出し惜しみしても意味がないので(笑) アッシュ
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ほぼ6日がすぎた。モーリスはジャマルがどこまで計画しているか分かり始めていた。今やモーリスは以前の彼とは思えぬ姿になっていた。
彼の顔は、全体的に丸みを帯びていたし、大きな鼻は少し細くなっていたが、依然として彼の顔ではあることに変わりはない。モーリスを見たら、誰でもモーリスの顔だと気づくだろう。だが顔以外の身体の方はと言うと、こちらは大きな変化を見せていた。
かつてのしなやかな鋼のような身体は、今は、滑らかで、柔らかく、曲線に満ちた体つきになっていた。乳首はぷっくり膨らみ、勃起してることが多くなった。1センチ弱の大きさでツンと立っている。身体には筋肉の存在をうかがわせるようなトーンがほとんどなくなっていた。ウェストは本当に細くなっていたし、ヒップも膨らみ、典型的な砂時計のプロポーションになっていた。お尻も丸く膨らみ、(もし、こういうお尻をした女がいたら)実にセクシーだろうと、彼自身も認めざるを得ない。お腹も少しだけ丸みを帯びていた。
そして、かつての自慢のペニスは今は見る影もなく、たった5センチになっていた。決して勃起しない。睾丸も同様に縮小し、今は小石ほどの大きさになっていた。さらに、肌の色までも変化を見せていた。以前より色が明るくなっている。確かに今だ黒人であるのは事実だが、親のひとりは白人だと言っても通じるほどになっていた。
6日目の朝、見張りをしてる男がバッグを持って部屋に来た。男はそれを床に置き、「これを着ろ」 と言って立ち去った。
モーリスは床からバッグを拾い、ひっくり返して、中のものをベッドにぶちまけた。入っていたのはランジェリーだった。Gストリングのビキニ、ビスチェ、ガーターベルト、それにストッキング。モーリスは、こんなものを着るなら、裸でいるほうがましだと思った。
1時間後、モーリスはランジェリーを着るのを拒んだため、したたかにスパンキングをされた。見張りの男が出て行くと、モーリスはぎこちない手つきでランジェリを着始めた。馬鹿げているとは思ったが、身につけ、立ってみると自分が極めてセクシーであると、我がことながら認めざるを得なかった。しかし、歩き出した途端、その幻想は粉々に崩れた。歩き方が、依然として、男性的なのである。ある意味、自分にそういうところが残っていたと知って、モーリスは慰められた気持ちだった。
翌日、彼はまた別のバッグをよこされた。今度は、薄い黄色のベビードールのナイティと、それにマッチしたソング・パンティだった。今回はモーリスは拒否せず、すぐに着てみた。明るい側面として、この日、モーリスはどこも変化したところがなかったことがあった。
その夜、彼は不思議な夢を見た。夢の中、例の見張り役の男が彼の部屋に上半身裸で入ってきたのである。そしてモーリスはその逞しい男の肌に触れ、手を這わせ続けたのだった。夢は、彼が見張りの男に激しくセックスされるところで終わった。
モーリスは冷たい汗をかいて目が覚めた。不思議なことに、アヌスが濡れているのを感じた。こんなことは一度もなかった。
翌日、モーリスの声が変わった。もともと、声が特に低いわけではなかったが、その日以降、彼の声ははっきりと高音になったのだった。声質は、モーリスの男性性を示す最後のひとかけらだった。
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その2日後、モーリスは部屋から連れ出され、バレエ・スタジオのように見える部屋に案内された。
「脱げ」 と見張りの大男が命じた。モーリスはためらうことなく、指示に従い、見張りの男に着ていたランジェリ(この日は薄青のセット)を渡した。
すると、ちょっとした後、レオタード姿の白人女性が入ってきた。女性にしては背が高い人だった。少なくとも185センチはありそうだと思った。ということは、小柄なモーリスに対面したら、そびえ立つように見える。
