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願い事には注意して (13) 

ウェンディが動いた時、彼女の香水の香りが漂った。彼女が歩く時、ふくらはぎの筋肉が張る様子や、胸が揺れ動くところが目に入った。

変な感じだった。今と同じ服を着て、同じように動くウェンディの姿は何度も見てきたのに、これまでとは違った印象があったから。ウェンディは綺麗だし、セクシーだとすら思ってきたけど、色欲的な気持ちで見たことは一度もなかった。なのに、今はそんな気持ちで見ている。

あたしは自分の股間に目を落とした。相変わらずおちんちんがヒクヒクしている。コレは、思っているより大きな効果をあたしに与えているかもしれない。もしかして、心までオトコになってしまうの?

あたしは頭を振って、変な思いを振り払い、ウェンディに目を戻した。

ウェンディは、あたしのまん前、ゆっくりと腰を降ろし、ひざまずいた(その時、どうしても、あたしは彼女の胸の谷間が気になってしかたなかった)。そうして、彼女はあたしの膝に両手をあてて、おちんちんに目を向け、それから顔をあげてあたしの目に視線を戻した。

何なの、この状況! この姿勢のウェンディが、信じられないほどセクシーに見える。あたしの気持ちと裏腹に、おちんちんが勝手にピクン、ピクンと跳ねた。ありがたいことに、ウェンディはそれに気づかなかったみたい。いや、気づいても、気づかないフリをしてたのかも。

「ちょっと脚を広げてくれる? よく見えるように」 ウェンディは無邪気な顔をして、そう言った。

すごく興奮してしまい、心臓が喉の奥から飛び出してきそう! 胸が普段より早く上下に波打っているのを感じる。

「……イヤじゃなかったら、の話しよ。ただ、ちょっとよく見てみたいだけなの」

「い、いいわ……」 

返事したけど、ほとんど囁き声だったと思う。言われた通りに、両脚を広げた。ゆっくりと。それから、両腕を後ろにもっていった。ベッドに座ったまま、後ろに両ひじを突いて、身体を支え、半分、仰向けのようになった。大きなおっぱいの向こう、ひざまずいてるウェンディを見る。

ウェンディは、脚を広げると、注意深そうにあたしに近寄ってきた。あたしの脚の間に入ってくる。そして、おちんちんから60センチくらいのところで、止まった。その位置から、頭を右へ、左へと傾けながら、しばらく、あたしのあそこをじっと観察しているような感じだった。

「何だか、すごく……すごく女の子っぽいわ!」 とウェンディが言った。

彼女がアレを見て最初に言った言葉がそれだった。どういうことか分からない。

「どういうこと? それ、おちんちんなのは明らかじゃない?」

ウェンディはくすくす笑って、顔を上げ、あたしを見た。

「ええ、コレ、完璧におちんちんよ。勘違いしないで。でも、これまで人並み以上におちんちんを見てきた人の意見よ。あなたのは、普通のオトコのそれとは違うわ」

そう言われて、あたしもおちんちんに視線を向けた。あたしが見たことがあるペニスは、全部、パソコンの不鮮明で粒子の荒い画像で見たものだけ。ウェンディが本当のことを言ってるのかどうか、あたしには分からなかった。

「どういうふうに違うの?」

「そうねえ、ここらあたりを見てみて」 と彼女は指差した。「まずは、色ね。いろんな要因に寄るけど、男の人のおちんちんは、皆、違った色合いなの。とは言え、だいたい一定の範囲に収まるわ。でも、あなたのはそれから外れている。柔らかいピンク色っぽいでしょ? あなたの唇の色と同じ感じ」

