*
それから間もなく、メアリはビリーに化粧をして見るように説得し始めた。厚化粧ではない。それは自分に似合わないとビリーは知っていた。そもそも、ビリーは化粧の必要もなかった。ふたりとも、ビリーがすでに有している魅力を引き立てる程度の化粧をしてみようという点で一致していた。その結果はと言うと、驚愕に値するものだった。
「わーお! あなた……すごく綺麗!」 メアリは驚いて言った。
ビリーは顔を赤らめた。「口がうまいんだから…」
でも彼自身、メアリの言うとおりだと思った。いま彼はソング・パンティとお腹が露出したタンクトップだけの格好でいる。彼は彼の妻よりセクシーだった。そのことも、やはり驚きに値する。
ビリーはメアリに笑顔を向けた。エッチっぽい目をしている。
「何かワイルドなことを試してみたいの?」 とメアリが訊いた。
「僕の気持が分かるんだね。ちょっと興奮することをしてみたい感じなんだ」
メアリは嬉しそうに笑顔になった。「オーケー、ちょっと待っててね」
ビリーは興奮を隠しきれないまま、立っていた。乳首が立っているのがシャツの上からも見えてるのじゃないかと思った。それに、今は小さいペニスもカチコチに固くなっているのを感じた(もっとも、彼のパンティの中、勃起しているとはいえ、5センチにも満たない大きさなのだが)。
メアリがストラップオンを持って二階から降りてきた。ビリーはすぐにパンティを脱ぎ、早速、四つん這いになった。彼のアヌスはすでにねっとりと濡れていた。
「いいえ、それじゃないの。今日はちょっと別のことをするつもりよ」 とメアリが言った。
ビリーはがっかりした。そんな気持ちになってはメアリに悪いと思いつつも、がっかりし、嫌々そうに立ち上がった。するとメアリは彼の前にひざまずき、ビリーの股間にストラップオンを装着し始めた。ビリーはちょっと困惑したが、メアリがするに任せた。
ストラップオンが装着され、ビルは股間を見おろして、自分のペニスがあるにもかかわらず、ちゃんと装着できるのだと理解した。メアリはひざまずいた姿勢のまま、早速、ディルドを吸い始めた。ビリーは何だか、バカげた感じだなと思ったが、乗り気じゃないのをごまかすために、片手をメアリの頭に添え、腰を前後に動かし始めた。
「オーケー!」 とメアリは口からシリコンのペニスをポンと吐き出し、四つん這いになった。「ヤッテ!」
ビリーはディルドをメアリの陰部に挿入し、腰を動かし始めた。入れては抜いて、入れては抜いて。メアリは喜んでいるようだった。だが、ビリーは今にも眠ってしまいそうな気持ちだった。確かにペニスに弱い刺激は来ているが、それだけだった。むしろ、この時は、感じまくっているメアリが羨ましくてたまらなかった。
ようやく、メアリがオーガズムに達した。ビリーにとっては、もっと早くイッテくれればと思えた。
「どうだった?」 とメアリが訊いた。
「すごく良かったよ」 とビリーは演技をした。
メアリはビリーの言葉に嘘の匂いを感じたに違いなく、彼に問い返した。
「あなたもしてほしい?」
ビリーはパッと顔を明るくさせ、頷いた。
「うん、僕にもくれ!」
ビリーはそれから1時間、自分の妻に激しいセックスをされ、オーガズムも5回感じた。その後、疲れきってビリーは眠りに落ちた。