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男子寮のboiたち (1) 

「男子寮のBoiたち」 Dr. Bell's Vengeance: Frat Bois by Nikki J

ビンセントは心地よい革の椅子に座り、ビール片手にくつろいでいた。彼の下腹部の上にはエッチっぽいブロンドの女の子が股間を擦りつけながら身体をくねらせ、踊っている。横を見ると、親友のチャックも茶髪の女の子に同じようなもてなしを受けていた。音楽が鳴り響き、寮内は次第にワイルドになってきつつあった。いつも通りの学生寮のパーティである。女の子たちはどこかの女子寮から来た子たちだったが、ビンセントはブロンド娘の名前すら覚えていないし、ましてや彼女の女子寮がどこかなど、覚えているはずがなかった。

ちょうどその時、ブロンド娘がシャツを脱いだ。彼女が酔っているのはビンセントも承知の上だ。多分、彼女は後でこの時の行為を後悔するだろう。だが、そんなことはビンセントにとってはどうでもよかった。自分の問題じゃない。彼女の問題だ。自分としては、ヤレさえすればよかった。そこまでいけなくても、少なくともおっぱいくらいは見たいものだと。

彼女はビンセントにまたがった。踊る身体の動きに合わせて、彼女の乳房がビンセントの顔を叩いた。一方、ビンセントも両手で彼女の身体じゅうをまさぐった。女は前のめりになって彼にキスをした。ビンセントはそのキスにアルコールの味を感じた。

彼らの行為に気づき、人が少しずつ集まってきた。こういったパーティで女の子が自発的にショートパンツを脱ぐといったことは、珍しいわけではない。だが、だからと言って、見物に値しないというわけでもない。人が集まってきたのに気づき、女の子は酔いに任せてちょっとしたショーをし始めた。ビンセントの下腹部の上、上下に跳ねながら、乳房を揺すって見せ、そして両手でセクシーに自分の身体を擦りまわった。集まった者たちは一斉に歓声をあげた。

何分かした後、彼女はビンセントから降り、床にひざまずき、ビンセントの股間に手を伸ばし、ブルージーンズのチャックを降ろし、せっかちに中から彼のペニスを引っぱりだした。ビンセントも自分から立ち上がり、彼女がやりやすいように、ズボンを足元へと降ろした。

彼女はすぐに咥えた。前戯もなし。焦らしもなし。いきなりむしゃぶりつき、ズルズルと音を立てて吸う。ビンセントは彼女の髪の毛を鷲づかみにし、彼女は頭を前後に振り続けた。2分ほどし、ビンセントは準備が整った。このエロいブロンド娘にぶち込んでやろう。

ビンセントはシャツを脱ぎ、彼女の脇の下に手を挿しこみ、抱き上げ、そして自分の隣に座らせた。彼女の体重は45キロもないだろう。ビンセントはソファに座る彼女の前に立ち、彼女のタイトなジーンズに手を掛け、引き降ろした。下着も一緒に引きずり降ろす。そうやって彼女を素っ裸にした後、ビンセントはまたソファに座りなおし、彼女を上に乗せた。

彼女はゆっくりと身を沈め、自ら挿入した。そしていったん収めた後、自分から動き始めた。上下に身体を動かし始める。次第に激しい動きになっていく。彼らを見に集まった男子寮の学生も女子寮の学生も、ふたりに歓声をあげた。ブロンド娘は片腕を宙に上げ、何か見えない物を投げ縄で捕まえるかのように、その手を振り回して歓声に応え、その後、前のめりになって乳房をビンセントの顔面に押しつけた。ビンセントは彼女の尻頬をピシャリと叩いた。

何分かその体位で続けた後、ふたりは位置を変えた。ブロンド娘は床に四つん這いになり、ビンセントは後ろから抜き差しをした。チャックがふたりに近づき、ペニスを握りながら彼女の顔の前の位置についたのは、そのすぐ後だった。ブロンド娘は後ろからビンセントに突かれながら、夢中になってチャックのペニスを吸った。チャックは彼女の口の中に射精した。チャックとビンセントは彼女を挟んで、互いの手のひらを打ち合ってハイファイブをした。

