「Glance 一瞥」 by deirdre
僕は目を奪われた。たった2秒間だったけど、僕は、自分のいる場所も忘れ、茫然と立ち尽くしていた。
この女性。隣に住む女性。
日光浴の後なのだろう、想像できるうちでも最も露出度の高いソング・ビキニを着た姿を見せて、立ち上がり、家の裏門へと入って行ったところだった。僕は彼女の突然の出現に不意打ちを食らったのだった。
正気を取り戻し、振り返った。彼女が隣の家の中に入るところをちらりと見た。そして、顔を前に戻すと、そこにはローレルがいた。僕の妻の姉である。
ローレルは僕の目をじっと見ていた。そして、突然、妙な表情を顔に浮かべた。「あなたが何をしていたかしっかり見たわよ」とでも言いたげな表情。それに「あたしの妹は、知りたがるんじゃないかしら?」とも言いたそうだなと僕は心の中でつけ加えた。ローレルが何を考えているのか、僕には分からないことが多い。だが、この時は、嫌になるくらい彼女が考えていることが明瞭に分かった。僕は、一瞬、パニック感に襲われた。……ローレルは、今のことから何かでっち上げてベスに言うんじゃないか?
ローレル経由で話しをされたらベスが受け流してくれるはずがない。僕はローレルに近寄った。ローレルは小さく笑みを浮かべていた。何か裏がありそうな、そして人を見下しているような笑み。僕は、また、嫌な感じになった。ローレルは何を考えている?
「何を考えてるんだ?」 声を小さくしようとしていたわけでもないが、別に大声を上げてもいなかった。
「私が見たことを知ったら、ベスはビックリするんじゃないかしら? あの美女に見惚れて、口をあんぐりさせてたなんて」
僕はベスの方を振り返った。今はバーベキュー・グリルのところで何かを焼いている。ローレルは、声を小さくする気はない様子だった。
「そもそも、君には、ベスに何か言う必要もないだろ?」 と僕は何気なさを装って、静かな声で言った。
突然、ローレルの手が僕の股間を覆っていた! ほんの1秒くらいだったが。
「でも、彼女を見て勃起しるんだ」
僕はローレルを見つめた。こんなことをするんなんて信じられなかった。
「やっぱり、ベスは興味を持つと思うわよ」
「いったいどうしたんだ?」 と、囁き声に近い声で訊いた。ローレルはニヤリと笑った。
「一緒に家の中に来た方がいいわよ」 と彼女はニヤニヤしながら背中を見せ、家の中に進んだ。僕は後に続いた。
ふたりでキッチンに入ると、ローレルは振り返った。
「まあ、そうね…。ベスが私が見たことの本当の話しを聞くことになるか、それとも……」
「それとも……?」
「それとも、あなたがつぐなうか」
ローレルが何を考えてるのか考えた。また、あの邪悪っぽい笑みを浮かべている。僕は彼女を見つめた。
「どうやって?」 しばらく沈黙した後、僕は訊いた。
「これは取引ね。私はベスに、あなたのいやらしい妄想については話さないわ。もし、あなたが……あなたがおちんちんを見せてくれたら!」
「何だって?」 頭の中がグルグル回る感じだった。こんなの現実じゃない。「ちょ、ちょっと、君は……」
「今すぐおちんちんを見せなさい。そうすれば私は黙ってるわ。さあ、早く。ズボンのチャックを降ろして、中から引っぱり出す。ちょっとだけよ。それですべて終わり」
ローレルは僕のことが好きだったのか? 事態の展開が早すぎる……頭の中、いろんな考えがチカチカ浮かんでは消えた。
「急いで! さもなければ取引は中止! 引っぱりだせば、あの美女のことについては無言にする」
ローレルはまだニヤニヤしていた。僕は、ニヤニヤ顔のローレルの顔を見つめた。……そして、おもむろにズボンのチャックを降ろし、ブリーフの中に指を突っ込み、中からペニスを引っぱりだした。
「あっはっ! ちっちゃいの!」 とローレルが言い、僕は視線を下に向けた。その瞬間、クリック音がした。僕が顔をあげたら、彼女は手にカメラを持っていた。
「ローレル!」
ローレルはすぐにカメラを降ろし、走り出した。僕はズボンの中にペニスをしまいながら、カメラを奪おうとした。インスタント・カメラだった。チラリと見ただけだったが、ローレルが写真を撮ったのはすぐに分かった。カメラが写真を吐き出す音が聞こえた。
ズボンのチャックを上げ、すぐにローレルを追いかけたが、彼女はすでに庭に戻っていた。何事もなかったようにベスの方に歩いている。写真は見えなかった。彼女は歩きながらどこかにしまいこんだか、途中のどこかに突っ込んで隠したのかもしれない。僕は走るのをやめ、歩きながら庭に戻った。
食事の間、ローレルはベスにぴったりくっついたままで、ローレルとふたりっきりで話すチャンスはなかった。ローレルの家を出て自宅に帰る車の中、ずっと考えごとをしていた。ベスが僕に話しかけても、僕は話しを聞いていなかったようで、そういう時が何回かあった。まったく信じられなかった。いったいローレルはどうなってしまったのだ?