女性はモーリスの姿を頭からつま先まで観察し、その後、見張りに言った。「あなたは行ってかまいません。私で充分、扱えるから」
見張りは頷き、部屋から出た。
「あなたはオンナ男です」 彼女は、まるで議論の余地のない事実を語るような言い方で述べた。「そして、あなたはそのように振舞えるように学ばねばならない。今のあなたは、ドタドタと歩き、ゼイゼイ息をして動いてる。あなたはもっと軽やかに変える必要がありますね。優雅になるのです。さもなければ、お仕置きを受けるでしょう」
とういう次第でレッスンが始まった。この女性は決して名前を明かさず、モーリスが背中を軽く反らして立つようになるまで、執拗に彼の姿勢を直し続けた。立つときは、前腕を身体に垂直に前に出させ、手首からは力を抜かせ、だらりと下げるようにさせた。立つときは、この姿勢を取ることがデフォルトとされた。モーリスが不満を言ったり、適切な姿勢で立てなかったりすると、彼女は容赦なくステッキで彼を叩いた。
続く2週間、毎日このレッスンが続けられた。1回につきほぼ3時間のレッスンだった。そして、ようやくモーリスはこの姿勢で立つことが第二の天性となるまでに至った。そして、その後はバレエのレッスンに変わった。モーリスは優雅に動くことを学び始め、一つ一つの動きをマスターするたびに、心から満足するようになった。
このバレエのレッスンは、彼が幽閉されてる期間の最後まで続けられた。
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ある夜のことだった。モーリスが拘束されてからほぼ1ヵ月が経っていた。彼はベッドに座り、天井を見つめていた。赤い縁飾りがついたキュートな白いボーイ・ショーツ(
参考)と身体にぴっちりのキャミソール(
参考)の姿だった。
ドアが開き、外から見たこともない美しい女性が入ってきた。その女性の乳房はCカップながら張りがあり、身体はスポーツ雑誌の水着特集の表紙で見たような理想形をしていた。しかも、その女性は一糸まとわぬ姿であった。
彼女は唖然としてるモーリスの隣に横たわり、彼の方を向き、脚を広げながら言った。
「ヤッテ」
モーリスは文字通り履いていたパンティを破るようにして脱ぎ、その女性の脚の間に割り込んだ。ただ、ひとつだけ問題があった。彼の小さなペニスは全然勃起しようとしなかったこと。
「どうしたの? あなた、女の子、好きじゃないの?」
モーリスは焦りながら、小さなペニスを引っぱり、しごいてみたが、無駄だった。ふにゃふにゃのままなのだ。あまりの情けなさに、彼は目に涙を浮かべた。
「泣かないで。そこについてるものを使わなきゃ、楽しめないと言うわけじゃないでしょ? ねえ、私が教えてあげる…」
と、その女性は前屈みになり、彼の柔らかいままのペニスと小さな睾丸を一緒に口に含んだ。そして、モーリスは彼女の指がアヌスの縁に触れるのを感じた。次の瞬間、その指はするりと中に入ってきた。モーリスがこれを予期していなかったのは確かだった! 彼女はモーリスの陰部を口から出し、彼を見上げて言った。
「これ、気持ちいい?」
「うん、いいッ!」 モーリスは息も絶え絶えに答えた。
指でアヌスをいじられながら、モーリスはのけぞり、時々ああーん、ああーんと女の子のような喘ぎ声を上げた。そして彼は射精したのだった。自分自身のつるつる肌のお腹に白濁をまき散らす。彼女が一度も彼のペニスに触れなかったにもかかわらず。
そして、その美しい女は無言のまま立ちあがり、部屋から出ていった。
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翌朝、モーリスはドレッサーの中に大きな黒いディルドがあるのに気づいた。彼はそれを無視しようとしたが、実際は、何度もそれに気を惹かれ続けた。
その日のダンス教室は、ゴージャスな若い女性が担当だった。彼女はモーリスと同じくほとんど全裸に近い姿で彼の指導に当たり、教えたダンスも、決してバレエとは言えない踊りだった。むしろストリッパーのダンスに近いと言えた。
