それを聞いた瞬間、ジルはすべての希望を失った。ギラギラした目で迫るトビーに対して抵抗する気力が、もはや消えていた。
自分がアモスとトビーに行った行為のせいで、「本当の自分」の姿を夫に見られてしまったのは間違いない。ビルとの幸せな夫婦生活は、すぐに離婚という形で終わりを迎えるだろう。諦めの気持ちが彼女の心を支配した。
もうどうなってもいい……。将来に対して絶望したジルは、心の中で叫んだ。
「やって! やってよ、トビー! それを突っ込んで………! 私の身体を、それで引き裂いて…………! あなたの大きなおちんちんで私を殺して! もう、私なんか、殺してくれていいの………………。そういう悲惨な死に方をして当然なのよ!」
トビーはそんなジルの心境など我関せず、その膨らんだ亀頭を押し込み始めた。その亀頭は、明らかにジルの小さな割れ目には不釣り合いな大きさなのは誰の目にも明らかだった。ジルは両手でしわくちゃのシーツを握った。恐怖感が彼女を襲う。
「ううぅぅぅぅぅ………い、痛いッ…………い、痛いわぁぁぁ! ああぁぁぁぁ、お、大きすぎるぅぅぅぅ…………む、無理よ、大きすぎるのッ! あ、だ、ダメッ………ダメぇぇぇッ! あああぁぁぁぁぁあぁっ……アアっ! アアうううぅぅぅぅぅぅ!」
強烈な痛みが彼女を襲い、ジルは絶叫した。
「いや、イヤっ、だ、ダメぇぇ…………ああっ…あっ……あぁぁぁぁ………うぅぅぅぅ!!」
強烈な苦痛に身悶えするジルの身体にトビーは極太のペニスをさらに突き入れた。ジルは必死に逃れようとした。
「あいぃぃぃぃぃぃぃッ! ……………………イヤぁぁぁぁッ! や、やめてぇぇぇぇぇぇぇッ!」
トビーはさらに彼女の小さな身体に人間のモノとは思えぬ巨大なペニスを押し込んだ。そして、最後の一突きとばかりに強く腰をせり出し、とうとう根元まで埋め込んだ。
「あいぃぃぃぃぃ………………………!」
ジルの絶叫が小屋中に響き渡った。
ビルもアモスも、トビーがその男根をジルの身体にすべて埋め込んだのを見て、驚愕した。外からはもちろん見えないが、ふたりとも、トビーの男根がジルの腹部の中央まで侵入している光景を想像していた。だが、その後、ふたりはさらに驚くことになった。ジルが両腕・両脚をトビーの身体に巻きつけ、彼を抱きしめたからである。先にアモスに見せた反応と同じく、全身でトビーの肉体にしがみつき、彼の棍棒に向かって腰を上下に動かし始めたのだった。
それを見てアモスが歓声をあげた。「トビー、思う存分やってやれ!」
そしてビルも付け加えた。「そのアバズレ女に孕ませてやれ!」
その日、夜が明けるまで、ビルはエロティックな見世物でもてなしを受け続けた。彼の美しい妻が全身を使って黒人親子を喜ばすのを見続けた。
最初は、アモスがいわゆるワンワン・スタイルでジルとつながり、その体位を息子に実演して教えた。次に、ジルは四つん這いのまま、片方にフェラをし、もう片方に後ろからヤッテもらっていた。まるでサカリのついたメス犬のように!
肉の交わりは延々と続いた。夜じゅう、ジルの柔らかでセクシーな女体は、親にもその息子にも、究極と言える快楽をもたらし続けた。そして、そのいずれの行為も、ジルを愛していると思われる夫の応援を伴って行われたのだった。
小屋の窓の外、次第に明るくなり始めた。ジルはまばたきをし目を覚ました。そして、夜の出来事がすべて意識に戻ってきた。辺りを見回し、アモスとトビーがぐったりとして眠っているのを見た。アモスはベッドにトビーは床に寝転がっている。
そしてビルの姿も見た。依然として椅子に縛り付けられたまま、頭をうなだれている。彼もいつのまにか眠ってしまっていたのだろう。
ジルは、横に寝るアモスを起こさぬように、静かにベッドから這い降り、小屋の古い板張りの床が軋み音を立てるのではないかと心配しつつも、夫の元へと行こうと決めた。
夜の行為の間に、いつの間にかハイヒールは脱げていた。裸足で板張りの床を注意深く進み、眠っている夫の元へと近づく。ビルが縛り付けられている椅子に来ると、その後ろ側に回り込み、椅子ごと引っぱって、少しずつ移動し始めた。
ビルを起こしたくはなかった。起こせば、身体を動かし、音を立て、眠っているアモスたちを起こしてしまうかもしれないと思ったからだ。
丸々10分近くかかり、ようやくジルはビルの椅子を寝室の入り口まで引っぱった。
ようやく、寝室から抜け、小屋の居間へと来たジルは、夫を拘束しているロープを切った。そして、彼を起こすと同時に、人差し指を唇にあて「静かにしてて」と合図を送った。そして床に落ちてたドレスを拾い上げ、裸の胴体に巻きつけた。そうして、ふたりは静かに小屋の外に出たのだった。
ビルは早速BMWから牽引棒を外し、ふたりは素早く、一夜を過ごしたこの地獄の巣窟から抜けだした。車の中、ジルは胴体に巻きつけたドレスを解き、身体をくねらせて頭を通して身につけた。
ふたりとも、それぞれに考えに沈みこみ、一言も会話はなかった。ふたりとも自分の行った行為に苦悩していたし、ふたりとも、この夫婦関係はすでに終わったものだとみなしていた。この時点では決して修復不可能だと。
主要道路に戻り、ビルとジルは無言のまま互いを見つめあった。どちらもビルの実家にすぐに戻りたいとは思っていなかった。こんな状態でいるところを子供たちにもビルの両親にも見られたくなかったし、ましてや、起きた出来事を知られたくはなかった。
結局、ふたりは当初、予定していた目的地に向かうことにし、ビルは主要ハイウェイへと車を向けた。その途中、最初に現れたモーテルを見つけ、ビルはそこに車を乗り入れ、ジルを車に乗せたまま、フロントに行き、部屋を取った。
取った部屋はモーテル1階だった。その前に車を寄せ、ビルはドアを開けた。ジルはそれを受けて、素早く車から出て、裸足のまま、ドレスがはだけないように押さえながら、モーテルの部屋に飛び込んだ。