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デス・バイ・ファッキング 第16章 (16) 


私たちは裏庭へと出た。この人たち、超一流のテニスコートを持っている。そのコートで、アンドリューとその相手、確かジェイクがテニスをしていた。ふたりとも卓越したプレーヤーなのは明らかだった。パワフルに打ちあってる。しかも、互いに下品で考えられないような言葉を掛け合っている。どうやら、言葉を言い合う目的は、相手を笑わせて、ミスショットを引きだすことにあるらしい。ふたりを見ていて、ジェイクもかなりハンサムなのだけど、この創始者のアンドリュー・アドキンズという人は、本当にイイ男だと気がついた。

テニスを見ていたけど、私の視線はアンドリューに引き寄せられていた。うわあ、ほんとにイイ男! そんな私に双子のひとりが気づいたよう。

「どう、この試合、楽しんでる?」

私はちょっと気まずい感じになった。「彼、とても上手ですね?」

「ええ、あなたが想像してるよりずっと上手かも。まだ『プレーボーイ』の記事は読んでないの?」

実際、読んでいなかったのを認めなければならない。その記事の出版前の原稿を手に入れられなかったのだ。それにケネディ空港で一部買おうと思ってたのをすっかり忘れてしまったのだった。双子その2がジェイクにもらった記事を私に渡してくれた。

「読んでみて。きっと興味を持つはずよ」

これってどういうこと? この人たち、美しくて、知的で、清純で、しかも自信を持っている。こういう人たちだとは、まったく予想していなかった。論理的推論の裏をかくような存在。

『ナショナル・エンクワイアラー』(参考)の一面を飾った記事はほとんど嘘だと思い始めてたけど、彼女たちの夫は今や話題沸騰のアイコンとなっている。なのに、すごく自信をもっているなんて。

アメリカのほとんどすべての女性がアンドリュー・アドキンズに思いを寄せている。まるで、トム・クルーズかロバート・レッドフォードのように。私はそうじゃないけど。いや、違うかな。今日までは、そうじゃなかったと言うべきか。今の私は、お菓子屋に入った子供のような感じ。目に見えるすべてを食べてみたいとうずうずしてる。

このジェイク・ランドルフという人ですら、普通の基準なら、ゾクゾクするほど魅力ていな人。でも、この創始者はこれまで私が見たうちで一番セクシーな男性かもしれない。それに、彼の妻たちも心の底から彼を求め愛してる。ふたりとも彼より年上のはず。私の理解では、かなり年上のはず。なのに、ふたりは美貌の点でも自分自身にたいする自信の点でも圧倒的だ。荘厳としてさえいる。さらに、ふたりは開けっぴろげにセックスの話しもする。まるで毎日の普通の生活の一部のことのように。この「毎日」というところを強調しておきたい。

実際、私はかなりエッチな気分になっていた。多分、このアンドリュー・アドキンズの性生活に関する立ち入った記事を読み始めるべきじゃなかったのだと思う。いや、でも、もちろん、読むべき。読みたくてうずうずしてるのが本当のところ。

抜粋:「デス・バイ・ファッキング:創始者に孕まされて」

彼の南部のプランテーションに入る。そこは壮麗で、威厳があり、そして美しい場所。そして彼のふたりの妻に会う。ふたりは壮麗で、威厳があり、そして美しい人。

彼自身は背が高く、色黒で、洗練され、そしてハンサムな人だ。とても物静かで、とても自信に溢れている。彼は妻たちを愛している。デビーと私は大興奮! 私たちはこれまで私たちが誘惑できない男に会ったことがない。でも、このアンドリュー・アドキンズは彼の妻たちを見つめたまま、私たちの方に目を向けなかった。彼を責めてはいけないのだろうと思う。だって、彼女たちとてもとても綺麗な人だから。



[2014/01/15] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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