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ライジング・サン&モーニング・カーム 第9章 (10:終) 

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「ノブ!」

「イヤア[Iyah]!」 ノボルは電撃に打たれたようにベッドから起き上がった。肩で息をしていた。「夢ダ[Yumeh-da]」

アンジェラは両腕で彼を抱きしめ、心配そうに彼の瞳を覗きこんだ。「ノボル、どうしたの?」

ノボルは彼女を心配させたくなかったので、優しく抱き返し、「悪い夢を見ただけだ」とだけ言った。アンジェラが納得してない顔をしてるのを見て、彼は、「チンジャ[Chin-jja](本当だよ)。また寝よう」と付け加えた。

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歴史に関してのメモ:

日本軍は韓国からばかりでなく中国とフィリピンからも若い女性を誘拐し、朝鮮占領期間中、陸軍の兵士たちに奉仕させました。高給の仕事につけるとの約束で家族から誘い出されたり、あるいは単に強制的に拉致された彼女たちは、日に複数回レイプされ、その結果、性病に悩まされたり、継続的な酷使により不妊になった者も多い。

生存した者も、見捨てられた者として韓国に帰り、結婚はできず、彼女たちを死んだも同然とみなす家族たちに見放されました。このような状態で生活していた彼女らに、最終的な打撃が加えられました。日本政府がこの出来事は歴史教科書に記載されないだろうと声明を出したことです。生き残ってるわずかの慰安婦たちは、この記載を削除することは、これまでの一生に渡る苦難を虚偽にするものだと、ソウルの日本大使館の前で抗議活動を行いました。

これらの女性たちの大半は拉致された時、十代か二十代前半であったので、認知を求めて闘う生存する慰安婦の数は、年ごとに減っています。

慰安ハルムン[halmun](おばあちゃん)のために

訳者コメント:

最後のhalmunというのはhalmoniだと思われます。原作者のストーリーおよび「歴史に関するメモ」における歴史記述に関して、訳者は歴史記述に同意しているわけではないことを、よろしくご了解ください。

つづく



[2014/01/07] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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