指差されたところに目をやり、ウェンディの言うとおりだと思った。

「多分……」 と言いかけたけど、ウェンディは話しを続けた。

「……それに、陰毛は剃っているのかしら。そこも大きな違い。あなたの肌、つるつるしてる。男は(変態趣味の男を除けば)、そういうことしないから。それに、あなたのおちんちんは対称的なの。それにゴツゴツしてなくて、滑らか。たいていの男のは右か左か、どっちかに傾いてるものだけど、あなたのは、まっすぐになってる。とても素敵よ。あなたが、いつ、これをちゃんと見たのか分からないけど、見たら、絶対、これはおちんちんだけど、女の子についているシロモノだと思うはず」

あたしは顔が火照るのを感じた。多分、あたしを安心させようとしてるだけだろうとは知ってても、彼女にアレの容姿を褒められて、おだてられている感じになった。

「……それに、コレの下にはちゃんと女の子の可愛い花びらも残ってるし」

「あ、ありがとう……」とあたしは、はにかんだ。彼女もにっこり笑っていた。

そして、ウェンディはさらに顔を近づけてきた。おちんちんから何センチも離れていないところまで。

息が苦しくなってきた。どうして気絶しないで済んだかと言うと、ずっとウェンディの顔を見つめていたからだと思う。真剣に観察してる彼女の顔を見つめ続けていた。

裸のあたしの身体の向こうにいる、可愛い彼女の顔。美しい鼻の線。柔らかそうなピンク色の唇……。

一瞬、その唇の間に、新しくできたあたしのおちんちんを入れることが頭によぎった。でも、その時、彼女が手を動かし、あたしは、その想像がどういうことを意味するか考える間もなく、頭を振って、変な妄想を振り払った。

ウェンディはあたしのタマタマの袋を指差していた。

「ねえ、いい?」

触りたいと言っている。あたしはゴクリと生唾を飲み込んだ。どうしたらよいか、全然わからない。でも、身体の奥底では、彼女の手に触れられたら、どんな感じになるか知りたくて、居ても立っても居られない感じになっていた。触って欲しくてたまらない。それが本心。

「ええ、いいわ」 かすれ声になっていた。

「これも……」 とウェンディは手を伸ばした。

彼女の指があたしの睾丸に触れるのを感じた。思わず声が漏れそうになり、目を閉じ、下唇を噛んで耐えた。すごい感覚! おちんちん全体が信じられないほど敏感になってて、ウェンディの手がすごく柔らかく感じる。

目を開けて彼女を見ると、彼女は熱心にあたしの睾丸を観察していた。

「あなたのタマタマ、この小さな、キツキツの袋に入っているのね。つるつる肌の袋。男の場合はしわくちゃ袋が普通だけど、あなたのは違うわ。ものすごく女性的な印象」

「ああ……」 思わず唸っていた。

ウェンディは興味津津のあまり、その時まで、自分が何をしているのか気づいていなかった様子だった。彼女は、あたしのウズラ卵ほどのタマタマを手のひらに乗せて、軽く擦っていたのだった。それにようやく気づいたみたい。

「あ、ごめんなさい。ちょっと興奮しすぎてたかも」

「い、いいのよ……き、気持ちいいから」 あたしは自分を抑えきれなくなっていて、思わず口走った。

「気持ちいいの?」 とウェンディは驚いた様子だった。

「うん、いいっ……」
 
ウェンディはあたしのタマタマに手を添えたままだった。もっと言えば、優しく絞る感じにしている。それを受けて、あたしはベッドの上、身体をくねらせた。

「オーケー……」とウェンディはかすれた声で言った。「あなたが感じてると白状したから、あたしもちょっと白状しちゃうわね。いいでしょ?」 と彼女は意味ありげな表情を見せた。

「ええ……」 

あたしは、また、下唇を噛んだ。興奮のあまり、おちんちんが、文字通り、ビクンビクンと跳ねている。先端から透明な液が溢れてきて、肉棒の尿道の隆起を伝って流れるのを感じた。その液がウェンディの指に触れるのが見える。ああ、もうダメになりそう。

