彼女は眠っている男を見た。薄いシーツなので、その下に隠れている巨大なペニスの輪郭が浮き出て見える。朝立ちして、もう、すごく大きくなっている! 彼女はそれを見つめた。これって、本当に、していいことなのかしら? ほんの数時間前にお開きになったパーティで、彼女はこの男とダンスした。彼はダンスのあいだ彼女に身体を押しつけ、股間を擦り続けた。彼女が彼のいちばんの親友と結婚していなかったら、彼女にどんなことをするかを語りながら。それに対して、彼女はふざけまじりに彼の股間を握り、そして彼も、そのお返しにと、彼女の胸に口を寄せ、胸の谷間を舐め、同時に両手で乳房を揉んだ。真実を言えば、彼女は、まさにそのダンスフロアで絶頂に達しそうになっていた。だが、音楽が終わり、ふたりの時間はそこで終わったのだった。彼女は思う。どうして私は夫にあんなこと言ったのかしら? 彼をホテルに帰さずに、家の客間で寝てもらったらと。酔いがさめたら、何も起こらないだろうと思っていたのはホント。でも、夫は酔って眠ってしまった。エッチな気持ちのままの私を残したまま! 彼女は夫と眠るベッドからそっと抜け、裸のまま客間に向かった。そして、この2時間ほどずっと心を占領していたモノ、あの悩ましいモノを垣間見たのだった。何でもないこと、簡単なことのはずよ! 近くに寄って、シーツを剥いで、お口に入れればいいの! 彼のはすでに固くなってる。彼が目が覚めたら、彼の反応次第で、どこまでするか決まるはず。彼女の頭の中では、彼女はすでに彼に覆いかぶさられていた。彼の身体が削岩機のように動き、彼女は身体をガクガク揺すぶられていた。そんなことを思っていた時、突然、咳払いする音がし、彼女は驚いた! 我に返った彼女は、彼がこっちを見ていることに気がついた。股間が逞しくそそり立っていて、大きなテントを作っていた。恐ろしくもあり、誘惑的でもあるその姿! 彼は身体は隠したまま、横のところのシーツを捲り上げた。明らかに彼女に横にくるよう誘っている。彼女は溜息を漏らした。彼女の人生と、今は眠りこけてる彼女の夫の人生。そのふたりの人生が変わろうとしていることを示す溜息。彼女は壁から離れ、ベッドへと歩き始めた……。
*****
あなた、本気で言ってるの? あたしがエッチの相手を見つけるのに苦労すると、本気で思ってるの? あーあ!
いいわ。忘れないでね。あなたがこれを求めたのよ!
いまから出かけて、12時間以内に帰ってきて。その時に答えが分かるでしょう。
あ、それとあなた? 念のために言うけどいい? 相手はあなたが知ってる人になるはずよ…
*****
ほら、ねえ! あなた、会ったときからずっとあたしのことじろじろ見ていたし、イヤラシイことばっかり言ってたわよね! そろそろ、男らしく勇気を出して、欲しいものを手に入れたらどうなの? 想像してみて! あなたは他の男の妻を奪って自分の女にするのよ! あなたに中出しもさせてあげるわ! でも、その前に、あたしにもちょっと楽しませて。こっちに来て? あたしのおっぱいでその素敵なおちんちんを挟んで、固くさせてあげたいの。そうしたら、あたしをこのテーブルに覆い被らせて、後ろから奪ってくれてもいいわ! あなたがその体位に飽きたら、今度は、あたしからあなたに気持ちいい…ねっとりフェラをしてあげる! 夫が帰って来るまで午後はずっと時間があるわ。ああ、でも気にしないで。夫は何もしないから。彼、すごいウインプなのよ。もっと言えば、寝取られるのが好きなの! 多分、彼、あなたがあたしに中出しするのを見ると思うわ! でも、夫のことなんてもういいでしょ。こっちに来て、エッチ始めましょうよ……。
*****
寝取られであることは辛い。他の男たちが僕の妻の肉感的な身体を楽しみ、妻の身体を使って肉欲を満足させている。それを知っていることが辛い。さらに悪いのは、妻がそれを喜んでいることを知っていること。妻も、男たちの固く勃起したペニスを奥深くに入れられるのを望んでいて、熱くねっとりとした精液をあそこの中や肌に注がれることを切望している。それ知っていることも辛い。僕は二度と妻の身体に性的に触れることはできず、時々、僕は声を出さずに泣いている。妻はそんな僕を見て、吹き出しそうになるのを堪え、にやにや笑っている。これこそ、僕にとっては最悪なことだ。妻が僕の痛みを見て楽しんでいること。どんなに僕を痛めつけ、侮辱しても、僕が決して彼女と別れないと知っていること。
*****
あなた、どうやら、宿題を全部やったようね。これにサインして認証したと。あたしが出した条件にすべて同意したと。それから、あなたのちっちゃなおちんちんに鍵を掛けて、鍵のひとつはあたしの弁護士に、もうひとつはあたしのママにあげたと。そしてちゃんと約束の時間にここに来て、あたしが言った通り、ちゃんと床にひざまずいてる。後は、これにサインするだけよ。そうしたら、あなたも晴れて、あなたが望んでいたようになれるわよ。永遠に寝取られになって、後戻りはできない存在。
でも、あたし、まだあなたが本当にそうなりたいのか確信が持てないでいるの。あなたが、すると言ったことは全部してきたことは知ってるわ。それに、あたしが付け加えた取るに足らないわずかなことも、全部ちゃんとしてきたことも。例えば、公の場所で自分は性的に無能ですと告白したり、あたしとベッドを共にすることはできないので、ガレージに別の寝室を作ったりとかね。でも、まだちょっと分からないのよ……。あなたが本当にこれを求めているかあたしを納得させるために、何かあなたにできることが他にあるんじゃないかしら? この書類、ここに置いておくわね。私が寝室に行ってるあいだ、2時間くらいかな、自分に何ができるか、よく考えてちょうだいね。何か思いついたら、ドアを軽くノックして。そしてあたしが出てくる前に、そのように床にひざまずく姿勢をとっておくこと。あなたがどんなアイデアを思いつくか、楽しみにしているわ……。
*****
え、なに? あなた、何か言ってた? いいえ。だって昨夜のことを考えていたから! 彼ってホントに素敵だったわ。とっても強くて、逞しかった! 信じられないようなスタミナ! あの時、彼は激しくあたしに出し入れしてて、あたしはなされるがまま、ただ横になっていることしかできなかったわ。ああ、でも、あのオーガズム……それに、彼がとうとうあたしの中に出してくれた時のこと! それも1回だけじゃなかったのよ! 一晩に2回以上できる男性と過ごすことが、どんなに素晴らしいことか、あたし、ずっと忘れてしまってたわ。それに、彼のおちんちんと言ったら! すごく長くて…硬くて…滑らかで……。それにあの太さ! 夢のような触り心地だったし、味もすごくよかった! また学生時代に戻ったような気分だわ!
ああ、無駄話だけど、あたしの話しを聞いて! すごく良かったけど、どんなに良くっても、ただのセックスだわ! あなたはとても優しくて、彼がここにいた間、夜じゅうずっと外にいてくれたわね。さあ、いいのよ、ベッドに飛び込んで、少し眠って。いいえ、それはダメ。私は起きて、今日の仕事を始めるつもり! こんないい気持ち久しぶりだわ……あなたと結婚する前以来なのは確かね!
おやすみなさい、あなた……