さらにそれから何分か後、ビンセントと娘はまたも体位を変えた。彼女は仰向けになり、両脚を広げ、ビンセントは根元まで挿しこみ、力強い抜き差しを始めた。彼に突かれながら、彼女は絶え間なくヨガリ声や叫び声をあげ続けた。やがてビンセントはペニスを引き抜き、彼女の腹に白濁を振りかけた。

*

ビンセントは、気を失った娘をそのままカウチに寝かせたまま放ったらかしにした。娘は全裸のままうつ伏せになって眠っている。彼女が朝になる前に帰っていくだろう。ビンセントはそれを知っていた。彼女たちはいつもそうだったから。他の連中は、大半、別の部屋に行って、そこで隠れてセックスしているのだろう。だがビンセントは、そういう大半の連中とは違う。羞恥心がないのだ。それは、この女も同じだ。人に見られてるからと言って、それがどうした? もっと言えば、見られていた方が興奮する。

まあ何であれ、ビンセントは自分がどうしてこういうことをするのか考えるつもりはなかった。そして翌朝、二日酔いで目を覚ましたのだった。最悪の二日酔いとまでは言えないが、二日酔いであるのは確かだ。彼は寮のキッチンに行き、アスピリンを出して、飲んだ。その時、チャックが彼の後ろに近づいた。

「クレージーな夜だったな?」 とチャックもぐったりした様子で冷蔵庫のドアを開け、オレンジジュースの紙パックを掴んだ。そして、そのパックからじかに飲み、また冷蔵庫に戻した。

ビンセントは頷いた。「まあ、ちょっとな。あの女たちは誰だったんだ?」

「女子寮から来たのが何人か。あと、ジェフが先週ひっかけたストリッパーもいたらしいぜ」 とチャックは答えた。「なんで?」

「いや、ただ、誰だろうなって思って」とビンセントは答えた。「俺は今から……」 と彼は言いかけて途中でやめた。声が割れていた。一度、咳払いをし、また続けた。

「俺はひとっ走り……」 彼はまた咳払いをした。「何だこれ?」

彼の声が甲高くなっていたのである。チャックはビックリした顔をし、そして言った。

「俺が知ったことじゃ……」

チャックの声も変わっていた! ふたりとも何が起きたか分からなかった。ふたりの表情がそれを示していた。

混乱して何秒か沈黙した後、ふたりほぼ同時に声をあげた。

「いったい何が起きてるんだ?」

ふたりとも苛立った10代の娘のような声をあげた。

男子寮のすべての仲間が同じような変化をしてるのにふたりが気づいたのは、そのすぐ後だった。寮生、全員がホールに集まった。少し恐怖感が混じった甲高い声のざわめきが部屋を満たしていた。

ビンセントが立ち上がった。

「みんなちょっと! パニックにならないでくれ。何が起きてるかみんなで調べよう。そうすれば対処法も見つかるはずだ。多分、誰かが寮内にヘリウムガスを撒いただけかと思うんだけど」

彼自身すら、そんなことではないと思っていたが、他の寮生たちに勇敢な顔をしてみせる必要があった。

「これからネットを探って、何かの問題が起きてるのか確かめてみようと思う。だから、みんなも自分の仕事に戻って、パニックにならないでくれ」

ビンセントはそう言ってホールを出て、階段をあがり、チャックと共有している部屋に入った。床にはふたりの衣類が脱ぎ散らかしてあり、壁には胸が大きい女性のポスターが何枚も貼ってある。ビンセントはパソコンの前に座り、検索を始めた。

世界中の白人男性が同じような症状を示してるのを知るのに時間はかからなかった。大半の情報源は、これが、ある狂った博士の主張に関係していると述べていた。彼が2週間ほど前に大気に生物的作用物質を放出したという主張である(ビンセントはそのニュースにさほど注意を払わなかったので、いきさつはぼんやりとしか覚えていなかった)。

