていたし、巨大なペニスもカチカチに固くなっていた。
ベッドの上では、あいつらが俺を待っていた。間もなく俺の親友や恋人になる連中だ。
俺は両手で優しく数々のオモチャを撫でた。その滑らかな感触が気持ちいいし、これらを使ったら、どんな感じがするかと想像し、その形にもうっとりしてしまう。
俺は一番小さな尻栓を指で撫でながら言った。
「今夜はあなたから始めるわね…」
声も仕草もすっかり女になっていて、自分ながらくすくす笑ってしまった。
次に、ちょっと変わった電動バイブに目をやった。こいつは、亀頭のような形をした球体が6個ついてるモノで、先端から根元にかけて、それぞれの球体が徐々に大きくなっている形をしている。根元は大きな平板になっているので、すっかり中に入ってしまうことはない。
「あら、あなたって面白そうな形をしてるわね。あなたは2番目にいただくことにするわ。うふっ」
最後は、例の巨大なディルドだ。俺はうっとりと顔を近づけ、その大きな亀頭にキスをして、囁いた。
「あなたを初めて見た時から、ずっとあなたのこと思ってきたのよ。ちょっと怖く感じてるところもあるの。でも、あなたなら、きっと、あの生物のようにあたしを満たしてくれそう」
俺は反対側に回ってベッドに上がった。そして最初のオモチャを手に取った。