仰向けになり、両手を頭の後ろに上げて腕枕をし、バルが俺の脚にオイルを塗る様子を眺めた。すでにトランクスには勃起による盛り上がりができていたが、これはもう隠しようがないと諦めていた。俺もバルの股間の濡れたスポットを見たわけだし、それを見られてもバルが気にしなかったとすれば、彼女も俺の股間の盛り上がりを見ても気にしないだろうと思った。
俺の広げた脚の間をバルが這い上がってくる。両手で太腿にオイルを塗り、ヌルヌルにしている。ふと、オイルを塗りながら、バルの指先が、一瞬だけ俺のトランクスの裾の中に滑り込むのを感じた。
「それで? みんな偽善者だって言ったけど、どんなところが?」 と俺はバルを見ながら訊いた。
するとバルは俺の腰の上に座った。俺は思わず息を飲んだ。彼女の脚の間の濡れたスポットが、まさに俺の盛り上がったところに来たからだ。
バルはオイルの瓶を取り、今度は俺の胸や腹に垂らし始めた。俺はそうする彼女の目に浮かんでる表情を読み取ろうとした。
「みんなが偽善者だとは言ってないわ」 とバルは瓶を置きながら言った。
「じゃあ、誰が偽善者なの?」
バルは両手を俺の胸板に当てて、その細長い指で上下に擦り始めた。
「私が知ってる情報を全部言ったら、あなた、いつか私のために何かしてくれなければいけないことになるわよ」 そう言いながら、両手の手のひらで俺の胸板を擦り、ついでに爪で俺の乳首を引っ掻いた。
「いつでも、どんなことでも」 と俺は彼女に微笑んだ。バルは引き続き俺の胸や腹を柔らかい手で擦り続けている。
「どうしようかな…」 と彼女はちょっと顔を上げた。何か真剣に考えているようだった。
「私のステイ先の親って、完全な古典主義なのよ」 と彼女は今度は俺のわき腹を擦り始めた。
「古典主義って?」 ペニスから先走りが出てきてるような感じがした。
「完全にモラル重視で、聖書にしたがった生活をしているの」 とバルは俺の胸にさらにココナツ・オイルを垂らした。
「不道徳なことは絶対にしない。他の人を軽蔑したりも絶対にしない。悪態もつかないで、ずっとお祈りばかりしている」
バルはまた俺の胸に両手を置いて、上下に擦り始めた。俺の乳首はすっかり勃起していた。そこを何度も擦られる。身体を前のめりにさせては、起き上がる動きを繰り返していた。その動きにあわせて、彼女の濡れたあそこが俺の分身を擦るのを感じた。
「その点、レイチェルは偽物よ」 とバルはぐっと前のめりになって、俺の首筋にオイルを塗りつけた。
「どんな点で?」 彼女が前のめりになると、俺の目の前に大きな乳房が近づき、重たそうに垂れ下がるのが見える。
「あの娘、我慢できないわ。裏表がありすぎなのよ」 とバルはさらに強く俺の分身に股間を押しつけた。
「分かる気がする」 俺も初めてレイチェルに会ったときのことを思い出した。
「彼女、自分では無垢な乙女のようなことを言ってるけど、実際は、男を焦らすのが好きで、淫乱なのよ」
俺は、バルがこんなに胸の内を打ち明けてくれていることに驚いた。彼女は相変わらず指で俺の胸を擦り続け、俺はすっかりオイルまみれになっていた。