どのニュース・サイトも、何も心配する必要がないこと、政府の科学者たちがこの問題に対処すべく研究していることを伝え、基本的にアクセスした人たちを落ち着かせようとしているようだった。中には、これは壮大なジョークだと伝えているニュース・サイトもあった。

ビンセントは納得しなかった。このようなサイトが見せかけているよりも、もうちょっと深刻な問題のように思えた。何と言っても、自分も含め寮生たちが皆、女の子のような声になっているのだ。この背後にはかなり真面目な科学があるはずだ。彼のわずかな科学知識をもってしても、それくらいは想像できた。

彼はその問題の博士の名前(オマール・ベル)を知り、サーチエンジンに打ち込んだ。そして、ベル博士が生化学分野でノーベル賞を取った科学者であること、そして、人生の大半を人種差別に対する賠償を求める運動に捧げている非常に声高な(そして戦闘的な)黒人であることを知った。

最近、政府は、そのような賠償を行うはずだった法案を否決した。その結果、ベル博士は一時、身を隠し、その後、主要なニュース網の大半に手紙を送りつけたのだった。その手紙にはこう書かれてあった。

親愛なる世界の皆さん:

あまりにも長い間、我々アフリカ系アメリカ人は忍耐をし続け、世界が我々を差別することを許し続けてきた。我々はずっと忍耐を続けてきた。だが、とうとう、もはや我慢できなくなった。そこで私は我々を差別してきた皆さんを降格させることを行うことにした。初めは、皆さんは私の言うことを信じないことだろう。それは確かだ。だが、時間が経つにつれ、これが作り話ではないことを理解するはずだ。

私は、私たち人類の間の階層関係に小さな変更を加えることにした。今週初め、私は大気にある生物的作用物質を放出した。検査の結果、この作用物質はすでに世界中の大気に広がっていることが分かっている。

パニックにならないように。私は誰も殺すつもりはない。もっとも、中には殺された方がましだと思う者もいるだろうが。

この作用物質はあるひとつのことだけを行うように設計されている。それは、黒人人種が優位であることを再認識させるということだ。この化学物質は白人男性にしか影響を与えない。

それにしても、この物質はそういう抑圧者どもにどんなことをするのかとお思いだろう。この物質はいくつかのことをもたらす。その変化が起きる時間は、人によって変わるが、恒久的な変化であり、元に戻ることはできない。また純粋に身体的な変化に留まる。

1.白人男性は身体が縮小する。白人女性の身長・体重とほぼ同じ程度になるだろう。この点に関しては個々人にどのような変化が起きるかを予測する方法はほとんどないが、私が発見したところによれば、一般的な傾向として、女性として生れていたらそうなったであろう身体のサイズの範囲に収まることになるだろう(その範囲内でも、小さい方に属することになる可能性が高いが)。

2.白人男性はもともとペニスも睾丸も小さいが、身体の縮小に応じて、それらもより小さくなるだろう。

3.白人男性のアヌスはより柔軟になり、また敏感にもなる。事実上、新しい性器に変わるだろう。

4.声質はより高くなるだろう。

5.腰が膨らみ、一般に、女性の腰と同じ形に変わっていく。

6.乳首がふくらみを持ち、敏感にもなる。

7.最後に、筋肉組織が大きく減少し、皮膚と基本的な顔の形が柔らかみを帯びるようになるだろう。

基本的に、白人男性は、いわゆる男性と女性の間に位置する存在に変わる(どちらかと言えば、かなり女性に近づいた存在ではあるが)。すでに言ったように、こういう変化は恒久的で、元に戻ることはできない。(現在も未来も含め)すべての白人男性は、以上のような性質を示すことになる。

これもすでに述べたことだが、大半の人は、私が言ったことを信じないだろう。少なくとも、実際に変化が始まるまではそうだろう。もっとも変化はかなり近い時期に始まるはずだ。ともあれ、1年後か2年後には、世界はすでに変わっていることだろうし、私に言わせれば、良い方向に変わっているはずである。

親愛を込めて、

オマール・ベル博士


ビンセントは何度かその文章を読み返した。こんな変化なんてありえない……そう独りごとを言った。根拠のない恨みをもった、ただの狂人じゃないのか?

