みんな、レイブンのお尻の穴を見つめていた。リズも。
リズはそこがあんなふうになっているのを見てビックリしてるみたいで、驚いた顔でじっと見つめていた。でもレイブンは見られてるのを喜んでるみたいで、みんなの顔を見ている。
何だか彼女が羨ましかった。こんなふうに自分から進んで知らない人たちに身体を見せてることが羨ましくて仕方なかった。あたしには絶対できないと思うから。
レイブンは身体を起こし、前屈みになって床に落ちたパンティを拾った。お尻の穴はまだ広がっていたけど、少しずつ窄まりはじめている。みんな、催眠術にかけられたようになって、彼女のソコを見つめていた。
レイブンは見せびらかすように、わざと腰を曲げたままパンティを履いて、細い紐が広がった穴のところに来るところを見せた。すごくセクシー!
「皆さま、ありがとう。私はもう出るけど、ここには喜んで相手してくださる女性がふたりいますので、どうぞ、楽しんでくださいね。それと……フランク? 彼女たちなら、いつでも連れてきてくれていいわよ。じゃあ」
レイブンはそう言ってドアの方に歩いて行った。
彼女の言葉を聞いて、あたしは現実に戻され、急いでカウチの下に落ちてたあたしの携帯電話を拾った。クリスティの番号にかけたけど、出てくれない。
「ありがとう、レイブン。君はすごいよ。またプライベートなショーをして見せる気になったら、教えてくれ。ちゃんとセットアップするから」
まわりを見回しながら、もう一度、クリスティに電話した。変態どもの誰もが、素っ裸になっておちんちんを擦ってる。もう大変! 大変よ! この人たちこれからあたしを犯そうとしている。みんなに輪わされてしまうわ!
パニックになりながら、電話が壊れていないか見てみた。すると小さなメッセージ・ランプが点滅していた。留守番電話が来てるんだわ! そこにかけてみると、スピーカーからクリスティの狂ったような声が聞こえてきた。
「ママ! 写真は全部消去したわ! 聞こえてる? 成功したのよ! 早くそこから逃げて! 家で待ってるから!」
温かな嬉しい気持ちが身体じゅうに広がった。クリスティたち、全部、片付けてくれた! 本当に成功したのね! 身体と心に力と断固とした気持ちが戻ってきた。欲求不満と怒りで消耗しきっていた身体のすべての筋肉に力がみなぎってきた感じ。
あたしはゆっくりと立ち上がり、両手を腰に当てて、フランクの前に立った。
「あなたの汚らしいソレなんか、絶対入れさせるもんですか!」 と憎しみを込めて言った。
フランクはおちんちんを擦りながらあたしを見てただけ。たぶん、あたしは、フランクの、あたしの身体を使う権利を否定する、怒り狂ったプリマドンナのような姿に見えていたに違いない。
「何、バカなこと言ってるんだよ」 とフランクはあたしの両腕を掴んだ。
あたしは身体を捩って手を振りほどこうとしたけど、彼の方が強かった。あたしは睨みつけた。
「離してよ!」
「俺たち全員があんたをヤルまではダメだな」
このやりとりをレイブンが見ていて、ゆっくりと部屋からすり抜けて出ていくのを見た。急に怖くなった。自分の意思に反して身体を使われてしまう。
「離して! こんなこと許されるわけないじゃないの!」 と必死で逃れようとした。
「うるせえ! 黙って俺たちにヤラれてればいいんだよ! おい、お前ら、ケイトを押さえろ!」
何本も腕が伸びてきて、あたしの身体を掴んだ。力ずくであたしを床のカーペットにねじ伏せようとする。あたしは必死でもがいた。頭を激しく揺すっていたので周りがかすんで見えた。いつの間にかフランクはあたしの脚の間に来ていた。あたしの脚を強引に広げ、あそこを見おろしている。
「うーむ…。こいつは、楽しめそうだぜ」
「ダメ! 絶対にさせない! あたしを離して!」 必死で叫んだ。
断固たる決意を持って、全力を使って身体を捩り、男たちから逃れようとした。だけど、ダメだった。男たちはあたしの両腕、両脚を広げて、大開きにして、あたしの身体を見ている。
リズの方を見たら、彼女は部屋の隅にしゃがみ込んで、両腕で自分の身体を包み、守ろうとしていた。何が起きようとしてるのか悟り、顔には涙が流れていた。
あたしはフランクに目を戻し、ただ、囁いた。
「ダメ、ダメ、ダメ……」