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気づいたのはいつ? (2) 

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彼が、伝統的に女性が着る服装をした時が、その時でしたか?

「彼は、しばらく前から私の服を着るようになっていたの」とシンディは指摘した。「それに髪の毛も伸ばしていたし。変な感じだったわね。だって、私たち、恋人同士というより、姉と妹みたいな関係に近い関係になっていたから。でも、本当に腑に落ちたのは、彼がおへそにリングをつけた時だったわ。知っての通り、あれって、とても女性的な装飾でしょう? あれを見た時、ああ、そうかって思ったの……。もう元通りにはならないんだって」

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男たちが、あなたを見るように、彼のことを見ていることに気づいた時が、その時でしたか?

「彼とはヨーロッパに旅行することを、ずっと前から話しあっていたわ」とトレーシーは語った。「そして、大学の2年生の夏、とうとう、ふたりで旅行したの。その頃には、ピートはすっかり変わっていたわ。でも、私は事実を否認していたんだと思う。というか、私も彼、ふたりとも、否認していたんだと思う」

「でも、ふたりでヌード・ビーチに行った後は、私は、もはや否認できなくなったわ。そう、ご想像の通り。そこにはたくさん男たちがいたわ。でも、私、驚いちゃったの。今はそうでもないけど、あの時はビックリしたわ。ピートが、少なくとも、私と同じくらい、男たちの注目を惹きつけていたのよ……私よりも注目を浴びていたかも。あの時だったわね。自然の秩序はそれまでとは違ってしまい、ボイは男性と一緒になるものだと気づいたのは。

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彼が浮気をしてるのを見つけた時でしたか? しかも男性と……その時が、気づいた瞬間でしたか?

「正直、私、彼を責めていないの」とジーナは語った。「いずれ、いつかは起きることだったから。あれが自然なことなのよ。でも、あの時は、あれを見つけた時は……」

「あの日、私、早めに職場から戻ったのね。ジェームズは、その2週間前に仕事を失っていたわ。いろんな変化がいっせいに生じて、彼、集中できなくなって、仕事の能率が落ちていたから。とにかく、私、家に戻ったのよ。そして、カウチにいるふたりを見たの。ジェームズは、大きなからだの黒人男性の上に乗って、激しく動いていたわ。あの瞬間ね。彼は変わってしまって、私が知ってる男はどこかに消えてしまったんだと気づいたのは」

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彼が男性を喜ばすためなら、いろんなことをすると気づいた時が、その時でしたか?

「振り返ってみると、彼ならするだろうなって気づかなかったアタシがバカだったわね。でも、本当にショッキングだったわ。部屋に入ったら、彼が男のおちんちんをしゃぶってるんだもの」とバネッサは語った。「つまり、彼が男と寝ていたと知ったわけなんだけど、あの時は、これは性的な欲求不満の解消にすぎないと思ったの。どうしてか分からないけど、でも、彼が男性のアレをしゃぶってる事実は、何と言うか……。あれが転換点だったように思えたのね。あの時がその時だったと思うわ」

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彼が、パーティ・ボイみたいに振舞った時が、その時でしたか?

「クレイグは、パーティ・ガールと彼が呼ぶ女たちのことに、前からすごく批判的だったの……」とパトリシアは話してくれた。「知ってるでしょ?……ちょっとお酒が入ると、すぐに服を脱ぎ始めちゃう女の子たち」

「あれは春休みの時だったわ。私たち解放的になって、とても楽しんでいたの。そしてクレイグと私と他の友だちと一緒にお酒を飲んでいたの。そして、気がついたら、みんなパンティだけの姿になっていた。彼が小さな黒いパンティだけの姿で踊ってる写真を見た時ね……ああ、昔のクレイグはどこかに行っちゃたんだって思ったの。彼はもはや男性ではなかったし、今後も、男性に戻ることはないんだわ、とそう気づいたわ」


[2014/10/15] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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