翌日も僕は心配し続けた。僕はベスより早く帰宅し、すぐにローレルに電話をした。
「あなたが電話をしてくるなんて、ずいぶんフレンドリーじゃない? いま私の手にあるこの写真、ベスなら気に入るんじゃないかしら?」
「ベスには言わないって言ったじゃないか!」
「うちのお隣さんのことについては一言も言わないわよ。でもねえ、これは……」
「何が望みだ!」
ベスがまだ帰宅していないにもかかわらず、できるだけ大声を立てまいとしている自分に気がついた。
「今夜8時に、こっちに来て」
「ベスには何と言えば?」
「それはあなたの問題。いいから、来てね!」 とローレルは電話を切った。
僕はまたも気もそぞろの状態になり、ベスが帰宅するまで、家の中を行ったり来たりし続けた。ローレルにこんな一面があるなんて、想像すらしたことがなかった。
ベスが帰宅し、ふたりで夕食を取った。そして、僕は口実をでっちあげて、外出した。
ローレルは玄関に出て僕を出迎えた。また、あの笑みを浮かべていた。
リビングルームに入るとすぐに僕は訊いた。「何が欲しいんだ!」
「あら、最初に言っとくけど、あなたは事態を理解した方がいいと思うわ。私は、あの写真をベスに渡すつもり……もし、あなたが私の言うことに正確に従わなかったらね」
僕はローレルを見つめた。彼女は権力キチガイにでもなってしまったのか?
「理解した?」
僕は、何と言ったらよいか考えあぐねていた。
「ちょっと聞いてくれ。君は頭がどうかしているよ!」
「理解した? 明日、ベスの職場に行って、彼女に会おうかなあ」
「ローレル、いったいどうなってしまったんだ?」
「理解した? 返事はイエスが欲しいわ!」
僕は間を置き、そして「イエス」と答えた。この先、僕はいったいどうなるんだ?
ローレルはちょっと黙って、すぐに、また笑みを浮かべた。
「いくらか私に敬意を払ってほしいわ……。そこにひざまずきなさい!」
僕は少し考え、おもむろに床にひざまずいた。
「よろしい! ズボンを脱ぎなさい!」
「ちょっと、ローレル……」
「話しあう必要はなし。今すぐズボンを脱ぐこと。さもなければ、明日ベスをランチに誘って、あの写真を見せるわ」
僕はベルトのバックルを緩め、ズボンを膝まで降ろした。
「下着も!」
僕に何ができるだろう?
「可愛いじゃない? じゃあ、今度は自慰をしなさい!」
「ローレル!」
「お黙り! ただちに自慰をするの! おちんちんを握って!」
「ローレル!」
「うるさいわね! 黙りなさい! 今後、口答えはなし!」
僕はひざまずいたまま、どうしてよいか考えていた。
「さあ、ヤルのよ!」
僕はペニスを握り、しごき始めた。こんなことをしている自分も信じられない。
「いい子ね」
ローレルは小さな声でそう言い、僕に微笑みかけた。僕は次第に勃起していた。
「射精するまで続けなさい!」
僕はひたすらしごき続けた。ますます固くなってくる。ローレルは見ているだけだった。ふたりとも黙ったまま。ただ、僕がしごき続けている。ペニスがますます固くなってくるのが分かる。
そろそろイキそうだと思った。ローレルは微笑みながら見ているだけだった。床のことを考えたが、彼女は汚れても気にしなそうだった。
僕はひたすら続け、とうとうリビングのカーペットの上に噴射した。彼女は見てるだけだった。僕は射精後もひざまずいたまま、次に何が起きるのかを考えていた。
突然、ローレルは飛び跳ねるように立ち上がり、部屋を飛び出し、数秒後に写真を持って帰ってきた! その写真を僕に渡し、「ちゃんと言われた通りにしたご褒美よ。もう家に帰ってもいいわ」 と言った。
僕はすぐさま立ち上がり、ズボンを履き、玄関を出た。車のエンジンをかける前に写真を散り散りに破り、帰路の途中、公衆ゴミ箱に捨てた後、家に帰った。こんなほっとしたことはなかった。
翌日、仕事から家に戻ると、家の前にローレルがいた。彼女は僕にバッグを渡し、楽しんでねと言って去って行った。
バッグの中はビデオテープだった。心が沈むのを感じた。テープをビデオデッキに入れ、予想通りだったと落胆した。自慰をする自分の画像。ビデオはたった5秒で終わり、一枚の紙を写した画像に変わった。その紙には「今夜、8時、私の家」と書かれていた。もう、何もかも信じられない。僕はすぐにテープを消去した。
夕食の間、ベスを見続けた。こんなこと、ベスは信じてくれるだろうか? 自分の夫を信じてくれるだろうか? それに自分の姉を? あのキチガイ女を!
