その変わった形のディルドを持って、尻穴に押し付けた。先端がゆっくりとアヌスを広げていき、やがてするりと中に入った。
ポルノを見ていて、俺にとって最も興奮するシーンのひとつがこれだ。おもちゃを女のアヌスに出し入れするところ。押し込む時にはアヌスの周りのすぼまった襞ひだが内側にずるずると引きずられて入っていき、引っぱり出す時にはその襞ひだがぐぐっと盛り上がってきて、最後にすぽっと抜ける。
それを今、目の前で見ることができるし、同時に感じることもできている。
最初の頭部を使って、何度も何度も出し入れを繰り返した。やがて、筋肉がほぐれたのか、抵抗なく入っていくようになった。その後、今度は2番目の頭部に移った。もちろん最初のより大きい。
こいつも入れる時、抵抗があったが、それもつかの間だった。すぐにぺロリと中に入った。しかも、気持ち良さも倍増だった。堪らなくなって、さらに3番目の頭部へと進んだ。
さらに大きな3番目の頭部でアヌスをギシギシ広げていく。するとすでに中に入ってる最初の頭部が俺の前立腺を擦った。広げられていく痛みと前立腺の快感! このコンビネーションは最高だ!
ちょっとアヌスを酷使した感じがしたので、しばらく休ませることにして、3番目まで入れたまま、ペニスを吸うことにした。ああっ! なんて下品なことをやってるんだろう! でも最高だ!
そういえば、思い出した。このディルドは電動式なのだ。そこで、中のレベルのスイッチを押した。
おおっ、これはすごいぞ。バイブレーションが前立腺から睾丸へ、そしてペニスの先端へと快感を伝播してくる。しかも、そのペニスを自分でしゃぶってるのだから、異次元レベルの快感だ。
俺はペニスを咥えたまま、くぐもった喘ぎ声をあげた。そうして、ディルドを引いたり押したりし始めた。引く時は最初の頭部だけを中に入れたままにして。
それを繰り返せば繰り返すほど、アヌスがほぐれてくるのか、どんどん楽になってきた。そして自分でも気づかぬうちに、4番目の頭部も中に入っていたのだった。さらに、それから何回か出し入れした後、さらに大きな5番目も入れていた。
引き抜く時にひと山抜けるたびにアヌスから全身に衝撃が走り、「あんッ! あんッ! あんッ!」と声が出る。挿しこむ時もひと山越えるたびに気持ちいい苦痛からの解放があり、「ううん! ううん! ううん!」声を出してた。その声が自分の声なのに、これまた色っぽく、堪らない。
だんだんペニスの方も射精に近づいていた。睾丸が身体にせり上がってきて、もうすぐ射精になると感じたのを受けて、俺は最後の一番大きな頭部を中に突っ込み、同時にバイブのスイッチを最大にした。
その瞬間、狂ったようになって絶頂に達した。自分が男なのか女なのか分からなくなる。射精してるのは男の俺だが、出してる声は女の声で、ふんっ! ふんっ!と切羽詰まった声を出しながら何度も撃ち出した。それを口に出されて喜んでる俺は女の俺だろう。だな何とも言えないほど美味しいのだ。何発も出せる。口の中がいっぱいになり、それを飲み下していくのだが、すぐにまた口の中がいっぱいになる。追いつけない。
やがて噴射も弱まってきた。俺は逆さになってる力がもたなくなり、脚も身体もベッドへ降ろし、ぐったりと大の字になった。途中、残っていたスペルマが俺の乳房に垂れた。やがてあれだけ勃起していたペニスも柔らかくなり始め、腹の上にごろりと横たわった。
ディルドはバイブレーションの強度最大のまま、まだ根元まで中に入っていたが、ちょっときつくなってきたので、スイッチを切った。ただ、まだ中に入れたまま。どういうわけか抜くのが切ない。
俺はぐったりと横たわったまま、呼吸が元に戻るまで、両手でゆっくりと自分の身体を撫で回った。乳房に降りかかったスペルマを肌に擦りこむように撫で回った。またもそういうことをしている自分に驚いた。だが、そういうことをするのが実に自然のことのように感じたのだ。いやらしいことだけど自然のことだと。アヌスにモノを挿したり、スペルマを肌に擦りこんだり、ペニスをしゃぶったり…。昔の俺なら、気持ち悪いと思って、絶対にしないことなのだが…。