その翌日には、さらにもう2名、全裸に近い女性たちが加わった。モーリスは、裸同然の美しい女性たちに囲まれていたにもかかわらず、まったく興奮しなかった。
その日以降、モーリスはバレエではなく、かわりに、お尻の振り方を覚えることになった。
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次の日の夜、彼はとうとうディルドの誘惑に負けてしまった。もし指1本で射精できたとしたら、あのディルドを使ったら、どんなに気持ちいいことだろう? モーリスは誘惑に負け、ドレッサーからディルドを出した。非常にリアルな形をしていて、シャフトに沿ってごつごつと血管が浮き出ていた。
モーリスはベッドに仰向けになり、脚を大きく広げた(ストレッチングをしていて、良かった!)。ディルドを手に握り、もう一方の手をアヌスに伸ばし、指で探った。そこはすでに濡れていた。興奮しつつ、彼は何も考えずにディルドを押し込んだ。痛みに思わず叫び声を上げそうになった。だが、緊張がほぐれるにつれ、ゆっくりと出し入れの動きを始めると、その痛みはみるみる快感へと変わっていった。もう一方の手で大きな乳首を触り、優しくマッサージした。
それを始めて1分かそこらで、モーリスは絶頂に達した。こんなに激しい絶頂は始めてだった。身体全体がぶるぶると震えた。オーガズムに達したのもあっという間だったけれど、それから回復するのもあっという間だった。回復するとすぐに彼は再び同じことを始めた。その夜、モーリスはずっとこれを続けた。何十回イッタか、分からない。
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翌朝、彼は目を覚まし、驚いた。誰かが部屋にテレビを運び入れたらしい! 早速テレビをつけたが、がっかりした。どのチャンネルも同じものを放送していたからである。全裸の、非常に逞しい黒人が腰を回転させ、巨大なペニスをぶるんぶるん振りまわしてる動画だった。モーリスはほとんど反射的に勃起した。この数ヶ月の間で、初めての勃起だった。
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日々がめまぐるしく過ぎ去った。毎日レッスンが続けられた。日中はダンスのレッスンを、夜はディルド遊びで埋まった(テレビで男性ダンサーを見ながらするのが普通である)。過ぎた時間は何週間かもしれないし、何カ月かもしれない。モーリスには分からなくなっていた。
そしてある夜、ディルドを使った最初の夜以来、彼が想像し続けていたことが起きたのだった。
モーリスは裸でベッドにごろごろし、アヌスをただぼんやりといじっていた。するとドアが開いたのだった。顔をあげてドアの方を見たら、例の見張り役の男が入ってきたのだった。
男はドアを締め、言った。「こっちに来い」
モーリスは言われた通りにした。何も考えずに腰を振って歩き、男に近づいた。
「床にひざまずけ」
モーリスは再び言われた通りにした。
「ズボンのチャックを降ろせ」 これにも従った。
「俺のちんぽを握れ」 モーリスは言われた通りにした。
「しゃぶるんだ」 と見張りは命じ、モーリスは従った。
最初、モーリスはテクニックはほとんどなってなかった。ただ怪物ペニスを口に入れ、頭を上下に振るだけだった。仕事を終えるのに数分かかったが、見張りは最後には射精をし、モーリスの喉奥に精を流し込んだ。
「感謝の言葉を言え」と見張りは言い、モーリスは「ありがとうございました」と言った。そして見張りは、ぴちゃぴちゃ音を立てて精液を味わうモーリスをそのままに、部屋を出ていった。
それ以来、これは毎晩行われるようになった。モーリスのテクニックは上達し、すぐに、ポルノのスターのようにフェラができるようになった。あの見張り役の男は、おしゃぶりしながら睾丸をいじると喜ぶらしいと彼は学習した。
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