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ライジング・サン&モーニング・カーム 第10章 (9:終) 


アンジェラは聞いてる話しが信じられなかった。

「でもどうやって李総督と知り合いになったの?」

「あなたが死んだ後、私はあなたを守れなかったことに対して罪滅ぼしをしないではいられなかった。朝鮮の言葉を学んだ後、私は豊臣秀吉が侵略する計画を持っていることを総督に警告するため、朝鮮に戻りました。できることならそれを食い止められるようにと期待して。だが残念ながら、総督が人々に警告しても、誰もほとんど注意を払わなかった。だが、私の知識によって私にできることがあれば、わずかであれ、お助けしたいと総督に申し出たのです」

「例えば?」

「そう、例えば、豊臣軍は今で言うマスケット銃を装備しており、兵士の多くはその銃か伝統的な刀を持っているということ。朝鮮の兵士たちは、この兵器について少し神経質になっていました。当初、彼らは、銃とは一種の魔法の兵器で、それを見ただけで殺されてしまうものだと思い込んでいたのです。私は、これは決して魔法などではないと説明することができました。彼らはその仕組みを理解し、その射程範囲がかなり限られていると理解した後は、前ほど恐れることはなくなりました。もっと言えば、朝鮮兵の弓矢の方が、正確性や飛距離の点ではるかに優れていた。それに加えて、あなたも知っていると思うが、サムライたちは、相手に恐そうに見えるよう兜をかぶることが多いのです。初めて敵を見たときにひるむことがないようにと、このことも前もって朝鮮の兵士たちに伝えました」

「なんてこと! あなたが李舜臣を助けたなんて!」

アンジェラは、あたかも超有名なセレブと知り合いだと聞かされたかのように、夢見るような表情になっていた。

「多分、助けたことになったと思う」 ノボルはアンジェラの驚いた様子を見て、嬉しく思うのを隠しきれなかった。

「あなたが警告に来た時、総督はあなたの言うことを信じたの?」

「ええ、総督は信じてくれました。ただ、彼の部下たちは信じてくれなかった。彼らを助けたいという私の動機が真実であることを信じてくれるまで、何年もかかりました」と、ノボルは溜息をついた。「その点が、李総督にとって人生がはるかに困難になった理由でもあったのです」

「でも、最終的にはあなたのことを信頼するようになったのでしょう?」

ノボルは頷き、そして微笑んだ。「ええ、私に軍服までもくれました」

アンジェラは興奮してパチパチと手を叩いた。「着たのよね?」

「ええ」

「メタルの板がいっぱいついてるカッコいいヤツ?」

「その通り」

アンジェラは椅子の背もたれに背を預けた。ノボルが言ったことをまだ頭の中で処理しているようだ。「あなたは李舜臣に会っていた……」

突然、彼女は目を大きく広げた。

「総督がなくなった時、朝鮮にいたの?」

「私が彼の旗艦に着いたのは戦闘の終了後だったのです。そして、その知らせが告げられたのです」

「まあ……」

「李総督は祖国のために殉死した。だが、彼の祖国である朝鮮半島の国の政府は彼のことから何も学ばなかった。再び占領されたことからも分かるように」

ノボルは悲しそうに頭を振りながら続けた。

「私の国の人々が、その後も朝鮮の人々に取って脅威であり続けるだろうとは知っていました。そこで、私は自発的に、朝鮮における政治的風潮の流れを丹念に追い続けました。近代国家であると宣言してから後は特に注意深く」

「どういうことをしたの?」

「いろんなことをしました。できることなら何でも。聞いたら驚くかもしれないが、私は、日本が朝鮮を占領していた期間中、自由を求める朝鮮兵士たちの多数に私の感染体をうつさせたのです。彼らはそれを受け取り、多少なりとも正義を実現、維持しようとしてきました。朝鮮戦争の時期に感染させた者も多い」

ノボルは、アンジェラが驚いた顔をするのを見て微笑んだ。

「そんな、ありえない!」

アンジェラはノボルが言ったことをしばらく考えていた。「……その人たちで、今、アメリカにいる人はいるの?」

「いいえ。彼らは自国に留まって奉仕するのがベストだと感じている。彼らの中には、総督の子孫の人もいます」

この人は朝鮮半島の人々を助けるために大変な苦労をしてきたのね。アンジェラはノボルの気持ちをようやく理解し、息が詰まる思いをした。

「あなたは人生の大半を朝鮮半島に関わって生きてきたのね」 感情に溢れた声になってアンジェラは言った。「それって、私のために?」

「ハイ[Hai]」

静かな面持ちでこちらを見つめるノボルを見て、アンジェラは目に涙が溢れてくるのを感じた。

「あなたは私のことを本当に愛していたのね。でも……でも、そんなにまでする必要なかったのに」

ノボルは両腕を広げてアンジェラを抱き寄せた。顔を彼女の首筋の滑らかな肌に擦りつけ優しく抱いた後、アンジェラを膝の上に座らせた。

「でも、そうしてしまいましたから。そうして私が献身的に行動した褒美として、あなたが私のもとに戻されてきた。あなたが戻ってくること。それは、どんな献身をしても、それを上回ることなのです」

