マリアは立ったままベンに言った。
「さて、私たちは、お前が素早く命令に従えるか、確かめることにしよう。これから命令を与える。もし、お前がもっと素早く命令に従ってもらいたいと私たちが感じた場合。その場合は鞭を振るうことにする。分かったか?」
「はい、女王様」
「頭を床につけ、尻を高々と掲げよ」
ベンは上体を倒し始めた。マリアはただちにベンを鞭で叩いた。マリアは、彼が素早くしたかどうか、それすら確かめる間もなかったと思う。
「元の姿勢に戻れ!」 この時も、ベンが姿勢を戻す前に、彼女は鞭を振るった。
「立ちなさい!」 また鞭打ちした。
「お前は遅い。考え過ぎているのだ。・・・小さく一歩前へ!」 マリアはまた鞭で叩いた。
ベンは私の真ん前に立っていた。
「ひざまずけ!」
マリアは、ベンがどれだけ速く反応しようとも、鞭を振るうことに決めているようにすら見えた。
「頭を床につけよ!」
この時は、マリアはちょっとポーズを置いてから鞭打ちした。
「頭を床から15センチ上げよ!」
この時も、ちょっと間を置いてから鞭で叩いた。
マリアは私に近寄り、小声で囁いた。
「片足を上げて、彼の唇から5センチくらいのところに持っていって」
私は足を出した。彼女はベンの後ろに戻り、鞭を振るう準備をした。
「顔を寄せ、キスせよ!」
ベンは私の靴にキスをした。だが鞭で打たれる。
「もう一度、もっと速く!」 それでも鞭で打たれる。
「もう一度、もっと速く!」 マリアはまた鞭を振るった。
「もう一度!」 この時は、マリアは鞭を振るわなかった。確かにベンはとても素早かった。
「膝立ちの姿勢に!」
ベンは体を起こした。マリアの鞭が飛んだ。マリアは再び私のところに来て、彼の唇の前、5センチのところに手の指を出すように囁き、元の場所に戻った。
「口を開ける!」 また鞭で叩いた。マリアは私に向かって、身振りで指を彼の口に入れるように指示した。
「口を閉じ、吸え!」
ベンは私の指を吸った。こんな風にベンに私の指を吸われるのは、とても変な感じだった。でも、これに、私は興奮し始めていた。マリアは、一旦、それをやめさせ、その後、また同じことを彼にさせた。この時は、彼が自分から顔を前に出して、私の指を吸うようにさせた。それを何度も繰り返す。できるだけ素早く反応するよう、鞭を振るった。ベンが本当に素早く反応した時に限って、鞭が飛ばなかった。