「操られた若妻」 Manipulated Young Wife by Black Demon http://www.blackdemonstories.com/manipulatedyoungwifex.html
スタープレーヤー2の続編
女性の会の定例の日曜ランチの席。美しいエリン・ウィンターズ夫人はこの会の誰もに尊敬されている。当然のごとく、彼女はこの会の会長に選ばれた。
選出を受諾し、最初のスピーチをするためにスピーチ台に立つエリン。彼女は出席者の誰もが羨む存在だった。誰もが、このコミュニティの支柱として、演台に立つ美しく、知的で、幸せな夫婦生活を送っている女性を見つめていた。皆、エリンを羨ましがり、自分もあの知性と男たちが必ず振り返るあのセクシーな美貌を有していたらとあこがれているのである。
エリンは出席してる女性たちを見回した。だが、心の中は罪悪感でいっぱいで、女性の会のこんな立場を受け入れる資格などないのにと思っていた。この立場は、女性の会の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に該当する女性に与えられる立場だった。すなわち、気高い気品と道徳性を備えた女性にふさわしい立場なのである。
今エリンはこのテーブルに立ち、自分が皆が規範とすべきモデルの役割を担っている女性だと論じている。だが、彼女を尊敬しているこの女性たちは皆、真実を知ったなら完全にショックを受けるだろうとエリンは知っていた。
確かにこのコミュニティの女たちは完全にショックするだろうし、信じろと言われても、にわかには信じないことだろう。自分たちの選んだ新しいリーダーが、つい2日前の夜に始まった堕落しきった、唾棄すべき行為に溺れ、しかも、その行為が終わったのは、ほんの1時間前だと教えられても。
2日前の夜、エリンは、仕事の会議に出席するため出張に出る夫を空港まで車で送っていったのだった。実際、この昼食会が終わった後、エリンは空港に戻り、帰りのフライトで戻ってくる夫を迎えに行くことになっているのである。
息子はこの週末、友人の家に泊りに行っているので、家には誰もいなかった。それに夫は夜遅くにホテルにチェックインするだろうから、電話をかけられないだろうとも言っていた。
空港ターミナルを出たエリンは、車を道路わきに寄せ、ハンドバックから携帯電話を取りだした。そして財布の中にしまっておいた紙切れを探した。この小さな紙切れのことをエリンは何度考えたことだろう。時には、本当にゴミ箱に捨てたこともあった。でも、必ず、後でゴミを捨てる前に、その紙切れを拾い直してしまうのである。
落ち着かない様子でエリンは紙に書かれた電話番号を見つめた。そして意を決して携帯のボタンを押し始めたのだった。
呼び鈴が鳴っている。エリンは自分が行っていることの意味を思い、ぶるぶると震えた。やっぱりやめよう。そう思い、切断しようとした時だった。電話の向こうで聞き慣れた男の声を聞いた。
ハアハアと息が乱れた。何も言わずに電話を切り、家に直行しよう。
だが、電話の向こうでこんなことを言ってるのが聞こえた。
「よお! ウィンターズの奥さんか! あんただって分かるぜ! 最新型のケータイに変えたんだ。奥さんからってこっちにも分かるんだぜ。ようやく俺が教えた番号にかけてくれたな。ハハっ、エロいくせして! ちょっとヤリたい気持ちになったのか? 旦那はどこにいるんだ?」
エリンは自分がかけたと相手が知ってるのを知り、全身に恐怖が走った。
「あ……ええ、………ええ、そう」 エリンは小さな声で詰まりながら言った。「お………夫は ……………いま ……………今、空港に送ってきたところなの!」
エリンは諦めて、本当のことを言うことに決めた。
「お願い…………………わ …………………私、欲しいの …………………またあなたに会いたいの! お願いよっ! お願いだから ………………あれを ……………私 …………………あれをしてほしくてたまらないのッ!」
言いながら啜り泣きになっていた。
「いいぜ!」
それを聞いてエリンはどこか安心し、安堵のため息をついた。
「今、フォルソムとカールソンの角にある、『ジョーズ・バー・アンド・グリル』でビールを飲んでるところだ。隣にモーテルがあるから、そこに部屋を借りて、その後で店に来いよ!」