「セクシーな匂いがするわ」

ウェンディがそう言って、顔を赤らめた。そんな彼女の顔を見るのは初めてだった。

彼女、あたしとエッチするつもりなの? そんなことありえないとは分かっている。でも、彼女はとても真剣な顔をしていた。あたしのおちんちんに鼻を近づけ匂いを嗅いでいる。そして、その匂いを気に入っている様子なのだ。あたしは、圧倒されて、黙り込んだ。

「まったく、オトコっぽい感じじゃないわ。男のアレのような、汗っぽくてしょっぱそうな匂いが全然しない。ちょっと、どちらかと言えば、女の人のあそこの匂いに近いわ。でも、それとも違う。何だろう。分からないわ。何か違うもののような……。でも、好きよ、この香り」

ウェンディの肌が火照ってるのが見えた。彼女の手のひらが、あたしが出した液体で濡れてるのを感じた。

あたし、今、こんなに興奮しているけど、彼女も同じくらい興奮しているということ? そんなことがありえるの? 乳首が、おちんちんと同じくらい、カチコチに固くなって勃起している。ウェンディの方はどうなのかしら? サンドレスとブラの下に隠れている彼女の乳首は、どうなっているのかしら?

「嬉しい……気に入ってくれて……嬉しいわ」

自分で出した声だけど、その声が、とても誘惑的で、イヤラシイ感じになっているのを聞いて、我ながらビックリした。ウェンディもそう感じたみたい。この部屋の中、性的な緊張状態がイヤと言うほど高まっていたけど、彼女は、それまで、そのことに気づいていなかったみたいだった。でも、あたしの返事の声を聞いて、突然、彼女も気づいたみたい。今は、ふたりともはっきり気づいている。妖しい雰囲気になっていることを。そして、あたしを見つめる彼女の様子から察するに、ウェンディも、そうなってもいいと思っている様子。

「これまで……これまで、自分でいじったことあった?」

ウェンディは、そう言いながらも、すでに手をタマタマから上へと動かし、あたしのおちんちんの根元の周りを軽く指で握るのを感じた。でも、そのまま、動かそうとしていない。ただ、手をそこに添えたまま、何もしていないように振舞っている。

「いえ……いじったことがあるとは言えないと思う」

これは本当だった。ウェンディは、頷いて、下唇を噛んだ。彼女の手がおちんちんを握りながら、滑るように上がってきた。おちんちんの下部を圧迫してる。やがて、彼女の親指と人差し指の間に挟まれて、あたしのおちんちんの先端部分だけが顔を出した状態になった。ピンク色の頭のところだけが見えている。

ウェンディは、あたしのおちんちんを握ったまま、そこで動きを止めた。

「きっと、気持ちいいと思うわ。女のあそこで感じるオーガズムとおちんちんから感じるオーガズムは同じだと思う?」

「多分……多分、似てるんじゃないかしら?」

あたしは、すでに経験しているので、少なくともその経験から、そういうふうに感じることをちゃんと知っていた。違う快感だけど、同時に、似ているとも言える。

ウェンディは、握りながら、また下へと手を動かし、根元まで行くと、指先でタマタマを撫でた。

「あ、ああぁっ……」

声を出すまいと頑張ったけれど、今回は、思わず、小さなヨガリ声を出してしまった。

「フェラをされるとどんな感じになるんだろうなって思ったことない? コレができてから、そう思ったことない?」

ウェンディは眉を上げながら、そう言った。はっきりとは分からないけれど、まるで……してあげようかと、持ちかけているような感じだった。

この時点では、ふたりとも、まともな思考状態ではなくなっていたと思う。ふたりとも、すべてをカラダに支配されている感じ。カラダが求めるモノにコントロールされている感じ。自然の(というか不自然なことだけど)、自然の摂理に促されているような感じだった。こういうことを口にしたり、こういう行為をすることが、とても当たり前のことのように感じられた。