ローレルはこの夜も僕を玄関に出迎えた。中に入るとすぐに、「ひざまずきなさい」と言われた。僕はちょっと彼女の顔を見、そして、その場にひざまずいた。玄関を入ったばかりの床に。
「ズボンと下着を降ろす!」
「ローレル!」
「やりなさい! 黙って!」
言うとおりにした。
「全部、脱ぐの!」
僕は身体をもがかせながら、ズボンと下着を脱いだ。
「靴も!」
時間がかかったが、言われた通りにした。
「次はシャツ!」
僕は素裸になっていた。ローレルはカメラを出し、スナップを撮り始めた。
「ローレル!」
「黙ってなさい! 一言も!」
彼女は写真を撮りまくり、その後、ビデオカメラを出した。
「勃起させなさい!」
「しゃべらずに!」 僕が口を挟む間もなく命令された。本当にこんなこと、信じられない。
「オーケー、それで充分ね」
ペニスが勃起したのを見て彼女は言った。「ひざまずいたまま、こっちに入ってきなさい」 と彼女は後ろ向きのままリビングに入りながら言った。僕は言われた通りに膝立ちのまま中に入った。
リビングに入ると、彼女は僕の姿を一瞥し、言った。
「はい、女王様と言いなさい」
僕は黙っていた。
「言うの!」
「はい、女王様」
「よろしい! これから何かを命令されたら、今のように答えなさい」
と言って少し間を置き、「ほら、ちゃんと言いなさい!」
「はい、女王様」
信じられなかった。ローレルは本当に気が狂っている。
「両手を床につけなさい!」
僕は言われた通りにした。四つん這いの姿勢になっている。
「お前は精神を鍛え直す必要があるわ」
とローレルは向こうの方に歩き、革ベルトを取った。
「命令された時、どう返事すべきか、もう忘れたらしい。ちゃんと返事なさい!」
「はい、女王様」
「立ちなさい!」
僕は立ち上がった。ローレルはベルトで僕の尻を叩いた。
「あうっ!」
「お黙り!……また四つん這いになりなさい!」
僕は四つん這いになった。再び尻を叩かれた。本気で叩かれ、痛みが走る。
「はい、女王様、でしょ?」
「はい、女王様」
「立ちなさい」
「はい、女王様」 そう言って立ち上がった。
「お前はそれほどマヌケでもなさそうね。また四つん這いになりなさい!」
「はい、女王様」
「お前でも学習できるかもしれないわね。私の靴にキスをしなさい」
ローレルは足を僕の顔の前に出した。僕は顔を寄せた。尻にベルトが飛んできた。
「はい、女王様」 僕はキスをした。
「お前はすでに5回も返事を忘れてきた。これからは、お前が忘れるたびに1回ずつ多くベルトを使うことにするわ。これまででは5回! 次は6発になるわよ!」
「はい、女王様」
「床に顔をつけてうつ伏せになりなさい。両手は背中にまわして」
「はい、女王様」
うつ伏せになると、ローレルは僕の片方の手首を握った。その後、カチッと金属音が聞こえた。手錠だ! あっという間に手錠で両手首を拘束されていた。
「身体を起こして、ひざまずきなさい!」
「はい、女王様」
ローレルはディルドを持っていた。リアルな形の偽ペニス。それを僕の口に近づけてくる。
「口を開けなさい」
「はい、女王様」
口を開いた。ローレルはディルドを僕の口に押し込み、出し入れをし始めた。僕の後頭部に片手を当てて、逃げられないようにされた。しばらく出し入れされた後、彼女は口から引き抜いた。
「ひざまずいたまま、あそこのオットマンまで行って、そこに覆いかぶさりさない」
「はい、女王様」
言われた通りに移動し、小椅子に覆いかぶさった。両手は背中に拘束されたままで、尻を小椅子の端から突き出す姿勢になっていた。ローレルは僕の片方の尻頬を掴んで、中心部を広げ、ディルドをアナルに当てた。押し込んでくる。
「おい!」
そう叫ぶと、ローレルはディルドを引き抜いた。そしてベルトで叩かれた。3発。
「後の3発は、後でするから」
「はい、女王様」
「お尻をリラックスさせるの」
「はい、女王様」
再び押し込んでくる。ぐいぐいと押し込まれた。
「リラックス!」 僕は、自然と逃れるために小椅子を引きずって動いていた。小椅子は先のカウチにぶつかっていた。
「はい、女王様」
それが入ってきた。ぐいっとひと押し強く押しこまれると同時に、僕の中に入っていた。巨大な感じがした。こんな感覚は一度も経験がなかった。ローレルが離れるのを感じた。また写真を撮ってる音が聞こえた。クスクス笑う声も聞こえた。
「立ち上がりなさい。それを落とさないようにして」
「はい、女王様」
僕は立ち上がった。ディルドは中に入ったままだった。
「ひざまずいて!」
「はい、女王様」
ローレルは僕にいろんな姿勢を取らせているだけのように思えた。
その時、玄関のチャイムが鳴った!
ローレルは僕をそのままに、玄関へと行ってしまった。部屋の真ん中、素っ裸でひざまずき、手錠をされたまま。しかもお尻にディルドを突き刺したままの格好で!