エリンは、リオンの言ってることが信じられず、耳を疑った。ともあれ、自分がとんでもない間違いを犯してしまったと気づいた。今、夫は飛行機の中、遠くの都市へと向かっている。息子は家にはいない。そして自分は、薄汚れたバーでガサツなトラック運転手に身体をまさぐられている。
理性的に考えれば、こんなことをするはずもないのに、性欲を満たすというそれだけのために、理性に反した行動を取ってしまい、その結果、こんな恐ろしい状況に陥ってしまった。この若者に会いにきたつもりが、彼は悪魔のように、ここにいる大きくて醜いトラック運転手に、私を売っていたとは!
ニヤニヤ笑うリオンを見て、エリンは堪らず叫び出した。
「あなたって …………あなたって、気が狂ってるわよ ……………もし……もし本当に私がそんなことをするとでも思ってるなら、頭がおかしいんだわ! ……………私を売るなんて …………そんなのあり得ない! 私は …………私は……………売春婦なんかじゃないわ!」
そう言いつつも、スカートの中にもぐりこんだ手がさらに上へと探り動き、パンティへと徐々に近づくのを感じ、エリンはぶるっと身体を震わせた。
「奥さん、ここにいる俺の友だちを拒むのはヤメな! トムは奥さんのとろとろに熟れたマンコのために200ドル俺に出したんだ! 俺を怒らせたいのか? 違うだろ、ミセス・ウィンターズ! この店の中を見てみろよ、エロ奥さん! あんたが俺の言うことを聞かねえなら、あんたをこのテーブルにねじ伏せて、ここにいる男たち全員を招いて、あんたを輪姦させてもいいんだぜ!」
リオンは凄みを効かせて脅した。彼は、エリンが言われた通り店の中を見回し、そして目に涙を溜めてうつむくのを見てニヤリと笑った。諦めたのか、トムに対して抵抗するのをやめ、目を伏せ、時折、ぶるぶるっと身体を震わせている。多分、トムにパンティの上からあそこを触られているのだろう。
リオンはエリンの方に手を伸ばし、彼女のハンドバッグを奪い、中を開けた。そして目的のモノを見つけ、ニヤリと笑い、モーテルの部屋のカギを掲げた。そして、そのカギをトラック運転手のトムへと差し出した。
「このお美しいご婦人をお部屋に案内してくれるかな? 1時間15分は、このご婦人と一緒にいてもいいぞ。それが終わったら、カギを持ってここに帰ってくるんだ。時間に遅れるなよ。さもないともう100ドル出してもらうことになるからな!」
それからエリンの方を向き、リオンは指図した。
「トムの時間が終わったら、手短にシャワーを浴びて、服を着てここに戻ってこい。15分以内にだ。次の客が来てるころだからだ! 客の中には、美人に個人的にストリップさせるのが好きなヤツもいれば、自分で脱がすのを楽しみにしているヤツもいる。お前のハンドバッグと車のキーは俺が預かっておくから、逃げようとしても無駄だぞ!」
野卑なトラック運転手はエリンの右の肘をがっちりつかみ、エリンをブースから引っ張り出した。文字通り、モノを扱うような感じだった。エリンは何度もまばたきし、涙ぐみつつも、男に連れられていくほか、どうしようもなかった。男は、エリンを引っぱりながら出口へと歩き、モーテルのカギを男たちに振って見せた。それを見て、バーの客たちは一斉に唸り、下品な歓声をあげた。エリンは屈辱感と恥ずかしさに死にたい気分だった。
その何分か後、エリンは自分が借りたモーテルの部屋にいた。トラック運転手のトムが前に座り、ニヤニヤしながら彼女を見ている。エリンは首の後ろに手を回し、青いドレスのフックを外しているところだった。
今となっては、リオンに電話をしたことが人生で最悪の行為だったと痛感していた。今夜、いったい何人の男たちが私の身体に欲望を注ぎ込んで行くとこになるのだろう…?
「ああ …………どうして私は ……………どうしてテッドを空港に送った後、家に直行しなかったのかしら? テッド…………テッド …………本当にごめんなさい!」
エリンはそう心の中で言いながら、肩からドレスを脱いだ。
トムは、この上品そうな美女が普通の娼婦とは明らかに異なるのは知っていた。ドレスを脱いだエリンの背後にまわり、その震える身体の感触を楽しんだ。つるつるの肌で染みひとつない柔肌だ。顔を傾け、首筋に顔を擦りつけると、すぐにぷるぷると震えて反応してくる。指には大きなダイアモンドが輝いている。この女は人妻なのだろう。それにしても、こんな高級美女がおまんこ市場に出てくるとは、いったいどうしてなんだ? 彼には不思議でならなかった。
背後から両腕でエリンの小柄な身体を抱きよせ、両手の手のひらをお椀の形にし、レースのブラジャーを覆った。ブラジャーのカップを充分に満たしてる感触がたまらない。両手の親指で先端部分を擦ると、たちまち突起が固さを増してくる。
「あんたみたいに綺麗で若い妻が旦那に隠れて火遊びか? えぇ? 何てこった! まともな女なら決して近づこうとしない場末のバーに出てきて、しかも黒んぼの若造に会いに来たときたもんだ! よっぽど激しいのが好きなようだな、えぇ? ウィンターズの奥さんよ!」
「お願いです……………お願い ……………私……………私、こんなことしたくないの!」
薄地のレース越しに無骨な親指に乳首を弾かれ、求めてもいない刺激に身体を震わせながら、エリンは啜り泣いた。だが、その刺激のせいで、意思に反して身体がくねり、背後の男に背中を擦りつける結果になっていた。次第に官能が高まり、エリンは目を閉じ、悶え始めた。
「ああぁぁぁぁ …………うぅぅぅぅぅん ………ああんッ! あ、ああぁぁぁ ………んっ! あっ! ああっ! …………あぁぁぁん!」
今や彼女の乳房は、ガサガサした荒れた肌の手に乱暴に揉まれていた。それを受けて、エリンは声をあげて悶えていた。
エリンが気づかぬうちに、いつのまにかブラジャーが外されていた。今はモーテルの部屋の床に落ちている。そして、運転手は彼女の前に来て、硬く尖った敏感な乳首をヨダレたっぷりにしゃぶっていた。
乳房を貪られ、その刺激に喘いでいたエリンは、パンティに手をかけられ、じりじりと引き降ろされ、そして、胸を舐める口が離れるのを感じた。男が彼女の前にひざまずく。
「あっ、ああぁぁぁぁぁぁっ ………………あっ、いやっ! ……………あぁぁぁぁぁんんんっ!」
エリンはさらに大きなよがり声をあげた。トムが彼女の股間に顔を埋め、舌を蛇のように伸ばし、濡れた割れ目へと滑りこませてきたからである。
その頃、テッド・ウィンターズは、家から遠く離れた上空で、飛行機の中、シートを後ろに倒し、くつろいでいた。彼は愛する妻がこの何ヶ月かの間に大きく変わったことを思っていた。以前よりはるかにセクシーになったし、今は積極的に彼にセックスを求めるようになってきている。
結婚してからずっと、愛の行為を始める時は、いつも彼の方からコトを始めなければならなかったし、彼女の方はしかたなく諦めて行為に応じているように思われた。それが今は変わり、エリンは頑なな貝から出て、自分からセックスを求めるようになっている。テッドは、この変化をとても嬉しく感じていた。