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その夜、メアリはビリーにビックリ・プレゼントを用意していた。
夕食を食べながらメアリは言った。
「ちょっとあることをずっと考えてきたの。気づいてると思うけど、最近、私たちふたり……何と言うか……ベッドで女の子っぽくなっているでしょ?」
ビリーは頷いた。
「私、あなたが経験している変化について調べてきたの。そして、私…あるモノが頭に浮かんだのよ。……ちょっと、それ、持ってくるわね。その後であなたがどう思うか、教えて?」
メアリは立ち上がり、廊下を歩いて行った。2分くらいして、彼女は戻ってきた。素っ裸の姿で。
ビリーはひと目見てすべてを理解した。メアリはツンと尖ったBカップの乳房をしているし、とても女性的な身体をしている(もっとも、ビリーは、正直に言って、自分の方がメアリよりちょっとセクシーかなと思っていたが)。だが、彼の眼が引きつけられたのは彼女の裸体ではなかった。メアリの脚の間にあるモノ。ストラップオンのディルドにである。メアリが欲してることを理解するのに時間はかからなかった。
「どうかなあ……分からないよ」 とビリーは言った。
メアリは彼に近づき、言った。「ちょっと触ってみて。一度だけでいいから。私のためだと思って」
ビリーは手を伸ばし、そのゴムっぽい先端に触れた。
「手で握るのよ、バカね」
メアリはビリーの手を取った。今は彼の手より自分の手の方が大きいのに気づき、ちょっと気まずい感じがしたが、それに構わず、彼の手を引っぱってディルドを握らせた。
「今度は舐めなさい」
メアリは命令口調になった。ビリーは問いかけることなく、その通りにした。ゴムっぽい味がした。
「今度は口に入れなさい」
ビリーはこれにはためらった。
「ほら、ほら。私はあなたのために何百回もしてきたことなのよ」
その論理には反論することができなかったし、確かにちょっと好奇心もそそられたので、ビリーは言われた通りにした。そして、気づいた時には妻のゴム製のペニスに対して頭を前後に振っていた。それを吸いながら、ビリーはどうしても思わざるをえなかった。このゴム製のペニスを吸うより、本物の方を吸う方がずっと楽しいのだろうか、と。味はいいのは確かだろうけど。
「オーケー。今度は服を脱ぎなさい。あなたをこのテーブルの上で犯してやるから」 とメアリはかすれ声で言った。
ビリーは床にひざまずいたままで、シャツのボタンを外し始めた。乳首がすでに小石のように固くなっていた。1センチ近くになって立っている。メアリはそこに手を伸ばし、片方の乳首を指ではじいた。
「興奮している人がいるようね」
ビリーはちょっと恥ずかしそうに微笑み、そしてシャツを脱ぎ棄てた。
それからズボンに手をかけた。ベルトのバックルを外すと、ほぼ自動的にするりと落ちた。次にブリーフも。つるつるの滑らかな脚に沿って、脱ぎ降ろされた。
メアリはKYゼリーを取りだし、それをディルドに擦りつけた。ビリーは不安そうな顔でその様子を見た。
「心配しないで。優しくしてあげるから」
そう言ってビリーをなだめながら、メアリは彼を後ろ向きにさせた。彼の片脚を持ち上げ、テーブルの上に膝を乗せる姿勢にさせた。ビリーはもう片方の足をつま先立ちにして、その姿勢になった。そのままテーブルに覆いかぶさる。お尻を大きく広げ、突きだす姿勢になっていた。
メアリはふざけまじりにビリーの丸いお尻を平手打ちした。ビリーはお尻の頬がぶるっと揺れるのを感じた。
冷たいディルドがアヌスに触れるのを感じ、ビリーはビクッと身体を震わせた。メアリは片手を彼の背中において、安心させながら言った。
「大丈夫。傷つけたりしないから」
メアリは押してみた。先端がビリーのアヌスにのめり込む。
「力を抜いて」
ビリーは言われた通りにした。先端が入ってきたのを感じた。痛みにちょっとだけ声をあげた。
メアリはさらに強く押し込んだ。さらに中に入ってくる。メアリは決して急がなかった。だが、しばらくしてるうちに、ビリーはいつの間にかメアリの恥丘が自分のお尻に触れているのに気づいた。不思議な感じだったが、彼はこの時、達成感を感じていた。自分は全部入れられたんだ!
そして、メアリは引き抜き始めた。そしてまた押し入れてきた。入れては抜いて、入れては抜いて。メアリはリズミカルに動き続けた。
3回目の挿入の時、ビリーは最初の快感の声をあげた。甲高い女性的な悶え声。
5回目の挿入の時までには、ビリーは押し入ってくるメアリに合わせて、お尻を突き返していた。その一瞬、一瞬をビリーは堪能した。しかもビリーは声をあげるタイプだったのである。
「もっと強く! もっと、もっと!」
背後でハアハア息を切らすメアリに、ビリーは叫んだ。おおよそ10分に渡る激しい出し入れの後、ビリーは絶頂に達した。全身がぶるぶる震えていたし、小さなペニスがピンと立って、その先端から白濁を撃ち出していた。それでもメアリは出し入れを続けた。ビリーの大きなお尻を鷲づかみにし、ぐいぐいえぐり続ける。メアリが終えるまでに、ビリーはさらにもう2回、オーガズムに達したのだった。
疲れ切ったメアリはビリーの上に覆いかぶさった。ビリーはテーブルに覆いかぶさったままだった。ディルドはまだ彼のアヌスの中に入ったままである。ふたりとも荒い息づかいをしていた。ビリーは時々、お尻を軽く揺すった。まだ嵌まったままのディルドからちょっとでも刺激を得るために。
「どうだった?」
メアリは笑いながら訊いた。ビリーもつられて笑ってしまった。
「大丈夫だよ」