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その2日後。
ブランドンは、ぼんやりとお風呂に入っていた(彼は最近、お風呂好きになっていた)。そして、自分でも意識していないうちに指でアヌスをいじっているのに気づいたのだった。いったい自分は何をしてるんだろうと、そんなことを思うより前に、彼は指をその中に入れた。
「んんっ!」
妙に女の子っぽい喘ぎ声を唇から漏らし、指の出し入れを始めていた。
浴槽のへりに左右の脚を乗せ、脚を大きく広げ、指の出し入れをちょっと速めた。
指いじりを続ける彼の頭の中には、ロッカールームにいたあの男子たちの姿が浮かんでいた。もっと具体的には、彼らの脚の間にあるモノを思い浮かべていたと言ってよい。
そしてブランドンは頂点に達した。ペニスには一度も触れていなかった。ハアハアと喘ぎながら、彼は頬を赤らめた。バスルームには他に誰もいないにもかかわらず。
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それからさらに2週間ほど経った頃。
教育委員会から通達が送られてきた。今後、白人の男子生徒は黒人の男子生徒とロッカールームを別にしなければならないという通達だった。白人男子生徒がレイプされる事件がふたつほどの郡で発生し、学校はそのような事件が再発しないよう対処しなければならなかったのである。
白人男子生徒は、彼ら専用のロッカールームができるまでは、当面、女子生徒とロッカールームを共有することになった。
そういう次第で、この日、ブランドンは女子のロッカールームのドアを開け、中に入った。そんな彼を出迎えた光景は、あらゆる男子生徒にとって夢の世界と言えるものだった。女子生徒たち十数人が、様々な格好で着替えをしている光景。ブラとパンティだけの格好の女子もいる。体操着に着替えている女の子もいる。まだ普通の服を着たままの子も何人か。そしてトップレスになっている子も何人かいた。
ブランドンが入ると、そちらに目を向けた女子がふたりほどいたが、ふたりともすぐに顔を戻し、着替えの動作に戻った。ほとんど意識していない様子だった。
ブランドンは割り当てられたロッカーを見つけ、戸を開けた。中には体操着が入っていた(もちろん、女子用の体操着である)。彼も他の白人男子生徒たちも、それを着るよう命じられていた。というわけでブランドンは、ちょっとおどおどしつつも、それに着替えるため、服を脱ぎ始めた。下着だけの姿になると、後ろの方で女子生徒のひとりが言うのを聞いた。
「ねえ、見てみて、あのお尻。賭けてもいいけど、黒人の男子たち彼に夢中になるわよ!」
ブランドンは振り返りはしなかったが、顔が火照るのを感じた。その女子生徒が自分のことを言ってるのは分かっていた。
体操着のショートパンツに脚を通し、お尻を隠した。履きなれている短パンに比べると、ちょっと短めでキツイ感じがした。それから与えられたTシャツを着た。それもキツメで、袖は短く、キャップ・スリーブ(
参考)だった。
体育の時間は特に問題なくすぎた。男子はテザーボール(
参考)をやり、女子はバレーボールを行った。
体育の時間が終わり、ブランドンはロッカールームに戻った。正直、これからすることが嫌だったし恐かった。体育の時間が終わったら、全生徒、シャワーを浴びることが義務付けられていたのである。ブランドンたちも例外ではなかった。
ブランドンはからだを強張らせながら、服を脱ぎ、タオルを腰に巻きつけながらシャワールームに入った。乳首が固くなっていた。
中は、どこを向いても、石鹸でヌルヌルの肌の濡れた女体が動きまわっていた。だが、彼に目を向ける女子はひとりもいなかった。男子生徒はブランドンだけだった。腰からタオルを解き、シャワーの下に入った。彼はまわりを見回したりせず、できるだけ素早くシャワーを済ませ、急いでロッカーに戻り、服を着た。
何事もなく着替えを済ませ、ロッカールームを出ることができ、ほっとした安堵感が彼を包んだ。
*
さらにその2週間後のある日、ブランドンはテレビを見ていて、ある変わったことに気づいた。ドレスを着た男の子が映っていたのだ。それはただのコマーシャルで、すぐに終わったが、見間違えではないのは確かだった。彼は自分自身に起きてることに捕らわれすぎていて、彼の身に起きてることが世界中で起きてることであり、世界がその変化の補正に動きだしていることに気づかずにいたのである。
というわけでブランドンはネットを探った。そこで見つけたことは、驚きであった。白人男性を指すために新しい単語が使われていて、「ボイ」という単語だった。ボイたちは時間を追うごとにどんどん女性に近づいていた。今や、ボイが男性と交際するのを目にするのは珍しいことではなくなっていた(男性はすべて黒人)。もっと言えば、そのようになることが奨励されているとさえ思えた。ボイたちは、肌を露わにした服を着て、化粧をし、ヘアスタイルを決めて、男性たちからそういう目で見られるよう、ありとあらゆることをし始めていたのである。
さらにブランドンは、ボイたちが自慰をするビデオを何本か見てみた。いずれのビデオでも、ボイたちはペニスに触れる方法ではなく、ディルドをアナルに出し入れする方法で自慰を行っていた。それを見て、ブランドンは、すぐに、浴槽で指をあそこに入れた夜のことを思い出した。そして興味を持ったのだった。どんな感じなのだろうかと。
彼は母親が寝室にバイブを隠し持っているのを知っていた。一度、偶然、見つけたことがあったのである。だが、その時は、見なかったことにしようと思ったし、それ以来、忘れてしまおうとしてきたことであった。だが今は違う。アレが欲しいと思った。どうしても欲しいと。ありがたいことに、この日、彼の母親は外出していた。そこでブランドンは母親の寝室に忍び込んだのだった。
探す時間は何分もかからなかった。ベッドの下に目的のモノを見つけたのだった。か細い手でそれを握り、スイッチを入れてみた。最初、彼はうふふと小さな声で笑った。
お尻の穴がちょっと濡れてくるのを感じ、早速、服を脱いで裸になった。
バイブを床に立て、その上にまたがった。うぃーんうぃーんと音を立ててうごめく男根の上に、ゆっくりとしゃがみ込んでいく。最初はなかなか入ろうとしなかったが、アナルの緊張をほぐして試みると、ヌルリと中に入ったのだった。
「あ、はんっ…!」
その瞬間、快感に襲われ、ブランドンは溜息をついた。
「ああん……!」
自然に声が出ていた。悩ましく声が震えていた。
上下にからだを動かし、そして絶頂に達した。そして、その後、もう一度、中に入れ、上下に動いた。そして、またも絶頂に達したのだった。
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学校のボイたちは、ますます女の子っぽい服装をするようになっていたが、ブランドンは抵抗していた。シンディがショッピングに行こうと彼を誘う時になって、ようやく彼は根負けしたのだった。
時間が問えるようになったなら、また更新して下さい。
楽しみにしています。
[2015/03/09 14:11]
ko
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○○さん
ご心配おかけしてます。もうちょっとしたら復帰できると思います。
お待たせしてしまい申し訳ございません。
[2015/03/17 13:19]
Ashe
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