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暗示の力 (5) 

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どうしてこれまでこれをしてなかったのかわからない。これはすごい。空気が僕の肌に触れる感覚…わーお! それにジェニーも賛成してくれてるし。ジェニーは僕の肌を撫でまわしてて、やめられないみたいだ。

やってみるまで、どうなのかわからなかった。体の毛を剃るって、これはすごい大前進だ。だけど、これは僕は喜んでしたことだよ。それに毛を剃ったら、あそこがすごく見えるんだ! どうして毛を剃ろうって思ったか、もうそれすら忘れてる。

完璧に毛がたくさん生えてて、それでよかったんだけど、次の瞬間、急に肌がつるつるになったらいいなって思ったんだ。たぶん、雑誌かなんかで読んだんだと思う。コスモポリタンかグラマーかな。女の子が男に何を望むか、素晴らしいアイデアが載っていた。それにああいう雑誌に載ってる服ってすごいし。もちろん、アーティスティックな意味でだよ。ああいう服、可愛いって。女の子が着ると。

最近、どうなってるのかわからないところがあるけど、僕はいろいろ変化をしてきた。大半は、外見に関することだ……たぶん、僕もようやく成長したということなんだと思う。ほかの人が僕をどう見るかについて、最近、ますます気にしなくなってる感じだ。…いや、違うかも。もっと具体的な…そう、ほかの人が僕が男性的かどうか、それが気にならなくなってるという感じ。

たとえば、男たちはたいていおへそにピアスをつけない。それはよく知ってるけど、僕はのそれを割と格好いいと思ってる。ほかの人がなんて言うかなんて気にしない。クレイグに見せた時のように……あのとき、クレイグは僕をじっと見て、ただ、頭を左右に振っていた。そして、去って行った。あれからクレイグからは何の音沙汰もない。なんて心を閉ざしたやつなんだ。ああいう人と親友だったなんて信じられない感じだよ。


[2013/11/24] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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