「ノボル……」

アンジェラは、今にも、わあっと泣きだしそうに思った。ノボルにキスされた時、心温かい涙が数粒、瞳からこぼれ、頬を伝い流れた。ノボルは親指でそれを拭い、さらに強く彼女を抱きしめた。

「あなたのことを思わない日は1日もありませんでした。今だに、あなたがこうして私の元に戻ってこれたことが、信じがたいのです」

ノボルは膝からアンジェラを抱え上げ、テーブルの上のディナーを横に押しのけ、彼女をガラス板のダイニングテーブルへと仰向けに倒した。シルクのブラウスの左右を握り、左右に引き裂くようにして前を開いた。そして、徐々に露わにされていく肌に舌を這わせ始めた。

胸の間の肌まで来ると、ノボルはアンジェラのブラジャーを押し上げ、乳房を露出させた。歯で乳首を焦らし、みるみる勃起させていく。アンジェラが彼の長い髪に指を絡ませるのを感じ、頭皮に近いところで髪の束を握るのを感じた。

アンジェラのからだから立ち上る香り、それに彼女の呼気から漂う独特の匂い……。それを嗅ぎ、ノボルの中に嫉妬に駆られた独占欲の衝動が湧きおこった。人間からケダモノに変わっていく。

アンジェラが目を丸くして見つめる前で、ノボルのからだは膨張し、着ているローブがビリビリと引き裂かれていった。ノボルはからだを揺すって、散りぢりになったローブを震い落とし、立ち上がり、そしてアンジェラに向かって吠えた。長く伸びた歯牙が見える。逞しい関節がバリバリと音を鳴らした。

「お前は俺のものだ!」

とても人間の声とは思えない声。地の底から轟くような声で、辺りの空気を振動させ、アンジェラもからだ全体でその振動を感じることができるほどだった。

「お前はいつまでも俺のものだ。何者にも、お前を俺から奪わせはしない」

針のように鋭い爪を露わに、長く伸びたたて髪を逆立たせ、すでに巨大化しているにもかかわらず、なおいっそう巨大に見せる。

ノボルは鋭い爪を振るい、アンジェラの服を散りぢりに切り裂いた。そして、巨大な手で膨張した男根を握り、彼女の入り口へと導いた。

「お前が俺のやり方を好まなくとも、気にしない。お前は俺のものだとはっきりさせるためなら、やることはヤル!」

その言葉と共に、ノボルはアンジェラの腰をぐいっと自分に引き寄せた。彼の巨大な分身が強引にアンジェラの狭い肉筒へと押し込まれる。ああぁぁぁッ! とアンジェラの苦痛の悲鳴が轟いた。

まるで懲らしめているかのような激しい抜き挿しが始まった。テーブルが今にも壊れてしまいそうに、ガタガタ音を立てて揺れる。

「長い間、待ち続けることがどんなものか分かるか?」

ノボルはアンジェラの首を握り、呼吸ができなくなる程度に締めつけた。

「こんな俺のやり方が嫌なら、お前はこの世界に戻って来るべきではなかったのだ。俺は、もう二度とお前が俺から離れることは許さないつもりだからだ!」

アンジェラは、鋭い痛みと貧血と、そして酸素不足の状態が組み合わさり、死ぬかもしれないという恐怖感があった。だが、その奥底で、彼女は奇妙な幸福感が膨らんでくるのを感じていた。からだを傷つけられ、首を絞められ、自分のことにお構いなく、乱暴に抜き挿しを繰り返されている……なのに、なぜか、嬉しくてたまらなくなってくる。

アンジェラの膣肉の最深部、ノボルの分身の先端が彼女の子宮口を執拗に叩いていた。ノボルは、限界が差し迫ってくるのを感じ、歯を食いしばってこらえた。首を絞めていた手を離し、彼女の腰を掴む。

急に呼吸ができるようになり、脳に血液の循環が戻る。アンジェラのからだの全神経がいっせいに活動を再開し、爆発的な快感が彼女の体内を駆けまわった。反射的に彼女の膣肉が強烈な締めつけを開始する。

それを受けて、ノボルは文字通り、獣のように遠吠えをした。そして、その恐ろしい咆哮と共に、爪をアンジェラの首に食い込ませ、「いくっ[Ikku]!」と唸った。同時に、熱い体液がアンジェラの小さな子宮の中へほとばしった。

噴射が終わり、ノボルは苦しそうに喘ぎながら、アンジェラの中から抜け、そして彼女の首の傷を舐めはじめた。みるみる傷が癒され、治っていく。すっかり元通りになったと安心すると、ノボルのからだはゆっくりと元の人間の姿に変わっていった。

元に戻ったノボルは愛しげにアンジェラにキスをし、問いかけた。

「ウォン・マン・へー[Won mang heh:後悔していない]?」

「もちろん」とアンジェラは両腕をノボルの首に巻きつけ、抱きついた。ノボルは彼女を抱き上げ、ベッドへと運んでいった。

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歴史に関するノート:銃を持つ日本に対して朝鮮が弓矢で応じ勝利したのは事実です。銃を有していることが戦いで有利となるとは限らなかった数少ない史実のひとつと言えます。残念なことに、占領時代になる頃には、兵器に関する技術は格段に洗練されていて、日本はほとんど抵抗にあいませんでした。

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つづく


[2014/09/18] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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