ビンセントは、こういう議論があることは知っていた。アフリカ系アメリカ人は、過去の抑圧と奴隷制に対して、それを埋め合わせる賠償を求めている。だが、たいていの理性的な人々は、祖先の行った行為に対して現在の人々を罰したり報償したりするのは馬鹿げているとして、無視している。明らかに、ベル博士は理性的ではない。だが、彼が世界の注目を集めていることはビンセントも認めた。(ベル博士が予言している他の変化がそもそもあり得るとはとても信じがたいし)仮にいま以上の変化が起きなくても、ベル博士は(困ったことをしでかしたが)天才的な男として語り継がれることになるだろう。

ビンセントは、180センチ、95キロの身体を椅子から立ちあげ、他の寮生に伝えに向かった。恐がっている寮生たちの顔を見て、彼は不必要に恐がらせることは言わないことに決めた。

「報道機関は、これはある狂った科学者が起こした大がかりな悪ふざけにすぎないと考えているようだ。それに、政府は、最長でも2週間くらいで解決法を開発するだろうとも言っている」

またも甲高い声に戸惑いつつ、ビンセントはみんなに説明した。

「だから、みんな、気にするなって。すぐに元通りになるさ」

そして彼はまた自分の部屋に戻って、ベッドに腰を降ろした。すぐにチャックが入ってきて、机に座った。チャックはビンセントよりもちょっと小柄で、赤い髪をしている。ビンセントは暗めの茶髪だ。

「本当はもっと深刻なんだろ?」 とチャックは訊いた。彼の声はビンセントのよりも甲高い声になっていた。

ビンセントが返事をしないのを見て、チャックは続けた。「おい、何が起きてるか、言ってくれよ」

「本当のことを言ったよ」

「でも、言ったこと以上のことがあるんだ。そうだな?」

ビンセントは頷いた。「パソコンにある記事を読んでみれば分かる」

チャックはさっそく読み始めた。彼は読みながら頭を何度も振った。そして読み終え、ビンセントの方を見た。

「こんなの狂ってる。どれもこれも、不可能なことばかりじゃないか」

「分かってる。だからこそ、みんなに言わなかったんだ。みんな、すでに恐がってるのに、いま以上、恐がらせたくないから」

「でも、本当にこれが起きたらどうする? もちろん、あり得ないのは分かってるが、もし、お前がここにあるような変化をしたら?」

ビンセントは肩をすくめた。「知らないよ。多分、そのまま人生を続けるだけだろうな。変化して、ちょっと小さくなっても、人間としては同じなままだろうし。何か他が変わる理由があるのかな、って思うんだ」

「相変わらずパーティを続けるとかな」 とチャックは笑った。笑い声が女の子のクスクス笑いのように聞こえた。

ビンセントも笑顔になった。「ああ、そうだな、続けるだろうな。何も変える必要がないんだから」

ふたりは一緒に笑い続けた。その笑い声は、女子高生ふたりが笑っているのとほとんど同じに聞こえた。ふたりとも、たとえ狂人のベル博士の言ってることが本当になっても、自分たちの生活は一切変わらないと自信を持っていた。

「それに、たとえどうなっても、女の子たちは相変わらずやってくるだろうしな」

ビンセントはそう締めくくり、チャックも、うんうんと頷いた。それからふたりは他の話題、例えば、どこの女子寮が可愛い子がそろっているかとか、どこの女子寮がエロい子が多いかとかの話題でおしゃべりを続けた。

そんなおしゃべりを続けているうちに、ふたりともベル博士と彼の狂った計画のことなど忘れていた。自分たちが女の子のような声をしていることすら忘れたようである。

*


[2014/07/17] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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