もう一晩、シカゴに泊っていけと言ったら、ローラ・ウィランドは喜んで応じるのではないかとグライムズは思ったが、列車の予約がすでに決まっていたし、他の仕事の約束もあったので、連泊は不可能だった。
だが、運よく、ブッバが予約した列車は最高級の豪華客室だった。列車の客室ではあるが、ダブルベッドが備え付けられており、そこで楽しめたのである。
この女の旦那は職にあぶれてると言ってたな。そいつが一緒にこの列車に乗っていたら、もっと楽しめたのにな。自分の美しい若妻が脚を広げてヤッテ、ヤッテとおねだりするのを見せてやりたかったぜ。
ふたりで客室に入るなり、ローラは、何も言われていないのに自分から服を脱ぎ、素っ裸になってベッドの中央に這い上った。仰向けに横たわり、細く白い両腕を前に突き出し、同じく細く白い両脚を大きく広げた。その姿を見ただけでも、彼女の必死さが伝わってくる。
「ああ、お願いです ………… お願い! またヤッテほしいんです ………… グライムズ様、お願いします ………… 私 …………… 私、どうしてもしてほしくて ……… お願いッ! 駅に着くまで5時間はあるから!」
幸い、特製ゴムはたくさん用意してあった。全部、穴開きのゴムだ。
何時間か経った。列車の揺れなど気にならなかった。ブッバはこの美女が何回絶頂に達したか、数えそびれていた。昨夜からの無数の結合のおかげで、すっかりカラダが馴染んだのか、軽く突いただけで両腕、両脚を絡めしがみついて絶頂に達してしまう。しかも、つながってる間、ひっきりなしに淫らな声でねだり続ける。
「ああ、すごい ……………… もっと ……………… ヤッテ ………………強くヤッテいいの ……… ああ、いいぃっ …… ああ、来る来る ………いいいぃぃぃっ!」
そしてブッバがイキそうになるのを感じると、つい1日前まではウブで純真な若妻だったこの女は、ブッバの黒い尻を両足のかかとでで叩き、淫らに煽り始める。
「あっ、いい! …………… そう …………… あうっ! ……………… もっと ……………… いい、いい、いいッ! ……………… もっと深く ……………… もっと深く突いて! ……………… ああ、すごい! ……………… アッ、アッ、アッ、アッ! ………… いっ、いっくうぅぅぅぅぅっ!」
列車がミネアポリスに着いた。駅にローラの夫が待っていたのを見て、ブッバはおまけのボーナスがあったと喜んだ。ローラはその若い夫に駆け寄り、抱き合いキスをした。夫の方も情熱的にキスを返し、ローラのクリームを塗ったように光沢のある唇を吸っていた。ブッバは少し離れたところから、ニヤニヤしつつそれを見ていた。内心、笑いだすのを堪えるのに必死だった。なにしろついさっきまでセックスを繰り返した女の旦那なわけだから。吹き出しそうになるのをこらえながら、その若い夫に近づき、握手をし、「出張」に可愛い奥さんが同行するのを許してくれてありがとうと言うのが精いっぱいだった。
列車が駅に着く少し前に、ブッバはローラの口にたっぷりと熱い白クリームを飲ませていたのである。それを知ったら、この旦那、あんなに情熱的にキスをしただろうか。そもそも、キス自体しただろうか。ブッバはそんなことを思った。30センチ近くのペニスを痙攣する喉奥に突き入れ、噴射を始めた後は胃袋に直接流しこみ、その後、引き抜いてローラの柔わからな唇に白濁のリップクリームを塗りつけた。そうして、ローラに、唇を舐めて迎えに来た旦那にキスをしろと命じたのである。若い夫は、愛する妻のからだを触ったらさぞかしショックを受けることだろう。彼女の最も大切な部分が他の男のクリームですっかりコーティングされているのだから。
ブッバは若い夫婦が軽くキスをかわしながら駐車場へ歩いていくのを見送った。そしてふたりが遠くに行くのを見届けた後、大声で笑い始めた。
……新婚旅行から帰って来たばかりのウブな若妻か! だがその女、もうすでに別の男のちんぽを咥えこんだんだぜ! へっ!……
実際、ローラ・ウィーランドが咥えこんだモノは、新婚旅行中に味わったものよりはるかに巨大なものだった。長さの点でも太さの点でも夫のモノの2倍はあり、しかも漆黒のシロモノだったのである。
ローラはピルを飲んでいただろうか? それはありそうもないとブッバはにんまりした。ヤルたびにあれほどコンドームをつけるようわめいていたのだから、ありえないだろう。まあ、ピルを飲んでいないとすれば、ひと月かそこらで腹が膨らんでくることに気づくだろう。妊娠したと気づいた時のローラの反応を見るのが楽しみだ。若い旦那の方はどうかな? 子供の顔を見て、自分で自分が父親でないと気づくわけだ。赤ん坊が黒い肌とチリチリの髪をしてるわけだからな。
その日の夜、ローラはベッドの中、夫がからだを寄せキスしてくるのに気づいてひどく驚いた。胸に手を当て、愛撫してくる。ローラは、仕事の件で強度なストレスを感じている夫が、この夜も愛の行為をしかけてこないだろうと期待していたのだった。とは言え、ローラには夫を拒むことはできないと感じた。特に、夫がストレスから立ち直りつつあるようだし、癒しを求めているとするなら、いっそう拒むことはできない。
ローラは、夫が彼女のナイトガウンを捲り上げ、乳首を吸い始めた時、ああッと声に出して喘いだ。だが、その喘ぎは快楽からの喘ぎではなく、苦痛からの喘ぎだった。グライムズ氏に一日中吸われていたため、ひどく腫れ、敏感になっていたのだった。
そして夫のからだが上になり、彼女に挿入し始めた。その瞬間、ローラは全身に恐怖が走るのを感じた。夫のペニスが病的なほど小さく感じられ、ほとんど何も感じることができなかったからだった。
もしかすると、普段よりあそこが大きく緩くなっていることに気づかれるかもしれない。他の男にからだを自由にさせたことを気づかれるかもしれない。それを恐れたローラは、素早く両脚を夫の腰に巻きつけ、ぎゅっと締めつける動きをした。若い夫はローラがこんな反応を示すことは一度も経験していなかった。その強烈な締めつけに、彼はただちに限界を超えてしまい、あっという間に溜まっていた精を放ってしまったのだった。
彼はコトを終えた後、転がるようにローラのからだから降り、そのすぐ後に眠りに落ちた。ローラは脚の間が疼くのを感じた。今回の出張のこと、そしてからだを襲った数え切れないオーガズムのことが頭をよぎった。夫とのベッドの中だと言うのに、あまりに早すぎる射精のため、彼女はほとんど何も感じることができずにいた。
ローラは、片手を乳房に当て、優しく愛撫し始めた。もう片手は股間にもっていき、疼きを癒し始める。そうして目を閉じ、昨夜のことに思いを巡らすのであった。
おわり