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フットボール・スター (6) 


さらに2週間ほど経つと、様子は一定の型に落ち着き始めた。それは学校でも同じだった。白人ボイの誰もが、もはや男性用の服を着なくなっていた。中には露出がすぎる服を着ていると罰を受けるボイすらいた。

ブランドンも女子用ロッカールームを使うことに恥ずかしさを感じることがなくなっていた。着替えをしながら女子たちとおしゃべりするようにもなっていた。シャワーを浴びる時も、女子たちに裸を晒すことに恥ずかしさを感じることもなくなり、時間を掛けてシャワーを浴びるようになっていた。

ブランドンは、暇な時にはシンディやシンディの友だちと一緒に時間つぶしすることが多くなっていた。ある日、みんなとカフェテリアでランチを食べていた時だった。女子たちは来たるチアリーダーの集まりについておしゃべりしていた。

シンディが言った。「ああ、すごく楽しいことになりそうよね。それに、知ってるでしょ? チアリーダーになって奨学金を得る子もたくさんいるの。まあ、全額支給は無理だろうけど……でも助けにはなるわ」

「あなたがそう言うのは簡単でしょうけど」 と他の女子が言った。「シンディはもう予選通過してるもの。私はまだ来週の入団テストのことで不安がいっぱいよ」

シンディは、他の女子たちが来たる入団テストやチアリーダーの集まりについて話すのを見ながら、ちょっと妙な顔をした。

*

その日、放課後、シンディはブランドンと駐車場へと歩きながら言った。

「あなたも入団テストを受けてみるべきよ」

「ええ?」

「チアリーダーの入団テスト。他のボイの中にも何人か行くって聞いてるわ。それにあなたのそのからだなら……」

「どうかなあ。君は子供のころからダンスや体操をしてきたから……」

「でも、あなたもスポーツが得意じゃない。あなたなら上手くやれるわ」

「のこのこ出て行ってヘマをするのは嫌だよ」

「いいこと?」 とシンディは言った。「私があなたと一緒に練習するわ。もし、時間的に間に合わなかったら、無理に強いたりはしないから」

……僕に強いる? その言葉にブランドンは引っかかった。だけど、それがどういうことを意味するのか知りたいとは思わなかったので、彼は単に「いいよ、分かった」とだけ答えた。

シンディはブランドンに抱きついた。「これって、すごく楽しいことになりそう! 後で私の家に来て。4時ごろに!」

*

というわけで、その日の夕方、ブランドンはシンディの部屋にいた。

「その格好じゃ練習できないのは確かだわ」 とシンディはブランドンのタイトなジーンズと丈の短いシャツを見て言った。

そして1分ほど自分の衣装棚を漁り、中から非常に短いショートパンツを取り出した。お尻のところに「ジューシー」との文字がついている。そしてそれをブランドンにパスした。

ブランドンはジーンズを脱いだ。中のソング・パンティが姿を見せた。そのパンティにはおへその近くに小さなリボンがついていた。それから彼は渡されたショートパンツを履き、上のところを丸めて、少しお腹を見せた。女の子がよくそうしてるのを見たことがあったからだった。

「んー、私のスポーツブラは全部、あなたにはちょっと大きすぎみたいね」とシンディは言った。ほとんど独り言を言ってる感じだった。「あ、そうだ」 と彼女は言い、別の引き出しを漁り始めた。そして、白いスポーツブラを引っぱりだした。「これならあうはず。これ、1年生の時につけていたブラ。胸が大きくなる前につけてたの」

ブランドンは素早くそのブラをつけ、それからテニスシューズを履きなおした。

「完璧! じゃあ、始めましょ!」とシンディは言った。

*

シンディはまずブランドンに一通りのストレッチングをさせた。ブランドンは、自分が予想以上に柔軟性があるのを知り、ちょっと驚いた。始めたばかりなのに、一直線に両脚を広げて座る開脚座りが簡単にできる。シンディも驚いた顔をしていた。

ストレッチングの後、シンディはダンスを教え始めた。複雑なダンスではないが、非常に女性的な動きをほのめかすダンスだった。ブランドンは、最初はちょっとぼんやりしていたが、すぐに我を忘れてダンスに夢中になっていた。

時間があっという間に過ぎ、最後にシンディが言った。「さあ、今日はここまでにしましょ。ブランドン、すごく上手だったわ。ほんとうに、予想してたよりずっと上手だった。これなら入団テストまで準備が整うと思うわ」

ブランドンは嬉しそうに笑みを浮かべた。

ふたりは、こんなふうに丸一週間毎日、放課後、練習を続けた。何かからだを動かすことをするのは気持ちがいい。それに、ブランドンも、自分のことながら、かなりダンスが上手なのではないかと認めざるを得ない気持ちだった。それにシンディもブランドンなら入団確実と思っている様子だった。

だがブランドンは、家に帰るとチアリーダーのことは忘れ、毎晩、別のお友達と一緒になるのだった。あの大きな黒いディルドである。毎晩、彼はそれをベッドの柱にくっつけ、それを使って自分で自分のアナルを貫き、快楽にふけるのだった。大きな声をあげないようにといつも注意していたが、それでも、時々、声をあげてしまう。聞き間違いようがないヨガリ声で、たぶん、母親にも聞こえてしまってるに違いない。ありがたいことに、彼の母親はそのことについて何も言わなかった。

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[2015/05/28] 本家掲載済み作品 | トラックバック(-) | CM(0)

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