だが、そんな危機的状況にも関わらず、ジョンは股間がむくむく盛り上がってくるのを感じ、我がことながら恐怖を感じた。そして、目を股間に落とし、ズボンと下着が膝のところまで降ろされ、ロープで結わえられているのに気づいたのだった。
愛するクリスティがロープでからだを縛られ、猿轡をされている。そして、今にも黒人に強姦されようとしているのだ。それにもかかわらず、自分は勃起してきている。悔しくてたまらない。
クローゼットのドアの隙間に目を戻した。男が、大きな黒い手でクリスティのスカートを引きずり降ろしているところだった。それを見て、またもジョンはペニスがピクンと跳ねるのを感じた。
スカートを脱がすと、男はいったんベッドから降り、服を脱ぎ始めた。まるでベッドの左側に立ち、ジョンに、服を脱ぐ自分の姿と、恐怖におののくクリスティの顔を見せつけるようだった。クリスティの顔を見ると、その視線は、彼女の目の前に現れた物体を凝視していた。んーッ、んーッと声にならぬ声を上げ、身体をくねらせ、もがきながら、恐怖のまなざしでそれを見ている。
その彼女の視線の先を見て、ジョンも彼女が感じている恐怖を理解できた。恐怖に目を丸くするのも無理もない。男が巨大なペニスを露わにしていたからである。ジョンすら、目を丸くしていた。恐怖感からでもあり、畏怖の感情からでもあった。その一物は、ジョンのそれと比べて、長さも太さも2倍以上あったからである。
ジョンとクリスティは婚約をしたすぐ後のある晩、情熱的にキスをし、愛撫しあった後、初めて身体を重ねあった。その時、クリスティはまだ処女だった。ジョンは彼女の初めての男になる栄誉を得たのである。その後、ふたりが身体を重ねたのは2回だけだった。最後は、4か月前のジョンの誕生日の時だった。その日、愛しあった後、クリスティがジョンに言ったのだった。
「ねえ、ジョン? 私たち、結婚式まで、これ、控えたほうがいいと思うの。それに、ピルを止めてから身体が元通りになるまで2ヶ月くらいかかるらしいのよ。だから、今週から、ピルを飲むの止めようと思うの。そうすれば、結婚式の頃には、私、あなた子供を授けてもらえるからだになってるはず……」
それを思い出し、ジョンは心の中で叫んだ。
「ああ、何てことだ …………………… クリスティは……… クリスティは子供ができる身体になっている ……………… あれから2ヶ月は経っているんだ ……………………………… まさに熟した身体になっている! ああ、どうしよう! …………… あいつがレイプしたら …………………… 中に出したら …………………… かなりの確率で妊娠してしまう! 妊娠したらどうなるんだ! …………………… 黒い赤ちゃんができてしまったら!」
そう叫ぶジョンの気持ちとは裏腹に、彼のペニスは興奮してヒクヒク跳ねていた。心では未来の花嫁が強姦されるのを見たくないとは思いつつも、彼のペニスは最大に勃起し、彼の心を裏切っていた。
いま、男は左手で長大なペニスをしごきながら、右手でパンティの上からクリスティの股間を触っている。クリスティは眉間にしわを寄せながら、ベッドの上、男の手から逃れようと、必死にのたうちまわっている。
その、男の太い指がクリスティのレースの白パンティの中にもぐり込むのが見え、ジョンはぶるぶると震えた。彼のペニスがいっそう激しくヒクヒク跳ねたのは言うまでもない。白いパンティの中、男の指が動き始める。それと同時にクリスティは頭を後ろに倒し、いやいやと左右に振り始めた。太い指で犯されているのだろう。美しい絹の黒髪が左右に乱れ飛ぶ。
男は、ひとしきりクリスティの中をかき回した後、指を引き抜き、その太い中指を宙にかざした。男はその指をクリスティばかりか、クローゼットの中のジョンにも見えるようにかざしているようだった。黒く太い中指は見事に濡れきり、陽の光の中、キラキラ輝いていた。ジョンばかりかクリスティまでも、その指を見つめていた。男は濡れた指を口の中に入れ、ベロベロと舐め、ニヤリと笑った。
「おおっ、ずいぶん甘みがあるな ……………………… とろとろしてて、蜂蜜のようだぜ! こう見えても俺は甘いモノ好きなんだぜ。特にお前のは極上の甘みがあって美味いぜ!」
ジョンは、男がまるでティッシュのようにクリスティのパンティを引き千切るのを、ただ見つめることしかできなかった。彼のペニスはピンと天井を向いて突っ立っている。
男はクリスティの股間を露わにした後、ベッドの足側へと回り、クリスティの股間へと顔を近づけた。ジョンは心の中、悪態をついた。男がクリスティに行おうとしていることに対する悪態でもあり、男のチリチリ髪の頭で視界が遮られたことに対する悪態でもあった。
「んんんんんんんんんんッ …………………… んんっ ……… んんッ …………………………… んんんんんんんんんんッ!」
クリスティのくぐもった叫び声が聞こえる。文字通り、男に生きたまま喰われているところなのだ。
ズルズル何かを啜る音。それとクリスティのくぐもった叫び声。そのふたつの音が部屋を支配する。
どれくらいそれが続いただろうか。しばらくすると、突然、クリスティのからだに緊張が走り、その後、自制できなくなったかのように、彼女のからだがぶるぶると震え始めた。男の啜る口によって彼女が絶頂に達したことは明らかだった。
そしてジョンは、チリチリ髪の頭が彼女の股間から離れるのを見た。舌を舐める音、そして呟く声が聞こえた。「うめかったぜ ……………………… 本当に、甘い汁を出す女なんだな」