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淫乱ママ 第9章 (13) 

スピーカーからDJの声が流れた。

「ウワーオ! ここマックスでは普通のことだが、ワイルドなことが起きるものだ! 酒で喉の渇きを癒そう! それに女の子にチップをやるのも忘れないでくれよな! この様子だと、どうやら、ウチのATMに行って軍資金の補給をしなきゃなさそうだな。次の登場はボニーだ! テキサス出身の官能的な新人だ。ではボニーに盛大な拍手を!」

あたしは顔を覆っていた手を降ろし、周りを見回した。フランクがじっとあたしを見ている。フランクばかりでなく変態どもみんなもあたしを見ていた。フランクはあたしの唇のあたりに視線を向けていた。この男が何を考えているかあたしにも分かるわ。彼はあたしに顔を寄せてきた。

「自分の娘にも今みたいに舐めてやってるのか、ケイト? クリスティのあそこをあんなふうに?」

あたしは反射的に彼の頬を叩こうとした。だけど、手をつかまれてしまった。

「絶対そうだな。俺には分かる。旦那が寝た後、寝室からこっそり出て、娘の寝室に忍び込み、舐めてやってるんだろう。さっきのステージの女みたいによがり声を出させてるんだろう。俺には分かるぜ」

今にも殺しそうな目でフランクを睨みつけたけど、フランクはただ笑うばかりだった。

「おっと、写真のこと忘れちゃダメだぜ、ケイト」 とフランクは囁き、あたしの手を離した。

フランクは立ちあがり、あたしにも同じように立つよう合図した。指示通りに立ちあがった。その時になって気づいたけど、スカートが腰のところまで捲り上がってて、パンティにはお札がたくさん差し込まれていた。ああ、なんてこと! あたし、チップをもらってたということ? まるでストリッパーみたいにチップを受けていたということ? どうしていいか分からないので、あそこを隠そうとスカートを降ろそうとした。でもフランクに止められた。

「そのままにしておけよ。どうせ、すぐに脱ぐことになるんだし。それにお前が俺のためにどれだけ稼いだか、みんなにも見てほしいしな」

フランクの言葉を聞いて、自分が安っぽい女になった気がして、腹が立った。でも、同時に、興奮もした。どうして興奮しちゃうの? あたし…女の人のあそこを舐めてお金を稼いだのよ! ああ、どうして、それでこんなに興奮しちゃってるの? 今はダメ。エッチな気分になりたくないわ! 少なくとも今はイヤ。この男のためにそうなるのはイヤ!

不満を感じながら、席へと歩いた。スカートは捲れたまま、濡れたパンティも股間に食い込ませたまま、歩いた。一歩一歩あるくあたしを男たちがじっと見ていた。疑いようのない目つきで。あたしは席につき、次に何が起こるのか待った。この店には公衆電話があるはず。これ以上、事態が悪化する前にクリスティに電話をしなきゃ!

ふと、レイブンがあたしたちの方へ歩いてくるのに気がついた。彼女、あたしを見て、あたしの露わになってる腰のあたりに目を落とした。変態どものひとりが椅子を引っぱって、あたしの隣に置いた。レイブンはそれに座った。ブラとパンティだけの姿。あたしの方に寄り添い、腕をあたしに回して抱き寄せる。

「うーん、あなた、いい肌してるわね」 と彼女はあたしに囁いて、すぐにフランクへ目を向けた。

また、この人の匂いがした。あそこの匂い。とても甘い香りで、これを嗅ぐと狂っちゃいそうになる。

「フランク? この人を連れて来てくれてありがとう。さっきみたいなこと、この数ヶ月、なかったことなのよ」 とレイブンは笑った。

「分かってるって。最後に俺がここに来た時も、同じようになったよな。でも言わせてもらえれば、この前の女より、この女の方がずっと上手だったろ?」

この場にあたしがいるのに、さっきの変態行為についておしゃべりして笑ってる。まるで、あたしが、能なしでカラダだけの女みたいに。でも自分でも驚いたけど、あたしはただ黙って話しを聞いていた。

「ええ、彼女、最高だったわ。舌がヌルヌル這う蛇みたいで、私もワイルドになっちゃった」

レイブンはそう言いながら手をあたしのお口に近づけ、人差し指を唇にあてた。彼女が何をしようとしてるのか分からず、あたしは身を強張らせた。レイブンは指であたしの唇をなぞりながら言った。

「あら、彼女、ちょっと固くなってるみたいね」

変態男たちがみんな、笑いながら、レイブンがしていることを見ている。

「どうしたら彼女の緊張をほぐせるかしら? うーん、私にならできそうな気がするわ…」


[2014/01/21] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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