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僕は女の子じゃない、女の子じゃない、本当に女の子じゃない
僕は何度も呪文を唱え続けた。今の状況は一時的なものだと自分を納得させようとしていた。もうすぐ、僕は男子学生社交部のメンバーになれる。呪文を唱えれば、この新入生いじめは気にせずに済むと。
「スカートをめくれ、淫乱」とハリソンが言った。社交クラブの部長だ。彼はスマホを掲げた。すでに何十枚も写真を撮っている。今後ももっと撮るだろう。「お前がちんぽと呼んでる小さいヤツをこっちに見せろよ。それに、笑顔も絶やさないようにな。こうなることを望んでいたんだろ、違うか? メンバーになることをよ? こうなるように、お前はお願いしたんだろ」
それは本当だった。僕はお願いした。第一次選考で通らなかった僕は、彼らに、メンバーにしてくれるなら何でもしますと言った。僕は何より社交クラブに入ることを望んでいた。そして、驚いたことに、僕の嘆願が通ったのだった。彼らは妥協して、入会誓約者にしてくれると言ったのだった。ただ、ひとつ条件があった。ひとセメスターの間、女の子として過ごすことという条件である。
拒否すべきだったとは分かっている。実際、拒否しそうになったほど。でも、それは選択肢にはないということを分かってほしい。僕はどうしてもあの社交クラブのメンバーにならなければならなかったのだ。父の昔の社交クラブに引っかかることができなかったら、父は決して僕に話を最後までさえなかっただろう。結局、僕は了解したのだった。
最初、それは何かジョークのようなものだろうと思っていた。ありがちの侮辱だろうと。普通の新入生いじめだろうと。でも、彼らが女子学生社交クラブの女の子たちを呼んできて、僕の身支度をさせ、その結果を見たとき、これはジョークでも何でもないと理解し始めた。なかなかの見栄えだったのだ。もっと言えば、普通の女子よりずっと可愛かった。僕は飛び切りのセクシー女子学生になっていたのだ。
時々、もし僕が女物のドレスを着た奇怪な小人のように見えていたら、彼らは全部あきらめていたのじゃないかと思うことがある。多分そうだろう。でも、結局それは考えても仕方ない。そうだろう? というのも、僕はそんなふうに見えなかったから。まったく逆だったから。さらに悪いことに、連中は僕に変な薬を取り続けるよう強いた。あの薬は女性ホルモンだと僕は確信している。
そして、これがセメスターの終わりになった今の僕。本当の性別を示すものを股間にぶら下げた格好で写真のためににっこり微笑んでいる。今や、連中は僕を社交クラブに入れることはないだろうと分かっている。そもそも、それに十分なほどの男らしさを僕は失っている。ぜんぜん男じゃなくなっているのだ。