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デス・バイ・ファッキング 第16章 (5) 

しばらく経ち、アンドリューが部屋を出て、シャワーを浴びに2階に上がった。ディ・ディと私は適当と思われる時間を見計らって、寝室に入った。これはよくあることだが、この時もそうで、例の双子姉妹はぐったりとしていた。ふたりとも身体を重ねるようにしてベッドに横たわり、眠っていた。

私たちはふたりを起こして、何が起きたのかを説明した(「デス・バイ・ファッキング」という言葉を使ったかもしれない)。そして、シャワーの場所を教えてあげた。

ふたりはシャワーから出てリビング・ルームに来たが、どうやら、帰るのが嫌そうみたい。アンドリューにさようならの挨拶をしてもいいかと訊くので、私たちは彼にリビングに来るよう声をかけた。

双子姉妹は、これ以上ないと言ってよいほど愛想よく、アンドリューに感謝していた。アンドリューはふたりに感謝されつつも、ちょっと迷惑そうな顔をしていた。彼は、そんなことより、自分の部屋に戻って作業をしたいのだという顔をしていた。

双子姉妹が玄関へと歩き始めると、アンドリューは、例のセクシーな笑みを浮かべて私を見て言った。

「で、ドニー、この後、何をするつもり?」

まあ、私としてはアンドリューが私にしてほしいことなら何でもするつもりだけど。彼のあの笑みを見ると、いつも私はキュンとなってしまう。

例の双子姉妹はようやく帰ってくれた。ハッピーになってだろうし、妊娠してだろうとも思う。少なくともハッピーになっていたのは、明らかだ、

翌日、私とディ・ディがリビングでおしゃべりしながらくつろいでいた時、アンドリューが仕事部屋からふらりとやってきた。何か絶望したような顔をしている。とても悲しそうな顔。

ディアドラは私の顔を見て、私も彼女の顔を見た。ふたりとも同じ感触を持った。つまり、アンドリューは限界に達してしまったのではという感触。

彼は厚い詰め物をした椅子に沈み込むように座った。私たちは見ず、床を見つめている。話しもしない。私たちは何とかして彼をこの状態から救いださなければいけない。彼は私たちがリードするのを求めてる。

ディアドラが言った。「ねえ、アンドリュー。あなたはもうこれはしたくないと考えていいのよね?」

アンドリューが顔を上げた。彼を私たちが見つめているのを彼は見た。本当に泣きたそうな顔をしてる。こんなに落ち込んだ彼を見たことがなかった。とても心が痛んだ。

「分からない。本当に分からないんだ。この女性たちはみんな僕が持ってるものを必要としている。どうして、他の男性を探すことはダメなんだろうか? 正直のところ、お二人さん、僕にはこれからどれだけできるか分からないんだよ」

彼は私たちのことを「お二人さん」と呼んだ。こういう呼び方をするときは、彼は真剣になってるのを知っている。彼がご機嫌なときは、「可愛い子ちゃん」とか使う。「お二人さん」みたいな言い方は、ビジネスモードになっている時。彼は私たちに隠し事をすることすらできなくなっている。そうしようとすらしていない。


[2013/09/13] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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