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デス・バイ・ファッキング 第17章 (2) 


「エマ? エマというのは娘さんのひとりですよね? 何か問題でも?」

彼女は笑いをやめたが、美しい瞳はまだ笑っているようだった。

「エマは家の可愛い問題児なの。去年、ラリーキングのショーに出た子よ」

私は微笑んだ。「ああ、あの娘さん! あの牧師にスワヒリ語であなたはデブのうすのろだと言った子!」

ドニーだかディアドラだか、どっちだかが言った。「エマにしては、アレは手柔らかな悪戯のほう。メディアがあの悪戯に気づくまで1週間かかったわ。この国では力があるとされてる人の誰もスワヒリ語を理解している人はいないみたい。でも、いくつかの報道機関がエマのジョークを説明した匿名のメールを受け取ったようね。それでアレが明るみになったと」

私は頭が混乱してきた。「報道機関が匿名のメールを受けた? 誰が送ったか、何か思いあたりでも?」

「エマには一度も訊いてはいないけど、エマは仕掛けた悪戯が人に気づかれないままでいるのが嫌いなのは確かね」

「アハハ、何て可愛い悪戯っ子なの。エマちゃんに会うのが今から楽しみ」

彼女は頷いた。「あなたがエマのことに興味を持つだろうなと思ってたわ。もしよかったら、今夜、エマをあなたの隣の席に座らせてあげる。そうしなくても、エマのことだからあなたに遊びを仕掛けるだろうから、エマがやりやすいようにしてもいいかもと思ってね。ところで、あなた、お肉は食べる? それともベジタリアン?」

「い、どちらでも。ご家族がお食べになるものなら何でも」

「家はふたつに分かれているの。アンドリューは食べられる時には肉を食べるわ。ジェイクがいるときはジェイクを言い訳にして肉を食べたがるの。だから、テニスをした時は彼が夕食を作って、彼とジェイクはいつも肉を食べるの」

私は驚いた。「テニスをした夜は、アンドリューさんが夕食を作るんですか?」

彼女は頷いた。「アンドリューは毎晩、夕食を作ってるわ。ここでは料理の大半は彼がしてるの。彼の方が私やドニーより料理が上手だから」

わーお! 私、今夜は、創始者がこさえた夕食を食べることになるのね。「もしよろしかったら、私も男性陣に加わって、お肉料理をいただいてもいいですか?」

「もちろん、大丈夫よ。今夜はアンドリューは子羊のばら肉の料理を作るはず」

私は遠慮しようとした。「ああ、どうかアンドリューさんに私のためにそんな手の込んだことをしないように言ってください。私は、ご家族のみなさんが食べるものなら何でも構わないんですから」

遠慮しても、彼女は受け取ろうとしなかった。「あなたは気にしないでね。子羊のバラ肉はアンドリューが大好きなの。彼はいつも、それを食べる言い訳を探しているのよ。それに、彼によると、それってとても簡単な料理らしいし。だから、子羊のバラ肉で決定ね。それじゃあ、お荷物をまとめて、例の「アンドリューを犯す部屋」に行って落ち着いてはいかがかしら? シャワーでも浴びて、さっぱりしてくださいね。夕食は6時半から。今夜は映画の夜なので、家のEキッズたちは、普段よりちょっと夜更かしできるの」

アンドリューとジェイクがテニス試合を終え、私たちのところにやってきた。アンドリューの顔に浮かぶ表情から、彼は負けたようだった。ジェイクはにんまりし、アンドリューにテニスについての講釈を垂れていた。


[2014/04/03] デス・バイ・ファッキング 第17章 | トラックバック(-) | CM(0)

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