ifap_63_if_you_loved_me
メリッサ、これ、うまくいかないよ。誰も僕のことを君だなんて信じないと思う。僕は全然……
あなた、別に私のように見える必要はないわ。女の子のように見えればいいの。私があげた学生証、ちゃんと持ってるわよね?
でも、僕は完全じゃないし。3秒以上僕のことを見たら、それでおしまいだよ。僕らふたりとも退学になってしまうよ。
あなたが私の代わりにテストを受けてくれなかったら、私は落第するのよ。ケイデン、そうなっちゃ困るの。ほんとに困るんだから。
そんなにひどいことにはならないよ。君のご両親に会ったけれど、……
そんなにひどいことなのよ。いいから、私のことを信じて。いい? これしか道がないんだから。
どうなのかなあ……
もし私のことを愛しているなら、言うことを聞いてちょうだい。大丈夫、うまくいくって約束するから。完璧にうまくいくわ。あなたは着飾って、テストを受けて、そして、いつものあなたのように1番を取る。そうすれば、私たちは一緒にいられるわ。私と一緒にいたいんでしょ? 違うの?
でも……
でも、私が落第して退学になったら、地元に帰らなくちゃいけないくなるわ。そうしたら一緒にいられなくなるのよ? 私のこと好きなんでしょ? 私の彼氏でいたいんでしょ?
もちろんだけど……
だったら、やってよ。やってくれるわよね? あなたなら、どんなことでもしてくれると思ってるんだから。
ぼ、僕は……いいよ、分かった。やるよ。