あたしは連中の後について進んだ。スカートは腰の周りに丸まったままだし、パンティも横にずれたまま。あそこが露わにされたままだし、あそこの唇もみんなに丸見えになってる。この人たちみんな、ものすごく興奮していて、あたしを除いて、誰もがVIPルームがどういうところか知ってるみたいだった。そこがどんなところにせよ、あたしには良さそうな場所とは思えない。レイブンはあたしの手を握ってて、あたしを引っぱるようにして歩いた。
「ちょっと待って…これ」
振り向くと、リズがあたしのバッグを差し出した。あたしのバッグ! 中に携帯が入ってる! 助かった! 彼女、試着室で見つけて、持って来てくれたんだわ!
あたしはちょっと立ち止まって、素早くリズからバッグを受け取った。これで娘に連絡が取れるかもしれない。考えることはクリスティに電話できないかと、それだけ。何とかしてバッグを開けて、携帯を取り出そうとしたけど、レイブンがせっかちにあたしを引っぱって歩いていて、なかなかできない。
やがて、あたしたちはクラブの一番奥に行きあたり、フランクが入室料を払う間、みんな廊下に立って待った。レイブンがあたしの手を離そうとしない。片手でバッグを開けるのは無理。中に入るまで待たなければいけない。
フランクがやってきて、支払いを済ませたことを言い、みんなで中に入った。豪華な部屋で、深ぶかとしたベルベッドに全面を包まれたソファが置いてあった。壁には鏡が張りつめてあって、どの位置からも部屋のあらゆるところが見えるようになってる。床は、濃い紫色のカーペットが敷きつめられていた。
みんながそれぞれ、好きなところに座る間、あたしはレイブンと一緒に部屋の真ん中に突っ立っていた。どう考えても、あたしたちがみんなの注目の中央に位置することになると思ったから。
みんなに見られる? また、淫らな気持ちが湧いてきて、身体を駆け巡った。どこまでやればいいの? レイブンの方を見たら、あたしに近づいてきて、ニヤリと笑いながら対面した。
「何をしようかしら…あなたとどんなことを…?」 まるで独りごとを言うように、レイブンは呟いた。
まるで罠にかかった小さな動物のようにレイブンを見ながら、震える手でハンドバックを開けようとした。すると突然、レイブンはあたしのバッグをひったくり、床に放り投げた。バッグの中身が床に散らばった。
突然のことに、あたしは驚いたし、レイブンの素早さと強引さに、身体が麻痺したように固まってしまった。彼女、もはや前のような優しい人じゃなくなっていた。ギラギラした目つきであたしを見据え、支配的になっていた。
強引にあたしを抱き寄せ、唇にキスをしてきた。舌を強引にお口の中に入れてくる。
「あなたの口の中、私のお尻の味がするわ。本当に、あなたってイヤラシイ淫乱ね!」 と、あたしから離れながらレイブンが言った。
リズを見たら、レイブンの言った言葉にショックを受けてる顔をした。その間もレイブンはあたしを見ながら、あたしの周りを回っていた。ふと、あたしの後ろの方でレイブンが手を後ろに振り上げたのが見えた。次の瞬間、お尻をぴしゃりと叩かれた。優しい叩き方じゃなくて、しっかり力を込めた叩き方。
「ああん……!」 唇から悶え声が漏れた。背筋に電流が走った感じ。
床を見たけど、携帯の姿が見えなかった。まだバッグの中にあるんだわ。
するとレイブンは今度はあたしの背中にピッタリと体をくっつけてきた。そして後ろから両手を出して、あたしの胸を掴んだ。びっくりするような乱暴な掴み方で。
「両腕を上げなさい」 とあたしの耳に囁きかける。
背中に彼女の乳房がおしつけられてるのを感じた。レイブンのブラの生地を通して、彼女もすでに乳首が固くなってるのが分かった。
言われた通りにバンザイの格好になった。レイブンはあたしの首筋にキスをし、あたしのブラウスを引っぱって脱がせた。あたしは何もできずに立ったまま震えていた。
壁の鏡にあたしが映ってる。綺麗な女の人が少しずつあたしの服を剥ぎ取って、あたしの乳房を徐々に露わにしていくのが見えた。事実上、素っ裸で立っているような感じ。トップは剥ぎ取られたし、スカートは腰に丸まっているし、パンティも横にずらされてる。
でも、レイブンはそれでは満足していなかった。あたしのお腹に手を伸ばし、スカートと濡れたパンティを一緒に引きずり降ろした。
ああ、とうとう素っ裸にされてしまった。部屋の中の誰もが、露わにされたあたしの体を驚いた目で見ている。