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気づいたのはいつ? (3:終) 

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彼が変わったのに、前と同じでいようとした時が、気づいた時でしたか?

「ジョンはずっと前から女たらしでした。彼が浮気しまくっていたのは、私も知っていましたが、彼が私に提供してくれる生活のための代償だと諦めていました」とアンナは語った。「彼は金持ちで、権力のある男だったのです。ああいう裕福な生活を奪われるのが怖かったの」

「彼はラッキーでした。たくさんの男の人たちが、ボイになることと折り合いをつけようとして、仕事を失いました。でも、ジョンにはその問題はなかった。彼は適応し、さらにビジネスを広げたのです。でも、彼が諦めようとしなかったことがひとつだけあって、それは髪型でした。ショート・ヘアを続けることにこだわったのです」

「彼がアシスタントとして、背の高くて逞しい若い黒人を雇った時、私は何も考えませんでした。……ふたりのいるところに、うっかり入ってしまった時までは。ジョンは、まるでプロの娼婦のように、あのおちんちんにまたがって上下にからだを動かしていました。たとえ、ボイになっても彼は本当の意味では変わっていないように思います。彼は、以前同様、欲しいものを手に入れるために権力を使っている。でも、思うに、あの時が私が悟った時だったと思います」

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一緒にプレーするようになった時が、その時でしたか?

「グレートチェンジの後、たいていの人は、私たちを姉妹だと思うようになったんですよ」とモニカは語った。「それほど私たちそっくりに見えたんです」

「考えてみると、世界が変わったんだと理解したのは、あの夜だったと思います。その日の夜、私は彼とふたりで街に出かけ、結局、見ず知らずの男性を家に連れ帰ったのです。でも、その男性の前にふたりでひざまずいて、キスしたり、吸ったり、舐めたりしていたんですが……その時、ふと気づいたんです。私たちは前のようにはならないんだって……世界は前とはすっかり変わったんだって」

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彼が従属的になっているのを始めてみた時でしたか? 世界が変わったのだと気づいたのは?

「確かに、ゲイリーは支配的な人ではなかったわ」とサンドラは語った。「でも、従属的な人でもなかった。ごく普通の男だったのよ。グレートチェンジの後、彼が男性とセックスしているのは知ってたわ。私は、何か一時的なものだろうとばかり思っていた」

「でも、彼が四つん這いになっているのを見た時、後ろに黒人の逞しい男性がいて、彼の髪の毛を鷲づかみにして、杭打ち機みたいに彼のアヌスに叩きこんでいるのを見た時……そして、ゲイリーが淫乱女のように喜んで悲鳴をあげてるのを見た時。あの時が、私が分かった時だったんだと思うわね」

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もう否定できないんだと知った時が、その時でしたか?

「彼が髪の毛を伸ばすことも、お化粧することも、パンティを履くことも、その他の女性的な事柄全部、私は無視しようとしていました。彼が男性とセックスしてる時も、目をつぶることにしようとしていたのです。彼が男性と付き合うことを頭の中では理解していました。男性と3Pや4Pをしたことも無視しようとしてたのです」 マギーはそう語った。

「でも、男性が彼の可愛い、お化粧した顔に精液を放った時に私が見た彼の顔。あの満足しきった嬉しそうな顔。あの表情は無視できませんでした。あの時でしたね、白人男性というのは、もう永遠にこの世から消え去ってしまったのだと知ったのは」

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気づいたのがいつであれ、世界が、ベル博士が世界を変えたつい5年前とはまったく違ってしまったという事実は変わらない。白人男性は消滅してしまったのだろうか? そうかもしれないし、そうでないかもしれない。治療法が見出されそうだとする予備報告がある。だが、その報告だけでは、白人男性のいかなる回復が保証されるわけではない。いや、変化はすでにもたらされてしまったのだ。そして、たとえすべてが明日にも元に戻るとなったとしても、ボイであることの影響は残り続けるのである。

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[2014/10/23] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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