「そうね、ウェンディに言われるまでは、考えたことがなかったわ」

あたしは嘘をついた。ウェンディはうふふと笑った。その笑い声は、何か、歌を歌っているような声に聞こえた。

笑う彼女の口の中、彼女の舌先が見えた。あの舌におちんちんの先端部分を包まれたら、どんな感じになるんだろう……

「あたしね、フェラはたくさんしてきたの。自分でも分かっているのよ。高校3年の時のあたしは、淫乱女みたいなものだったって。でも、あたしは成績が良かったから、誰も何も言わなかったわ。高校を出た後も、全然、ペースを緩めなかった。ええ、ホントに、山ほどフェラをしてきたし、相手から上手だとも言われてきた。でもね、フェラをする方は充分経験があっても、フェラをされるとどんな感じなのかは全然、分からない。その点、あなたはすごくラッキーだと思うの。大半の女の子が決して感じることができないことを感じることができるかもしれないんだから。いつの日かね」

ウェンディはあいまいな言い方をしていたけど、あたしも彼女も、その時はすっかり過熱状態になっていた。彼女は、指の爪で優しく、ゆっくり、おちんちんを根元から先端まで何度も擦っていた。あたかも、無意識的にそうしているように振舞っていたけど、彼女が何を求めているかは、一目瞭然だった。それをしてと、あたしが頼むのを待っている感じ。普通だったらという言葉がふさわしいか分からないけど、普通のあたしだったらためらうかもしれない。でも、この時は、ナマの欲望ですっかり頭の中がいっぱいになっていた。

「ウェンディは、それ、上手なの?」

ウェンディの指が、おちんちんの先端から滴り出てる濃い粘液を亀頭に塗りつけるようにした。思わず、「ああっ!」と声が漏れた。

「こんな最高のフェラは初めてだって言われたことが、1度ならずあるわ」

そう言って、指先をあたしのおちんちんの先端から離した。そしてあたしの目をじっと見つめながら、その濡れた指をゆっくりと自分の口の中に入れた。そうして、指を口から出して、ゆっくりと舌舐めずりして見せた。

興奮のあまり、目が三白眼になりそう。こんなに興奮したことはない。カラダ全部に電流が走ってる感じ。

「そうねえ、こんな驚くような機会はないのだから、この機会をムダにしてはダメよね?」 と微笑んだ。「それに、初めてしてもらうなら、やっぱり、最高のをしてもらいたいわ」

「ラリッサ、何のことを言っているか分からないわ?」

ウェンディはそう言いながら、前のめりになった。彼女の顔があたしのおちんちんから何センチも離れていない。そこに彼女の熱い息が吹きかかるのを感じた。

「ウェンディ、あたしのおちんちんをしゃぶってくれる?」

思い切ってストレートに言った。彼女は何も言わなかった。両膝を床についたまま、身体を起こし、口を開いた。そして素早く、そして巧みに、頭をあたしの股間に沈めて行く。あたしの大きなおちんちんが、彼女の口の中に少しずつ姿を消していくのが見えた。熱い彼女の口の中に吸い込まれていく。

ウェンディの喉があたしのおちんちんを捉え、締めつけるのを感じた。

「ああ、すごい! ウェンディ!」

自分が白目を剥いているのが分かる。本能的に彼女の頭に両手を添えて、自分に引き寄せていた。呼吸が荒くなっていく。頭の中が空っぽになっていく。

これは、今まで感じたことがある快感とは、まったく違った種類の快感だった。

熱い口に包まれている。おちんちんだけを口に含んでもらっているのに、身体全体が彼女に飲み込まれているような感じがした。

口の中は柔らかくて、ベルベットのような感触。舌先がおちんちんの先端をくるくるとねぶっている。ペニスの下部にも圧力が加えられ、抑えきれない快感に、思わず身体がクネクネしてしまう。


[2015/12/22] 願い事には注意して | トラックバック(-) | CM(0)

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