男が近づいてきて、ケリーは恐ろしさに震えた。いまや彼女から30センチも離れていないところに立っていた。
「さあ、そろそろ、おっぱじめようか …………………… 旦那に、本物の男が脚の間にどんなものをぶら下げてるか見せてやる時間だ! ………………ほれ、チャックを降ろして、おめえのために持ってきた結婚祝いを出して、触ってみろ!」
ああ、どうしよう ……………… こ、この人…………… 私にズボンの中に手を入れさせて ……………そして ………… あ、アレを出させる気だわ! ケリーは汚らわしさにブルブルふるえた。
両手でブラに包まれた胸を隠したまま、ケリーはただ前を見つめることしかできなかった。そんな恐ろしいこと、どうしてもできない。
すると、男の黒い腕がサッと動き、椅子に刺さったナイフを握って、再び振りおろすのを見た。
「い、いやぁぁぁぁぁぁッ!」
思わず叫んだ。心臓が激しく高鳴っている。しかし、ナイフの刃先を見て、一瞬であれ、ほっと安心した。ブライアンは刺されていない。今度も椅子に突き刺さっただけだったのである。ただ今回は、彼の股間から2センチも離れていない場所に突き刺さっていた。
「この次は、どこに刺さるか分かってるよな、えぇ?」
恐ろしい怒鳴り声が響き、ケリーは拒み続けたらどうなるか悟らざるをえなかった。
「だ、ダメ ………… やめて ……… するから …………… 言うことを聞くから!」 とケリーはおののきながら答え、両手を男のズボンの前に伸ばした。死ぬほど気持ち悪いものの、必死にこらえ、左手の親指と人差し指をふるわせながら、チャックのつまみを挟み、ジリジリと下げ始めた。チャックを開ける音がこれほど大きく聞こえたことはなかった。
チャックのタブを右手の親指と人差し指に持ち替え、引き続きチャックを降ろしながら、左手をこわごわ開口部の中にさし入れた。
こ、この人…………下着も着てない! 手が男のアレに直接触れ、ケリーは気持ち悪さにガクガクふるえた。ふるえつつ、指で太くべっとりした感触の肉を包んだ。それはヒクヒクうごめいていた。
右手でズボンの開口部を広げながら、左手でヒクヒク動く忌まわしいモノを引っぱり始めた。
次の瞬間、飛び出してきた物体を見て、ケリーは思わずのけぞった。嫌悪と恐怖の入り混じった顔をしていた。この乱入者の一物は、確かに畏れるべき代物だったからである。
ああ、なんてこと ………………… こんなに大きいなんて ………… 指で握りきることもできない!
ケリーは恐怖にとらわれた。先端の尿道口が、まるでそこで呼吸をしているかのように、開いたり閉じたりするのを見て、恐ろしさに眼を丸くした。
その凶暴そうに膨らんだ亀頭に催眠術にかけられたかのように、ケリーはその先端を見つめたまま、無意識的に両手で脈動する怪物を包んでいた。彼女はこれを一度もしたことがなかったが、女性としての本能からか、太い男根を両手で握り、前後に動かし始めていた。
本能的にしごきつつも、両手の指で握りきれない。これは直径10センチはあるかもしれないとケリーは思った。パクパクと口を開け閉じする尿道口から真珠のような滴が出てくるのを見て、ケリーの背筋に電流が走り、ぶるッとふるえた。
椅子に固く縛られたままのブライアンは、信じられない面持ちでケリーと男の様子を見つめることしかできなかった。夫婦になって、まだたった1日の美しい花嫁。その花嫁が、いま、自分の目の前で、ボーイに変装した黒人の男根を握り、愛撫している。
彼の目には、ケリーは信じられないほど美しく見えていた。ランジェリとハイヒールだけの姿も目を奪われるほどセクシーだった。たとえ、美しいマニキュアを塗った彼女の指がよだれを垂らす黒いペニスを握っているにしても。いや、それゆえいっそうセクシーに見えているのかもしれない。
ブライアンは、以前からずっと、ケリーにこのように床にひざまずかせ、自分に奉仕させることを夢に見ていた。だが、他の男の前でそうする姿など、決して思ってはいなかった。ましてや、彼のよりはるかに強力そうに見えるペニスを持った男に奉仕する姿など、想像すらない。
ケリーとは何年もデートを続けてきた。ブライアンは、ケリーが知ってる男は自分だけだということを知っていたし、彼女が非常に純粋無垢なことも知っていた。この間、ケリーはズボンの上から触ることしかせず、ブライアンの方が彼女に合わせてきた。
それが今、彼女は生れて初めて生身のペニスに触れている。あらゆる点で彼のよりはるかに大きいペニスに触れているのだ。
くそ ………… あれは30センチはあるぞ! とブライアンは思った。そしてズボンの中、ペニスがヒクヒク動き出すのを感じ、当惑した。ケリーが直面させられている事態を見ながら興奮してしまっていることに罪悪感を感じた。
そんなブライアンの目に、さらに信じられないような光景が飛び込んでくる。ケリーが男の大きな黒い睾丸の下に手を差し入れ、まるで手の平でその重量感を確かめているように持ち上げている。小さな手で大きなふたつの球体を包み、優しく揉んでいる。ブライアンは心臓がドキドキ言いだすのを感じた。
ちくしょう …………………… あれは、でかいクルミの実くらいはあるな! とブライアンは驚き思った。いったいあの中にどれだけ白濁の粘液が溜めこまれてるんだろうかと、思わずにはいられない。
ブライアンは、男がからだを前に傾け、それに抵抗するように、ケリーが目を閉じて、唇をきっちり締めるのを見た。先走りを垂らす亀頭が、彼女の可憐なピンク色の唇にグロスを塗るように薄い被膜を塗っていく。そして男の命令する声が轟き、ブライアンはビクッとなった。
「その可愛いピンク色の唇を開くんだ!」
命令に従って、光沢を帯びたピンク色の唇がゆっくりと開き始める。そんな恐ろしい光景を見ているにも関わらず、ブライアンはさらに勃起するのを感じた。だが、あまりに勃起し、彼の股間は膨らみ、ナイフの鋭い刃に触れるまでになっていた。
ケリーは眼をしっかり閉じ、自分に言い聞かせていた。愛する人の命を守るためには、抵抗してはダメなの。この邪悪な男の言うことをきかなくちゃダメなのよ。
固く閉じた唇を割り、口を少しだけ開いた。その途端、ゴムのような感じの太い亀頭が歯に押しつけられるのを感じた。
ああ、なんてこと …………… この人、入れたがっている ……………… 私の口に …………… 汚らわしいものを! う、ううッ ………… ひ、ひどいわ! ………… この人はとんでもないサディストなんだわ!
さらに圧力を加えられ、固く閉じた上下の歯も割られ、太い亀頭の先端がその間に来ていた。さらに侵入されるのを防ぐためか、ケリー自身にも分からなかったが、彼女は舌を尖らせ、その先端部分に押し当てていた。そこを伝って、ドロリとした液体が舌に流れ込んでいた。かなり塩辛い味を感じ、ケリーはぶるッとふるえ、これがこの男の陰部が分泌したものだと思い、嘔吐しそうになった。
だがさらに圧力が加えられ、上下の歯はさらに大きく割られた。今や膨らんだ亀頭のヘルメット部分をすぎたあたり、固い肉茎部分を噛む形になっていた。女という性の本能がなせる技なのだろうが、ケリーは無意識的にそのゴムのような侵入者を濡れた舌で擦り、尖らせた先端をその尿道口に押しつけていた。