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屈服のスチュワーデス3 (2) 

ケリーがその友だちを仲間のスチュワーデスたちに会わせるために連れて戻ってくる隙に、アーチーは近くの書店に位置を変え、立ち読みをするフリをした。より近づき、スチュワーデスたちの会話を聞くためである。ケリーの連れのスチュワーデスたちの名前を言うところは、移動が間に合わず聞きそこなってしまったが、ケリーが次のように言う時には間にあった。

「こちらは私の大学時代の大親友、ロリイ・ロジャーズ! 私たち、今も親友よ。彼女は私たちの敵のサザン・エアーで働いているけどね!」

彼女の言葉の最後のところで、スチュワーデスたちは一斉に大笑いした。

「あなたに会えて本当に嬉しいの! 来週まで会えないと思っていたから。私たち、出発までちょっと時間があるので、これからコーヒーでも飲もうとしていたところなの。あなたも一緒して、ロリイ! 来週のことについていくつか伝えたいこともあるし」

ロリイが同意したのを聞き、アーチーは少し引き下がった。そして何気なさを装って、コーヒーを買いに行くスチュワーデスたちの後ろをつけた。

アーチーは、コーヒーショップの前に列をなして並ぶ4人のスチュワーデスの真後ろに並んだ。ロリイが言うのが聞こえた。

「来週、とうとう結婚ね! あなたが教会の中を歩くのを見るのが、待ち遠しいわ!」

「でも、その3か月後には、あなたの番でしょ!」

それを聞いて、アーチーは、視線をケリーの友だちの赤い袖から、その指先へと移動させた。ダイヤの婚約指輪を見て、ペニスがピクリと動いた。

「私のスケジュールも全部決まったわ! 明日、同じルートのフライトであっちに戻って、週末は荷造り。できればもっと早く飛んできてあなたのお手伝いをしたいんだけど、カートが月曜の午後まで研修セミナーから戻ってこないのよ。だから、私とカートが飛んでくるのは火曜日の朝になるわ」

期待していなかったのだが、ロリイの予定まで聞くことができ、嬉しいサプライズにアーチーは喜んだ。

アーチーは、女たちの隣のテーブルに座った。彼女たちには背中を向けているが、しっかり会話を聞いている。ケリーが仲間のスチュワーデスに冗談っぽく言うのが聞こえた。

「ロリイったらひどいのよ! 1年前のことだけど、ロリイに式のとき花嫁の付き添い役になってほしいって頼んだの。そうしたら、彼女、その1週間後に電話をよこして、私たちの敵のサザンのスチュワーデスになるって言ったのよ。よくもぬけぬけと!」

ケリーの言ったことにみんなが笑うのを聞きつつ、アーチーはいい情報をもらったと思った。

次にケリーの仲間のスチュワーデスのひとりがロリイに訊くのを聞いた。

「ロリイ? ケリーの付き添い役になるんだったら、新婚旅行がどこかも知ってるはずよね!」

アーチーは聞き耳を立てた。

「皆さん、ごめんなさい。先週、ケリーから電話で、この点に関しては絶対に秘密にしてって、誓わせられたの! 披露宴の時、誰かが私からその美味しい情報を得ようとするかもしれないってケリーは心配だったみたい。あなたたちが、ずっとケリーの新婚旅行先を知りたがっていることは聞いてるわ。ケリーは、ハネムーンの時にあなたたちの誰かが悪ふざけをするんじゃないかって心配しているのよ。私は親友を裏切れないわ…………でもね ……だからって………… 悪ふざけをするのが私自身じゃないってことにはならないけど!」

さらに聞き耳を立てていると、ケリーがロリイに彼女の父親のことについて訊くのを聞いた。ロリイの父親は最近、心臓発作を起こしたらしい。

「ええ、父は60になったのを受けて、退職することに決めたわ。医者からは、どんなストレスでも、できるだけ避けるように言われているの。父のような税関係の仕事だとストレスがありまくりでしょ? クライアントは税金のことにうるさい人ばっかりだし、守らなければならない締め切りの連続だから。なので、家では、父が完全に回復するまで、みんな良いことだけを父に伝えて、心配事は隠すようにしているの」

……秘密にすると誓ったって? ふーん。親友を裏切れないわだって? ほほう! お前にしゃべらせる方法を俺は知ってるぜ! お前が口を割りたくなるモノが俺にはあるからな ………………… そいつを使えば、お前は豚みたいにヒーヒーわめくだろう、狂ったみたいに叫ぶだろうな ………… ああ、絶対にな …………… お前は、お友だちがどこに新婚旅行に行くか、このアーチー様に言うのさ …………… そして、俺はそのお前のお友だちに個人的に結婚祝いを贈ることにしよう! ああ、絶対お前は口を割る …………… 俺のでかい黒棒で中をほじって掻き出してやろうじゃねえか!……

その時、ケリーの仲間のひとりが言った。

「あ、そろそろ時間よ! 遅れちゃう」

女たちは一斉に立ち上がり、コーヒーショップを出て、さよならを言いあった。ロリイがみんなに言った。

「皆さんに会えて楽しかったわ。ケリー? 今度の火曜日に行くわね。式の準備のお手伝いをさせて。あと、式の前の金曜夜のパーティも忘れちゃダメよ!」

ロリイはケリーたちと別れた後、空港のコンコースを金髪をなびかせて颯爽と進んだ。彼女はたった今、邪悪な男の獲物になってしまったことに気づいていない。この男はスチュワーデスの美肉を喰らうためならどんなことでもする男なのだ。

アーチーは、空港内の店の仕事に着いたおかげで、「従業員用」の駐車スペースに車を止める券を買うことができていた。この駐車スペースには様々な航空会社の乗務員のすべてにもあてがわれているスペースであり、各社の美人スチュワーデスたちも、中継地としてこの空港を利用する者たちは全員ここに車をとめていた。

アーチーは、ロリイ・ロジャーズが車をここに止めていますようにと願った。仮に彼女の婚約者が車で迎えに来たとしたら、何もかも台無しになってしまう。そうなったら、できることは、ロリイとその婚約者が車で去るのを指を咥えて見送ることだけになり、ロリイとケリーの両方を襲う夢がおじゃんになってしまうからだ。


[2014/07/30] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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