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デス・バイ・ファッキング 第16章 (7) 


CNNとABCのどの世論調査でも、私たちのアンドリューはこの世で一番セクシーな男だと確認されてる。彼の写真は何度も「ピープル」誌の表紙を飾ってる。普通は、ブリトニー・スピアーズか誰か他のセクシーな女と並んで、まるでアンドリューが彼女たちを知ってるかのように挿入されて表紙に載ってる。それに、彼との結婚の申し込みや、それよりずっと下品な申し込みをするメールが毎日送られてくる。

そんな状況なのに、アンドリューは私たちだけを求めてる。野暮で中年妻の私たちだけを。ディアドラも私も嬉し涙を流した。自分たちも知らなかった何か心の奥の琴線に触れることだった。

私たちがアンドリューに対してセットしてきた、この性交渉の時間の間、私たちは一切私情を挟まず、仕事として割り切っている。彼には巧くするよう励まし、女性たちとは仲良く雑談をし、彼女たちが想像すらしてなかった最高のセックスをした後のショックから立ち直らせてあげ、そして、送りだす。

そうやって仕事と割り切ってきたものの、心の奥のどこかでは、これが疑念の種になると思っていたのかもしれない。内心、こういうことを続けて、私たちの夫婦関係にどんな影響があるかと心配していたのではないか。アンドリューはああいう女性たちの方が好きなのではないか。私たちよりずっと美しい女性がたくさんいた。アンドリューは彼女たちの方を気に入るのではないか?

どうして私たちはそんな疑念を持ってしまったのだろう? アンドリューは私たちと出会った瞬間からずっと、心から私たち一筋できていたのだ。

ディ・ディも私も泣いていた。ふたり抱き合って、互いの肩に顔を埋めて泣きあった。そんな私たちを見て、アンドリューはエレを下に降ろした。エレは裏庭へと走った。

裏庭に通じるドアのところでエレがこっちを振り返って言った。

「パパ? ディ・ディママとドニーママがパパのこと欲しがってると思うわ。愛してあげて。そうすればママたち気持ちよくなると思うから」

そしてエレは出て行った。6歳の子なのに、ずっと賢い。

私とディ・ディはふたりとも両腕を広げ、アンドリューを抱きしめた。みんな泣いていた。アンドリューも泣いていた。あの女性たちのこと私たちの間に亀裂を生む可能性があったことなのに、私たちは気づいていなかったなんて!

可哀想なアンドリューは、私たちが求めたのでしかたなく実行していたのだ。決して自分で求めたからではなくて。彼は私たちのためなら何でもするつもりでいるのだ。たとえ、本心に反することであっても。私たちの愛は純粋で永遠に続くものだ。それを改めて知ってとても、とても嬉しい。

突然、アンドリューが私たちの腰に腕をかけた。右腕には私、左腕にはディ・ディ。そうして私たちを洗濯物入れ2つを運ぶようにして抱え、二階に上がった。彼は私たちを求めている。でも場所は寝室で。これから私たちは夫と愛し合うのだ! こんなに幸せだったのはいつだろう? 覚えていない。


[2013/09/25] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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