62_a_different_sort_of_solution
「なんか振る舞いがすごく変よ。どうして? なんかソワソワしすぎているように見えるわ」とイングリッドが訊いた。
ハンターは振り向いた。「本気で言ってるの? 僕、水着としてデンタル・フロスを着ているようなものじゃない? どうして僕が落ち着かないでいるか、分からないみたいだけど、考えられない。みんな、僕をじろじろ見ているよ!」
「それは、みんな、あなたのこと素敵だと思っているからじゃないの? それ、本当だもの。あなた、とてもセクシーよ。いまここで、あなたに襲い掛かって一発やりたいくらい」
ハンターはどう反応してよいかわからず、顔をそむけた。イングリッドが自分のことを魅力的と思ってくれている事実は大変うれしかったけれど、その一方で、今は本当に小さなソング・パンティしか履いていないのだ。そのせいで、ほとんど丸裸状態で、女性的な臀部が完全に露出している。もっと言えば、小さな言い訳程度の水着を着ているけど、彼は、胸が平らな全裸の女の子同然に見えていた。男性であることを表す股間の盛り上がりですら、ほとんど、目に入らなかった。この何か月かにわたって経験してきた説明できない縮小の結果である。
彼はもともと男らしさの典型のような存在ではなかった。背は小さく、やせていて、男らしいと言うより繊細だという形容詞の方が合っていた。だが、そういう特徴が極限まで高められてきたのが、ここ最近の状況だった。今、彼は実に女性的な体の曲線を持つに至っているのである。そして、その事実をイングリッドは喜んでいるように見えた。彼の腰が丸々と膨らむにつれて、イングリッドはいろいろ言い訳を見つけては、そこを露出するようにさせたり、そこを触ったり、揉んだりするようになってきたし、時には、スパンキングすることもあった。
「みんな、僕のことを変態だと思うよ。トランクスとか履けたら、こんなにじろじろ見られることもないのに」
「どうしてトランクスなんか履きたいの?」
「だって、そうでもしなきゃ、僕のことを女の子かなんかだと思うんじゃないかな。そして、僕が女の子じゃないと分かると、みんな、僕のことを……分かると思うけど、本当にじろじろ見始めるんだ。まるで、奇人かなにかみたいに」
イングリッドは長い時間、何か考えているようだったが、ようやく顔をあげた。明るい顔だった。「どうすれば、じろじろ見られなくなるか分かる?」 ハンターが返事をせずにいると、彼女は指を1本立てて言った。「おっぱいがあれば、変に思われなくなるわ!」
「でも、僕には……」
「どうして? いいじゃない! すごく似合うと思うわ! ビキニの上の方も着なくちゃいけなくなるけど、そんなの大したことじゃない。女の子はみんなしてるもの。分かる? これで一件落着! 家に帰ったらすぐに、お医者さんのところに予約を入れるわね。あとは、どれくらい大きなおっぱいにしてもらうかだけね、考えなくちゃいけないのは」