2ntブログ



裏切り 第9章 (7) 


ちょっと、ダメよ! 何してるのよ、この変態! 私を好きなようにして、その後で、シカゴ中に私のことをバラすなんて、そんなことさせないわ! もうちょっとでも私の方に身体を寄せてきたら、速攻でお返しをするから。絶対に、確実に、間違いなく……

ジェフは私の胸を揉んでいた。私の急速に固くなってきてる乳首を、親指と人差し指でつまんでいた。そのせいで、すべてに淡いモヤがかかったようになっていた。抵抗力が、風に吹かれた塵のように、雲散霧消していった。私の心は、この究極の裏切りに金切り声を上げていた。誰の裏切り? 私の身体の裏切り。私の身体が私の心を裏切っている時に、この危険なゲームでジェフを打ち負かすチャンスなんて、ない。

彼のもう一方の手は彼の股間あたりをさまよっていた。何かしてる…。何をしてるかは分からない。そうしたら、その手が私の手を掴んだ。そして前に引っぱった。あっ……何?……す、素敵……すごいわ! ゴジラって本当だった。この人、モンスターだわ!

全然、説明できそうもないけど、その瞬間、私の自動操縦機構が作動した。床に膝をつき、彼のチャックを降ろした。そして中から引っ張り出した。大きかったので、出すのがちょっと難しかったけど。実際、彼に半歩うしろにさがってもらわなければ、ちゃんとそれと向き合えなかった。

右手で柔らかにジェフのアレを握り、これ以上ないほど優しく先から根元まで擦った。握りながら、私情を抜きにその大きさに感動していた。私の小さな手では、全長の4分の1ほどしか握れていない!

いったい私の心に何が起きて、私がそのむっくり膨らんだ紫がかった亀頭を口に含んだのか…。そんなことを問わないでほしい。その時点では、私の思考回路は、アルファベット・スープ(参考)の中を泳いでいたから。そうでなければ、あのヌルヌルした蛇を喉の奥まで飲み込めたはずがない。

それでも、彼にフェラをしながら、一つだけ明瞭な考えがゆっくりと前面に浮かんできた。

つまり、なんだかんだ言っても、公正で慈悲深い神様が存在するということ!

笑みを浮かべて、うっとりと目を閉じ、この大きなごちそうを楽しむだけ。それだけでいいの。ウインナ・ソーセージとウイーン少年合唱団、それがひとつに!

ええ、その通り。その時、次の明瞭な考えが浮かんだ。今の私は、犯罪行為の固い証拠を残さずに、何万人ものシカゴ人にとってのヒーローを傷つけることができるということ(口に残る証拠は別としてだけど)。メディアが私のことを嗅ぎつけたりしないとしたら、その時は……。そんなある種の苦悶の気持ちはあったけれど、その時の私はジェフに特殊な好悪の気持ちはなかった。ただ私の唇と舌だけは彼のことを大好きになっていたみたいだけど。

神様は私を憎んでるんだ。本当に、本当に。

私の口唇奉仕のスピードが増すにあわせて、私の思考も速く回転するようになっていた。ジェフは、これが私への復讐であるとか、復讐の前奏であるとかも、そのようなことをまったくほのめかしすらしていない。私を知ってるのかすら、まったくほのめかしていない。ジェフはそんなに演技が上手かったのか? 彼は、私のことを、いつものファンの女の子にすぎないように扱っている。そもそも、彼が私のことを知らないなどということが、あり得るのだろうか?

それはともかく、巨大なフーバーダムが水門を開き、荒れ狂う奔流が私の喉奥へと流れ込んだ。自分でも気づかなかったけれど、いつの間にか私は空いてる手で自分のクリトリスをいじっていたようだった。上下の唇で彼の分身をしっかり咥えたまま、私はもう一方の手も股間にもっていき、淫らな声を上げながら私も射精を迎え、身体を震わせた。やっぱり神様は慈悲に溢れてる…。

その夜、ひょっとしてロブかアンジーか、あるいはふたりそろって私を遊ぶ気持ちでいるかもしれないと予想して、私はダイアナの大昔の忠告に従って、クリトリスをラテックスの小袋に包んで、子羊の革製のソング・パンティの中、しっかりと後ろにしまっていた。そこが濡れてるのを感じる。でも、この小さな問題は後で時間ができたときに何とかできるだろう。


[2013/12/04] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する