ブランドンは家に帰ると、ほとんど走るような勢いで自分の部屋に入り、ドアの鍵を掛けた。家に戻るまでずっとお尻が濡れっぱなしだった。彼はバッグをベッドに放り投げ、ディルドが入った箱を取り出し、引き裂くようにして箱を開けた。
小さな両手でそれを握り、目の前にかざした。かなり大きかった。彼がちゃんとした男性だった頃のペニスよりも大きい。肉茎に沿って血管がごつごつと浮き上がっていて、すごくリアルな作りだった。根元には睾丸までもついていた。底辺部には吸着カップがついている。
彼のベッドは子供のころからのままで2段ベッドである。ブランドンはその2段ベッドの柱の部分にディルドを押しつけ、吸着させた。そして、文字通り引き千切るようにしてショートパンツとパンティを脱いだ。シャツは着たままだった。
柱からニョキっと屹立しているディルドにお尻を向け、四つん這いになった。そうして脚の間に手を伸ばし、アヌスを少し指でいじった。いじるまでもなく、そこはすっかり濡れていた。すでに準備ができてるように思えた。
心を落ち着けてゆっくりとお尻を突き出した。アナルの入り口にディルドが触れるのを感じた。さらにゆっくりお尻を突き出し、先端部を中に入れた。
そうしてしばらく待って、慣れた頃をみはからって、思い切り突き出した。ぐいっと中に入ってくるのを感じた。完全に中が満たされている。根元まで入れていると分かる。あのバイブよりもはるかに大きく、最初はちょっと痛かった。だが、じっと動かずに待っていると、すぐに痛みは消えてしまった。その代わりに、お尻を満たされてることが気持ちよくなってきた。中に入れてるだけでも気持ち良かったが、それだけでは物足りなくなり、出し入れをしたい気持ちが募ってきた。
そこで、ブランドンは前へからだを動かした。巨大なディルドがからだの中からヌルリと出るのを感じた。そうして、再びお尻を後ろに突き出した。今度は前より早く。
家の中に他に誰もいなかったのは幸いだった。と言うのも、ブランドンはお尻を突き出した瞬間、あああんと甲高い喜びの悲鳴を漏らしたからである。
それから間もなく、彼は狂ったようにからだを動かしていた。彼はたいへん声をあげるタイプだったようだ。
それから1時間か2時間が経過した(ブランドンは時間の感覚がなくなっていた)。とうとう、さすがのブランドンも疲れ果ててしまった。とは言え、彼はまだなんとかからだを動かし続けようとしていた。ディルドはまだお尻に刺さったままである。彼はベッドに顔を埋めていた。お尻だけが、時々、無意識的にくぃッくぃッと動き続けていた。
そして、ようやくブランドンは力尽き、前のめりになり、ディルドから抜け出た。そして、そのまま眠りに落ちた。
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ドアをノックする音、それに母親の声が聞こえ、ブランドンは目を覚ました。
「ねえ、ブランドン? 部屋の中にいるの? 大丈夫?」
「ああ、ちょっと待って」 寝ぼけ声でブランドンは答えた。
母親がドアノブを回す音が聞こえた。「どうして鍵を掛けてるの? 開けなさい」
ブランドンはパニックになった。ベッドの柱から素早くディルドを外し、ベッドの下に投げ込んだ。それからパンティを履き、立ち上がり、ドアに行き、鍵を開けた。母親が飛び込んできた。
「どうなっているの? どうして鍵なんかかけて? 何を……」
そう言いかけて母親は息を飲んだ。息子が可愛い黄色のパンティとおへそがやっと隠れる程度のTシャツの姿でいるのを見たからだった。
「ごめんなさい、ママ。どうして鍵がかかったのか分からないんだよ。ちょっと昼寝してしまっていて」
母親はバッグの中身を見た。「これ、どうしたの?」
「シンディにショッピングに連れて行ってもらったんだ。僕の服は全部、合わなくなっていたから」
「そう。だったらいいけど……。もうすぐ夕食ができるわよ」
そう言って部屋を出た母を見て、ブランドンはホッと安心した。
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