結局、その水着の上に着古しのカットオフ(
参考)を履くことにした。上も着古しのシャツ。それに靴は裸足のままテニスシューズを履くことにした。それから急いで地下室に行き、物入れを漁り、古いブランケットを見つけた。そのブランケットとココナツ・オイルを持って地下室を出て、ガレージへと走り、バンに乗り込んだ。
これから水着姿のバルを見られるぞと期待しながらモールへ急いだ。モールの駐車場に入り、店の入口へと向かった。そこで見たバルの姿に、きつめの水着に包まれた俺の分身が、さっそく大きくなり始めた。
バルは入口脇のベンチに脚を組んで座っていた。俺の姿に気づくと、立ち上がり、バンの方に歩いてきた。さっきまで履いていたビーチサンダルは手に持って、今はセクシーなハイヒールを履いている。それを見た時、息がつまりそうになった。特段、ヒールが高いわけではなかったが、セクシーなのは事実だ。
バルは車のドアを開け、乗り込んできた。やっぱり驚くほど美しい足をしてる。その隅々まで見ることができた。
「新しい靴も買わなくちゃいけなかったの」 とバルは俺の方に頭を傾け、微笑みながら、小さな声で言った。
「どう、気に入ってくれる?」 と片足を持ち上げ、ダッシュボードの上に乗せた。
「うん、もちろん」 と俺は車を動かし始めた。
「とてもセクシーに見えるよ」 と彼女の目を見つめながら言った。ちょっと見つめてる時間が長すぎて、他の車にクラクションを鳴らされてしまった。別の車線に入ってしまってたようだ。
それにしてもバルのすらりと長い脚と足先から視線を外すのは辛い。どうしても見てしまう。ハイヒールは、ストラップで留める、つま先の空いたデザイン。見てるだけであそこがヒクヒク言いだす。そのまま見続けていたら、水着の中、先走りを出してしまうんじゃないかと心配だった。
バルは手を伸ばして、またラジオのスイッチを入れた。チューナーを回して、「ノー・ダウト」(
参考)の曲を流してるトップ40のラジオ局を見つけると、音量を上げた。そしてその曲にあわせて彼女も歌い始めた。
「グウェンってすごくいいわよね」 とそのバンドのリード・シンガーになった気で歌っている。
「ああ、そうだね」
その頃には、ビーチに着き、俺は公園の駐車場に車を入れた。幸い近くに空きスペースがあったので、そこにバンを駐車した。それからふたり車から飛び出し、俺はブランケットとココナツオイルを手にした。
ふたりでビーチ沿いの板道を歩きながら、あまり人が混んでいない、良さそうな場所を探した。
「あそこは?」 とバルが指差した。岩で半分囲まれたようになってる場所だった。
その場所を見てみると、近くには3人くらいしかいないところだった。大半は海に近いところに集まっていたから。